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ピーナツが体に悪いって本当?食べ過ぎると鼻血や腹痛になるのはなぜ?

おやつやおつまみに食べることが多いピーナツ。あられ菓子「柿の種」やピーナツが入ったチョコレートなど、脇役として見かけることも多いですよね。
そんなピーナツですが、食べると鼻血がでたり、おなかが痛くなるという声もよく聞きます。ピーナツは体に悪いものなのでしょうか。
この記事では、ピーナツが体に悪いかどうか、鼻血や腹痛はなぜ起こるのかについて説明します。

ピーナツが体に悪いって本当なの?適量はどのくらい?

ピーナツを食べすぎると鼻血が出る、おなかが痛くなる、そんなイメージをもっている人は少なくないかもしれません。これは本当なのでしょうか。

ピーナツが体に悪いというのは迷信で、科学的に証明されているものではありません。

最近はダイエット中のおやつとしてナッツが良いと言われていますが、この「ナッツ」にはピーナツも含まれます。

体に悪いなんて思わる事もあるピーナツですが、逆にいろんな嬉しい効果があるんですよ。

ピーナツの健康効果とは?

そんなピーナツの驚きの効果を詳しく説明します。

ダイエット効果

ピーナツにはダイエット中に積極的に摂りたい栄養素がたくさん含まれているうえ腹持ちもいいのでダイエット中のおやつには最適です。

  • ナイアシン・ビオチン 糖質・脂質・たんぱく質の代謝に効果的。
  • ビタミンE 血液中の脂質の酸化を防いで血管の健康を保つ役割を果たします。血流がよくなると代謝の向上、冷え性対策にもなるのでダイエットに向いています。
  • カリウム 体内に溜まった余分なナトリウムを排出してくれるので、むくみ取りに効果的です。
  • 不溶性食物繊維 腸内で便のカサを増やして腸を刺激することで排便を促す作用があるため、便秘気味な人には効果的。腸内環境を整える効果も期待できます。

二日酔いや悪酔いを和らげる

ピーナツをおつまみに食べることがあると思いますが、これはただ単に「お酒に合うから」ではなく、理にかなった理由があります。

ピーナツには含まれるナイアシン(ビタミンB3)は二日酔いの原因となるアセトアルデヒドを分解する作用があり、肝臓への負担を減らしてくれます。

また、ピーナツに多く含まれるアスパラギン酸は、体内の有害なアンモニアを排出し利尿作用があるので、悪酔いしないというメリットもあります。

糖尿病予防になる

近年注目されている「低GI値食品」であるため、健康な人の糖尿病リスクを減らせるだけではなく、2型糖尿病の人の血糖維持に効果があります。

老化防止

アーモンドにビタミンEが多く含まれていることは知っている人も多いかと思いますが、実はピーナツにも豊富に含まれています。

ビタミンEには強い抗酸化作用があり、細胞を丈夫にし老化、がん、心筋梗塞、脳卒中の予防になるといわれています。さらに血行を良くし、冷え性や肩こりを改善します。

美肌効果

ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を抑える、紫外線によるメラニンの生成を抑える、肌の弾力・ハリの維持などの女性には嬉しい美肌効果があります。

ピーナッツの適量はどのくらい?

では1日にどのぐらいの量食べるのがいいのでしょうか。

ピーナッツは一日20~30粒が適量です。
片手で一握りほど。

どんな食品にも言えることですが、同じ食材を食べすぎるのはよくないです。
1日のうちにいろんな食材を食べるようにして、ピーナツに関しては多くても30粒ほどにしましょう。

適量のピーナツを朝食に摂るだけで午前の血糖値上昇を抑えるだけではなく、血糖維持効果も確認されています。

また、ピーナツは血糖値を下げるインスリンの分泌に重要なマグネシウムを補うことが出来ます。
ダイエット中のおやつであっても間食として1日20~30粒が目安です。


ピーナツを食べ過ぎると鼻血がでるのはなぜ?

「ピーナツやチョコレートを食べすぎると鼻血が出る」という話を聞いたことある人は多いのではないでしょうか。

子供のころ親に言われた経験がある人もいると思います。それはなぜなのでしょうか。
これは実は医学的根拠は全くなく、都市伝説のような迷信のようなものに過ぎません。

そもそも鼻血とは、鼻の粘膜や血管が傷つくことによって起こる出血のことです。
食べ物を摂取することで鼻の粘膜が傷つくなんてことはあり得ません。

よってピーナツを食べすぎると鼻血が出るという話はでたらめということになります。
それなのにこの迷信が有名になった説としては、

  • 昔、ピーナツやチョコレートは高級食材だったため、で少しずつ食べるように促すためという説
  • チョコレートとピーナツを合わせたお菓子が多く、子どもがたくさん食べないように親がついた嘘

ではないかと言われています。

ピーナツを食べ過ぎると腹痛になるのはなぜ?

「ピーナツを食べすぎると腹痛になる」とも言いますよね。

実際に食べすぎて腹痛を起こした経験のある人もあるかもしれません。
なぜなのでしょうか。

それは、「ピーナツは消化が悪いから」です。

ピーナツは「含水率」が極めて低い食材です。
含水率とは、食材に含まれている水分のこと。生のピーナツで6%前後、炒ったものは2%ほどしかありません。

一緒に水分を取りながら食べるならいいのですが、ピーナツだけをひたすらボリボリ食べていると、消化不良を起こし便秘や下痢などの腹痛を起こしてしまう可能性があります。

普段からおなかの弱い人は注意です。ピーナツを食べるなら水分と一緒に摂ると消化しやすくなるので、おなかが痛くなることは防げるかもしれません。

また、サラダなどに混ぜて野菜と一緒に食べるのもおすすめです。

まとめ

ピーナツは決して体に悪くないというのはわかっていただけましたか?鼻血は迷信、腹痛は水分が少ないことによる消化不良ということです。

ピーナツには、二日酔い防止やダイエット効果、美肌効果などいろんな効果がありますが、食べすぎはNG。

ピーナツに限らずどんな食材も過剰摂取は体に良くないのでおすすめしません。1日20~30粒という適量を守って摂取するようにしましょう。