甘いものが食べたいとき、疲れた時、ちょっと小腹が空いたときなどに手軽に食べられて美味しいチョコレート。実は賞味期限が半年や1年ほ過ぎても食べられるということを知っていましたか?
この記事では、賞味期限が半年以上過ぎたチョコレートについてなぜ食べても大丈夫なのか、放置していたチョコレートに現れた白いものの正体などについて説明していきます。
Contents
チョコレートの賞味期限切れ半年ぐらいは大丈夫?1年は?
チョコレートは、クッキーなどの焼き菓子に比べると賞味期限が長いです。
なのでついつい放置してしまい気づいたときには半年以上経っていたなんて経験をしたことのある人もいるかと思います。
チョコレートは食品なので賞味期限があります。
チョコレートの賞味期限は短いものでも6か月ほど、長いものだとは1年以上ありまが、これは「未開封の状態でおいしくいただける期間」であって、実はチョコレートはこれを過ぎたから食べられないということではありません。
チョコレートは賞味期限が半年1年以上過ぎてしまっても腐ることがほとんどなく、食べてもお腹を壊したりすることはありません。
その理由は、チョコレートの原料にあります。
チョコレートは、カカオマス、ココアバター、砂糖、ミルクを原料としており、水分は1~2%とほとんど含まれていません。そのため、腐りにくいのです。
しかし賞味期限が短いチョコレートもありますので注意してください。
例えば、ガナッシュチョコレートや生チョコなどの生クリームが使われているもの。
短いもので2~3日、長いものでも1か月ほどしか持ちません。
また、ナッツやドライフルーツが入っているチョコレートも賞味期限が短いです。
長くても半年ほどで、賞味期限が切れてしまうと、チョコレートは大丈夫でもナッツやドライフルーツが腐っている可能性があるので期限内に食べることをおすすめします。
賞味期限はあくまで目安。美味しい状態で本来の風味や香りを損なわないうちに食べたいなら、期限内に食べ切りましょう。
チョコレートの賞味期限切れで白いのはもう食べられない?腹痛になる?
冷蔵庫や引き出しの中でしばらく放置していたチョコレートを食べようと開けてみるとチョコの表面が白っぽくなっていたり斑点のようなものが出来ていてビックリした経験はありませんか?
パッと見、白いカビに見えてゾッとした人もいるかと思います。
放置していたチョコレートの表面に現れた白いものはカビではなく「シュガーブルーム」という現象で表面に出てきた砂糖です。
チョコレートの白い正体シュガーブルームって何?
この「シュガーブルーム」とは一体何なのでしょうか。
これは、温度変化などによってチョコレートの原料であるココアバターが溶け、その後冷えてココアバターの脂肪分が表面上で再び固まる現象です。
ココアバターは、28℃前後で溶けはじめます。シュガーブルームは賞味期限に関係なく温度変化によって起こるものなので、高温・多湿の場所を避け、28℃以下の涼しい場所での保存が大切です。
この現象が起こると買った時に比べると風味は劣化していますが、カビではなく原料に含まれる脂肪分なので、食べても全く問題ありません。腹痛になる心配もないですよ。
賞味期限切れのチョコレートにリユースレシピのおすすめは?
チョコレートは賞味期限切れでも大丈夫と知っていてもそのまま食べることに抵抗がある人や、風味が落ちていてもなんとかして美味しく食べたいという人はそのチョコレートをリユースしてみましょう。
いくつかレシピを紹介しるのでぜひ参考にしてみてくださいね。
【材料】
ホットケーキミックス 150g
無糖ココア 20g
サラダ油 大2
牛乳 大2〜2.5
板チョコ 1枚(50g)
【作り方】
- ホットケーキミックス、無糖ココア、サラダ油をゴムベラでよく混ぜ、さらに牛乳とチョコレートを加えます。
- 生地がまとまったら好きな大きさ、形を作り、クッキングシートを敷いた天板に並べます。
- 予熱したオーブンで15分焼いて完成です。
【材料】
ホットケーキミックス 200g
バナナ 1~2本
バター(溶かしたもの) 30g
卵 1個
チョコレート お好みの量
牛乳・豆乳・ヨーグルト等 少々
【作り方】
- バナナは熟したものをつぶします。
- そこに卵を加え更に良く混ぜ、ホットケーキミックスを加えて硬いようなら牛乳等でのばしてください。
- バターを加えて混ぜ合わせ、砕いたチョコレートを入れてさっと混ぜ、マフィンカップに入れます
- 200℃のオーブンで20~25分焼いて完成です。
チョコレートを使った焼き菓子であれば、賞味期限切れの風味の損なわれたものやシュガーブルームの起きたものでもおいしく食べられます。
また、カレーの隠し味につかうのもおすすめです。
入れるタイミングはカレールーを溶かし入れた後、火を止めた状態で最後の仕上げとして板チョコ1~2片を目安に入れてみてください。
ミルク、ビター、ホワイト、ナッツ入りどんな種類のチョコでも大丈夫です。
いつものカレーにコクが出ますよ!
まとめ
チョコレートはもともと賞味期限が長いのですが、それを大幅に過ぎても食べられるんです。
また、放置していたチョコレートの表面に現れた白いものはカビではなくブルーム現象によって溶けた脂肪分なので、これも食べても問題ありません。
ただし、保存状態によっては味や香りが落ちているかもしれません。
美味しいうちに食べるなら賞味期限内をおすすめしますが、引き出しや冷蔵庫でしばらく眠っていたチョコレートを捨ててしまうのは少しもったいない気もします。
抵抗がある場合は、お菓子作りに使うと風味が落ちたのも気にならないのでいいですよ。
カレーの隠し味にもおすすめです。
もし、家で眠っていたチョコレートを発見した場合でも安心して食べてくださいね。