保存方法&賞味期限

煮物を保存に煮汁は必要?冷蔵庫での日持ちと鍋のまま保存できるか?

煮物を作ったけど、一日では食べきれなくて残ってしまうことってよくありますよね。
煮物は一度にたくさん作った方が美味しくできるし、少量作るのは返って手間が掛かります。
残った煮物を保存するのに煮汁って必要なのかや冷蔵庫で上手に保存する方法など、煮物の保存や日持ちに関する疑問にお答えしちゃいます。

煮物を保存に煮汁は必要なの?理由は?

煮物を保存するならば、煮物の種類にもよりますが、煮汁があるものは少し多めに作っておきましょう。

煮物はたくさん作って、暫く置いておく方が具に味がしみ込んでおいしくなりますね。
けれども一晩常温でそのまま置いておくだけで菌が繁殖し、腐ってしまったり、食中毒になったりする恐れがあります。

煮汁のある煮物は?

そこで昔からの知恵で、煮汁のある煮物は、毎日火を通して菌が増殖するのや腐るのを防いできました。

煮汁のある煮物の代表的なものは、肉じゃがや筑前煮、カボチャの煮物などですが、火にかけて加熱すると、煮汁はそのたびに蒸発して煮詰まってしまいますので、煮汁は多めに作っておきます。

また、煮物の具が煮汁に浸かっていると、菌が増えるのを抑えてくれますので、日持ちも良くなります。

煮汁を飛ばして作る煮物はどうするの?

ひじきを煮たものや切干大根を煮たものなど、煮汁を飛ばして作る煮物は、味を濃い目に仕上げておきましょう。

濃い味にすると通常より長く日持ちします。

最近は建物の気密性が向上し、冬場でも家の中の温度は暖かく保たれていますので、常温で煮物をそのままにしておくのは、絶対にやめましょう。

煮物の日持ちは冷蔵庫で何日ぐらい?

冷蔵庫で保存していても油断はできません、冷蔵庫も万全ではありませんので、煮物の状態で菌が繁殖して腐る恐れがあります。

煮汁のある煮物の日持ちは冷蔵庫で保存すると?

冷蔵庫に入れていても、煮汁のある煮物は一日に一度は火を通して、菌の増殖を抑えましょう。

肉じゃがや筑前煮など火を通して、冷蔵庫で保存すると5日ぐらい持たすことができます。

けれども何度も火を通すと、煮崩れたり煮詰まったりして、味も落ちてくるし見た目も悪くなってきますので、できるだけ早く食べきるようにしましょう。

また火を通した後、まだ煮物が冷めないうちに冷蔵庫に入れると、冷蔵庫内の温度が上がり、他の食品を傷めることがあります。

火を通した煮物は、必ずしっかり冷ました後に冷蔵庫に入れましょう。

レンジ加熱でも良いの?

レンジで加熱する方法もありますが、この場合煮物全体にムラが無いように加熱することが大事です。

もしムラが出来て、加熱できたところと、加熱できなかったところが混ざると、菌の繁殖を抑えることができません。

なのでできれば直接火にかけて加熱するのがおすすめです。

レンジで加熱した後も、しっかり冷やして冷蔵庫に入れましょう。

煮汁を飛ばして作る煮物の日持ちは?

濃い目に味付けした、ヒジキや切干大根の煮物は、冷蔵庫で1週間ぐらいは大丈夫です。

こちらは、火を通す必要はありません。
温かい方が好きな方は、食べる前に食べる分だけレンジで温めると良いですね。

冷凍保存もできる?

またヒジキや切干大根は冷凍保存もできます。
1回に食べる分やお弁当用に小分けにして、冷凍保存にするのもおすすめです。

冷凍保存にすると2週間ぐらいは日持ちします。
どちらにしても長く保存すると味が落ちてきますので、早めに食べてしまうように心掛けましょう。


煮物は鍋のまま保存しても大丈夫?

残った煮物を他の容器に移し替えるのは、面倒だと感じる方は多いと思われますが、煮物を作った鍋のままで保存できるのは、一晩ぐらいです。

冷蔵庫内の温度より室温が低いところならば、そのまま室内に置いていても大丈夫ですが、それ以外の所では、冷蔵庫の中に入れるようにしましょう。

鍋のまま保存するのは、他の容器に移し替える手間もなく、次に加熱する時にそのままコンロに掛けられるので便利ですね。

鍋ごと冷蔵庫にいれて保存するときは、温かいまま入れると、鍋の中の温かい水蒸気が水滴となりカビが生えることもありますので、蓋を取って冷ましておきます。

また温かいままだと、冷蔵庫内の温度が上がり他の食品を傷めたりしますので、必ず冷まして入れましょう。

鍋の素材によってはそのまま保存は注意が必要?!

鍋の素材によっては、食品や調味料の影響を受けるものもありますので、注意しましょう。

  • アルミやステンレスのお鍋は、酸やアルカリに弱くさびやすいので、調理後はできるだけ早く他の容器に移し替えた方が良いですね。
  • フッ素加工されている鍋は、塩分でフッ素加工がはげることがありますので、入れっぱなしには注意がいります。
  • ホーローの鍋は、匂いが付きにくく、さびにも強いので保存するのに向いていると思われます。

どんなお鍋を使うにしても、一晩ぐらいは大丈夫ですが、長く鍋のまま保存するのは避けた方が良いですね。

2日以上保存したいのならば、密閉できる容器に移し替えて保存することをおすすめします。

暑い季節は、鍋のまま常温で冷ますと時間が掛かり、菌が繁殖しやすくなります。
食中毒の心配な季節は、他の容器に移し、早く冷まして速やかに冷蔵庫へ入れましょう。

まとめ

一度にたくさん作って、暫くそのまま煮汁に浸けておくと味がしみ込んで、おいしくなる煮物。

少人数の家庭ではついつい作りすぎてしましますね。
冷蔵庫で保存し、火を通すことで、傷むのを防ぐことができますが、だんだんと煮崩れし味も落ちてきます。

せっかく美味しく作った煮物、上手に保存して、美味しいうちに食べてしまいたいですね。