買ったごぼうを調理に使おうとしたら、あれ?中身がスッカスカ……。
ごぼうを切ってみたら、中身がピンク色に変色している!
こういうこと、ありませんか?
そこで今回は、「ごぼうはスカスカやピンク色でも食べられる?」そして「ごぼうは腐るとどうなるの?」についてご紹介します。
Contents
ごぼうはスカスカでも食べられるの?
ごぼうを切ると、中心部分がスカスカ!これって食べられるの……?
ごぼうはスカスカでも食べられます!
ごぼうがスカスカになるのはなぜ?
スカスカになっているのは、「す」が入っているから。
「す」が入るとは?
ごぼうが大きくなりすぎたことによって、中が割れて空間や亀裂が入っている状態のこと。
収穫時期を過ぎてしまった場合や、収穫後に時間がたって水分が抜けた場合などに見られます。野菜の「老化」ですね。
店頭でごぼうを選ぶとき、ついつい「太くて大きいもの」を選んでしまいがちですが、極端に太いごぼうには「す」が入っている可能性もあります。
スカスカのごぼうのおいしい食べ方は?!
しかし、この「す」が入っているごぼう。
確かに食べることはできますが、成長し過ぎたものなので触感も悪く、味も落ちています。
おいしく食べるための工夫としては、以下のような方法があります。
- 「す」の部分をスプーンの反対側などでこそげとり、周りの部分を使う。
- 細かく千切りにし、きんぴらなど味の濃い料理に。
- 人参などと合わせてかき揚げに。
皮まわりの歯ごたえを楽しめる料理に使うと、おいしいですよ。
私のオススメの調理法は、「ごぼうの塩炒め」です。ごぼうを斜めに切ったものをごま油で炒め、最後に塩をお好みの量かけるだけ。
「す」が入ったごぼうでも、もちろん入っていないごぼうでも、おいしくいただくことができます。ぜひ試してみてください!
ごぼうはピンク色でも食べられるの?
また、こういうこともありませんか?
ごぼうを切ると、中身がピンク色!赤色!変色している!これって食べられるの……?
ごぼうがピンク色でも食べられます!
ごぼうが変色するのは、ポリフェノールが酸化しているから!
ごぼうにたくさん含まれているポリフェノールが空気に触れて酸化することによって変色を起こしています。
切ってすぐにピンク色の場合も、切ってからしばらくしてピンク色になった場合も、どちらも安心して食べることができます。
ポリフェノールは体にいい成分。ごぼうが栄養たっぷりな証拠です。
ごぼうにたっぷり含まれるポリフェノールとは?
ポリフェノールは植物が、光合成で作る抗酸化物質。ほとんどすべての植物に含まれ、植物の色や苦みのもとになっています。
ポリフェノールがもつ「抗酸化物質」は人間の「活性酸素」を取り除き、免疫力の低下や老化を予防してくれます。
「タンニン」「クロロゲン酸」「アルクチゲニン」「サポニン」
強い抗菌力や抗酸化作用があり、風邪予防や老化予防に効果が期待できる栄養素です。
ただし、ピンク色や赤色に変色しているというのは、それだけ酸化が進んでいるということ。
食品の酸化とは、劣化が進んでいるサインでもあります。味が落ちている可能性もあるので、気になる人は取り除いてもいいでしょう。
ごぼうの「アク」の正体は?!
ごぼうは「アクが強い」というのを耳にしたことがある人も多いと思います。
この「アク」の正体も、ポリフェノール。アクによる変色を防ぎたいときは、切った直後に酢水につけましょう。白く仕上がります。
このときの酢水は、水1リットルに対して酢小さじ1で十分。酢水につけたとしても、味や触感には変化はありません。お酢が苦手な方も安心して使ってみてください!
ごぼうは腐るとどうなるの?
では、ごぼうが腐って食べられないのはどのような状態のときなのでしょうか。
具体的には以下のようなものを言います。
- ふにゃふにゃで、曲がっている。
- 乾燥して、カラカラになっている。
- 汁が出て、触るとぬめぬめしている。
- 酸っぱいにおいなど、いやなにおいがする。
このような状態のごぼうは、食べずに捨てましょう。
つまり、上記以外の、「中身がすかすか」「ピンク色になっている」などの変化であれば、心配なく食べることができるというわけです。
ごぼうの正しい保存法
- 鮮度を保ちやすい。
- 常温保存で1か月ほどもつ。
- 水分が抜けやすく、傷みやすい。
- 常温を避け、冷蔵保存で2週間ほど。
ごぼうを冷凍するときは……
「ささがき・千切り」で「茹でる・炒める」がおすすめ。
ごぼうは生のままで冷凍すると食感が落ちます。
我が家ではささがきしたものを炒めてから、一回分ずつに分けて冷凍しています。あと一品ほしいときや、サラダのつけあわせに使いたいときにさっと解凍して食べられて便利です。
まとめ
切ったときにはドキッとしてしまう「スカスカ」「ピンク色」のごぼうですが、安心して食べることができます。
逆に、明らかに見た目が大きく変化しているような状態のごぼうについては、食べずに処分しましょうね。
歯ごたえがあって、さまざまな料理で活躍してくれるごぼう。おいしく食べられる状態を正しく知って、ごぼうをおいしく、楽しんで食べていきたいですね。