一度焼いて固くなった肉って、柔らかくなるのかな?温めなおして美味しく食べたいけど、最適な方法って、どんなやり方か気になります。
今回は、一度焼いた肉を柔らかくできるのか、焼いた肉の温めなおし方、焼いた肉の美味しいリメイク方法を紹介します。
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一度焼いた肉を柔らかくできるの?
はい。一度焼いた肉でも、柔らかくできますから安心してくださいね。
でも焼く前の段階で、お手頃価格の固い肉を柔らかくする方法があるので紹介します。
お肉が固くなる理由は、筋肉組織がしっかりしていること&タンパク質同士がくっついてしまうことの2つです。
肉は良く動かす部位ほど、筋肉が発達するので固くなります。でも、事前に包丁で筋切りしたり、肉たたきを使って固さを和らげておくことができます。
それに加えて加熱することで結びついてしまうタンパク質を分解してしまえば、焼いても柔らかいお肉のままです。
その方法は下記の5つの調味料、または食材に漬け込むだけなので簡単♪
- 発酵食品(お酢・味噌・麹・ヨーグルトなど)
- 野菜類(大根・玉ねぎ・キャベツなど)
- きのこ類(刻んでからフードプロセッサーにかけ、ペースト状にしたエリンギ・舞茸など)
- 果物類(すりおろすか細かく刻んだパイナップル・りんご・キーウィ・いちじく・青パパイヤなど)
- はちみつ
この5つに共通して含まれるのが「プロテアーゼ」という酵素です。このプロテアーゼは、お肉のタンパク質が結びつくのを阻止してくれる役割があります。
焼いた肉の温めなおし方でおすすめはこれ!
前述した通り、一度焼いた肉を柔らかく温めなおすことは可能です。その、おすすめのやり方を3つ紹介します。
ここで紹介する方法は牛肉・鶏肉・豚肉など、どんな肉でもOkです。でも、もともと柔らかいお肉を温めなおす場合は柔らかくなり過ぎてしまうこともあります。
この温めなおし方が適する前提として高級なお肉ではなく、世の中の大多数を占める、ごく普通の人が食べる肉で試してくださいね。
焼いたお肉の温め直し! やり方は?
- 残った肉をジップ付きのビニール袋に入れて、口をしっかり閉じる。
※ジップ付きの袋がない時は、普通の袋でもOKです。でも、袋の口だけは開かないようにギュッと閉じてくださいね。 - 沸騰したお湯の中に3~5分間つけておきます。
※この時の火加減はグラグラと煮立たせた状態でなく、お湯の中の泡がポコポコと出続けているくらいで大丈夫。
※ビニール袋が溶けないように要注意!
その後、本格的に美味しく食べたい時はフライパンでサッと焼いて完成です。
- 残った肉をラップでしっかり包んだ後、保温の状態になっている炊飯器に10~20分入れて温める。
- 残っている肉をラップでしっかりと包んだ後、炊飯器に入れてご飯と一緒に炊きあげる。
以上の2つの方法は、ご飯に肉の香りや調味料の味が移らないようにラップでギュッと包むのがコツです。
焼いたお肉の温めなおしで注意したいこと
お肉の食べ残しを再加熱すると、どうしても火を通し過ぎてしまいます。そうすると、肉の食感や風味が落ちます。
肉を再加熱する時、お肉の中心部分の温度が65℃以上になると筋肉の線維が締め付けられるので、うま味を含んだ肉汁まで外に出ていってしまいます。
だから、お肉の中心部分の温度が高くなり過ぎないように温めることが大切なのです。
※再加熱時間は、食材の様子を見て加減をお願いします。
電子レンジで再加熱をしない方が良いのはなぜ?
電子レンジで再加熱しない方が良い理由は、電子レンジの熱の伝わり方の特徴によります。
フライパンで焼いたor網焼きしたお肉は表面から少しずつ熱が伝わります。そうすると、肉の表面に焦げ目ができることで肉汁の流出を防げます。
これは見た目も美味しそうになると同時に、肉汁のうま味とジューシーさをキープするのに役立つのです。
ですが、電子レンジで再加熱をすると電磁波によって肉の中心部分から加熱されるので、固くなり美味しさが半減してしまうのです。
電子レンジは他の調理器具と比較して加熱時間が短く、加熱による食材の変化が分かりにくいので、ちょうど良く適切に仕上げるのは難しいと言えるのかも知れません。
焼いた肉のリメイク法3選!
ここでは焼いた肉のリメイク法を3つ紹介します。
すぐに使う予定がない場合:牛・鶏・豚などの一度焼いた肉は冷凍することも可能です。
冷凍保存のやり方は、焼いた肉を十分に冷めるまで放置し、ラップで包んでからフリーザーパックに入れます。冷凍保存できる期間の目安は、約1ヶ月です。
解凍する時は自然解凍した後、フライパンで軽く炒めるor袋に入れ、沸騰したお湯の中で軽く温めればOKです。
主食の中に具材として応用する
チャーハンの具・焼きそば(うどん)の具・ミートソースの中に混ぜて使う・野菜と一緒にパンに挟む・他の野菜と一緒にビビンバにする・焼肉丼・三色丼など
おかずとして応用する
青椒肉絲・野菜炒め・麻婆豆腐の具材として使うなど
さっぱりと食べたい時の応用法
レタス・サンチュ・キャベツで巻く・胡瓜・レタス・トマト・玉ねぎ・茹で卵などのサラダの具材やトッピングとして・のり巻きor手巻き寿司の具材として使うなど
まとめ
一度焼いた肉を柔らかくすることはできますが、固いお肉を柔らかくしておく下ごしらえをすると、さらに美味しく食べられます。
焼いて固くなった肉を温めなおす=電子レンジと思いがちですが、これはNG。
ラップでしっかり包んだお肉を、保温状態になった炊飯器の中に入れるor炊飯器の中でお米と一緒に炊きあげる。または、一度焼いたお肉をビニール袋に入れた後、沸騰したお湯に入れ3~5分待ちます。
一度焼いたお肉をリメイクする場合は、どんなふうに食べたいかを最初に考えると献立を決めやすいです。あなたのアイディア次第でリメイクのお肉も、美味しく食べることができますよ♪