キウイを食べようと手に取ると、固い!まだ熟れてない!ガッカリということがありますね。
柔らかくて、甘酸っぱい美味しいキウイを期待していたのに、固いキウイは酸っぱいし、このままではとても食べられないですよね。
固くまだ熟れていないキウイを美味しいキウイにし、冷凍したキウイを美味しくいただくのにはどうしたらよいのでしょうか。
キウイがまだ固かったり酸っぱかったりしたときの対処法などをお伝えします。
キウイが固い時はどうする?
キウイが固いのはまだ追熟が進んでないからです。
キウイはりんごと一緒にポリ袋に入れて、室温で保存することをおすすめします。
そうすれば3日ぐらいで、柔らかくて甘いキウイになります。
キウイは収穫した後に追熟させる果物ですから、そのまま室内に放置しておいても徐々に追熟が進んで、柔らかく熟してきます。
キウイは実の中に含まれている酵素がデンプン質を分解し、糖に変えていくことで熟し始めます。
追熟が進むとエチレンガスが発生し、このエチレンガスが熟す速度を早め、果肉を完熟させていきます。
キウイに限らず果物は気温が低いと追熟は進みません、気温は高いほうが追熟するのが早くなります。
キウイが熟していく適温は15℃から25℃です。
追熟が進みすぎると、傷んで腐って来るので、気を付けましょう。
キウイが固いのはまだ十分に追熟が始まってない状態ですので、エチレンガスをかけてあげると追熟の速度が増します。
エチレンガスをたくさん出すりんごと一緒に、ポリ袋に入れて保存すると、りんごのエチレンガスがキウイに掛かり、熟す速度が増していきます。
バナナもまたエチレンガスをたくさん出しますので、りんごが手元にない場合代用できます。
キウイが甘くならないときの対処法!
キウイが甘くならないのは、まだ十分に熟れてないということです。
りんごやバナナを使って、追熟を促しましょう。
両方ない時は、キウイの表面に少し衝撃を与えへこませてポリ袋に入れます。
キウイは傷がつくことで、自分でエチレンガスを出しので、追熟が早まります。
複数のキウイがあるときは1個だけへこませ、一緒にポリ袋に入れておきます。
そのまま放っておけば、勝手に甘くなります。
キウイを切ってお皿などに入れ、ラップをして冷蔵庫に保存すると、半日程度で甘くなりますが、日持ちが悪いので、早めに食べるようにしましょう。
キウイが甘くなるのを待てない時の対処法!
甘くなるまでは待てない時は、そのまま食べるのではなくひと手間加えてみてはいかがでしょう。
キウイをハチミツに漬ける方法は、キウイの酸っぱさとハチミツの甘さが調和して、酸味がまろやかになります。
キウイを適当な大きさに切り、一晩ハチミツに漬けこむだけです。
ヨーグルトなどと一緒に食べるのがおすすめです。
キウイジャムにするのも良いですね。
砂糖とキウイの酸味が混ざり合い、あっさりした甘さのジャムになります。
- キウイにレモン汁と砂糖を加え、とろ火で煮つめます、焦げやすいので注意してください。
- とろみが付いたらレモン汁を加え、ひと煮立ちさせると出来上がりです。
まだ熟れてない酸っぱいキウイは、完熟させて食べても良いし、ひと手間かけておいしくいただくのも良いですね。
キウイを冷凍すると酸っぱいって本当なの?なぜ?
確かにキウイを冷凍すると酸っぱく感じます。
冷凍したキウイが酸っぱく感じるのは、キウイに含まれるフルクトースの量が原因です。
フルクトースとは果糖のことで糖の一種であり、果物やベリー類により多く含まれている甘味の成分です。
このフルクトースは冷やされると甘味を感じにくくなります。
キウイはフルクトースの含有量が、他の果物に比べて少ない果実です。
このためキウイは冷凍されると、甘味を感じにくくなり、酸っぱさがよけいに感じられるようになります。
ブドウやりんご、梨、琵琶などはフルクトースが多く含まれているので、冷やしても甘さを感じることができる果物です。
またキウイは温度の低いところでは、追熟しません。
まだ熟してないキウイを冷凍すると、それ以上は甘くなることがありませんので酸っぱいままです。
けれども、ビタミンCやビタミンE、カリウムや植物繊維を豊富に含む、栄養価の高いキウイを長期間保存するには、冷凍保存が一番です。
常温で長く保存すると、ビタミンCやビタミンEなどが徐々に失われていきますが、冷凍保存にすると新鮮なキウイと栄養価はまったく変わりません。
すぐに食べないなら冷凍保存をしておくと良いですね。
もちろん新鮮なキウイとは食感は変わってしまいますが、栄養はそのままなので他の果物とスムージーにしたり、半解凍でシャーベット風にしたりして食べると栄養を逃さずに取り入れることができます。
酸っぱいのが苦手な方は、ハチミツや黒糖や甘い果物と一緒にたべると美味しく食べられます。
半解凍した後は、早めに食べましょう、水分が多いのでべちゃっとしてしまいます。
まとめ
栄養価の高いキウイですが、固かったり、酸っぱかったりすると、がっかりしてしまいますね。
まだ熟していないキウイは、りんごやバナナと保存し、柔らかくなって食べるのも良いですが、酸っぱいままのキウイでも手を加えれば美味しく食べられます。
同じように冷凍した酸っぱいキウイも工夫次第で美味しく食べられます。
冷凍で保存したキウイは、長く置いても栄養価が下がらず、半解凍すればいつでも食べられるので便利ですね。