キウイにはビタミンCがたっぷり含まれ、食物繊維も豊富に含まれています。
 健康のためにも1日1個は食べたいフルーツのひとつですね。
 お店で買い求めたキウイ、ちょっと硬めで、食べごろになるまで暫くかかりそうです。
 このままでは、硬くて酸っぱくて、本来のキウイの美味しさは味わえません。
 少しでも早く食べごろになる追熟の方法などお伝えします。
 
Contents
キウイの追熟期間はどのくらい?

キウイは摘み取られた後およそ10日から14日くらい経つと熟してきます。
キウイは一年中お店で売られていますが、日本のキウイの旬は12月です。
 キウイは霜に弱く霜が降りると腐ってしまいますので、霜が当たる前にまだ果実が硬いうちに収穫されます。
キウイの果実は木に生ったままでは完全に成熟しない果物です。
 ですからニュージーランドや他の国から輸入されるキウイも、未完熟の状態で摘み取られ輸入されてきます。
キウイは収穫した後に追熟させて食べる果物です。
 収穫後キウイを追熟させ、店頭で販売します。
けれどもすべてが一様に追熟するわけではなく、個体差があるので注意が必要です。。
 キウイの中に含まれる酵素が、デンプン質を分解し糖質に変えることで追熟が進み、甘く柔らかいキウイになります。
キウイを選ぶときのポイントは?
お店でキウイを選ぶときは、産毛が均一にあり、薄茶色の物を選びましょう。
 傷やへこみのあるものは避けた方が無難です、すぐに腐ってしまう恐れがあります。
すぐに食べたいときは、握ったときに柔らかく弾力のあるものを選びましょう。
 暫く置いておくときは硬めの物を選びます。
キウイの追熟を早くするにはどうすればいい?

キウイを早く追熟させたいときは、保存の温度や保管の方法に気を付けましょう。
- ポリエチレンの袋とりんごを用意します。
- 硬いキウイ4個ぐらいを、下向きにしたりんご1個と一緒にポリエチレンの袋に入れます。
- 袋の口を軽く閉じ、室内で保管します。
キウイの追熟には温度は15℃から20℃ぐらいが理想です。
 室温が高すぎると、水蒸気がこもり傷んでしまうので気を付けましょう。
キウイの状態にもよりますが、3日ぐらいそのままにしておけば、甘くて柔らかい美味しいキウイになります。
キウイをりんごと一緒に入れるのはなぜ?
りんごと一緒に入れるのは、りんごがエチレンガスをたくさん出す果物だからです。
 野菜や果物は収穫後も呼吸しエチレンガスを出します。
エチレンガスは野菜や果物を追熟させる作用があります。
 エチレンガスはキウイの酵素と同じ働きをし、キウイのデンプン質を分解して糖に変える作業を増進させ、早く甘く柔らかくします。
キウイ自身も酵素でデンプンの分解を始めるとエチレンガスを出しますが、りんごほど多くは出しません。
エチレンガスをたくさん出す果物は?
代表的なエチレンガスをたくさん出す果物は、りんごとバナナです。
 りんごがない時はバナナでも大丈夫です。
桃や柿などもたくさんエチレンガスを出しますが、キウイより熟すのが早いので、先に腐ってしまうこともあり、あまりお勧めできません。
りんごでもあまりエチレンガスを出さない種類もあるので注意してください。
たくさんエチレンガスを出す品種はジョナコールド、津軽、王林が有名です。
 反対にエチレンガスが少ないのはフジとサンフジです。
りんごを下向きに入れるのは、下向きの方がよりエチレンガスをたくさん出すからです。
エチレンガスを出す果物がない場合の追熟法!
一緒に入れる果物がない時は、ちょっと乱暴ですが、キウイを1個だけ衝撃を与えへこませます。
 と言っても、テーブルの表面など平らなところで、卵を割る時の要領でコンとぶつけて少しへこませる程度です。
皮が傷つくと痛み易くなりますので、優しく扱ってください。
 キウイは衝撃を与えるとエチレンガスが出やすくなります。
へこんだキウイを残りのキウイと一緒にポリ袋に入れ、口を結んでそのまま室内で保存します。
 へこんだキウイがエチレンガスを出して、ほかのキウイを追熟させます。
 
 
 
キウイの追熟は常温と冷蔵庫どっちがいいの?レンジでもできる?

キウイの追熟は15℃から20℃ぐらいの気温が理想ですので、常温で保存することをお勧めします。
硬いキウイをポリ袋に入れ袋の口を閉じて、そのまま常温で置いておきます。
 酵素がデンプンを分解し始めると、キウイ自身もエチレンガスを出し追熟してきます。
夏など室温が高すぎるときは、時々様子を見てください、追熟が進みすぎて、傷んでしまうかもしれません。
室温が低い場合はなかなか追熟が進まないので、熟すまで少し時間がかかります。
キウイの追熟はレンジでもできる?
キウイは温かい方が追熟するので、電子レンジで温めれば簡単に追熟しそうですね。
けれども電子レンジで暖めても、キウイは思うようには追熟しません。
 酸っぱさは無くなりますが、キウイの甘味や風味はあまり期待できません。
自然に追熟させたものとは、比べ物にならないのであまりお勧めしません。
 それでもレンジで温めるときは、数秒ずつ加熱し様子を見てください、キウイは1分ぐらいの加熱で破裂してしまいます。
キウイを長く保存したい場合はどうする?
キウイは追熟を遅らせることで長く保存することができます。
すぐに食べずに、長く保存したい場合は、1個ずつ新聞紙かキッチンペーパーに包んでポリ袋に入れ、冷蔵庫に入れておきます。
温度が低いので追熟が進まず、ひと月ぐらいは保存できます。
 またキウイを包んだ紙が乾燥を防いでくれるので、表面がごわごわに成りません。
まとめ
キウイは冬が旬の果物ですが、輸入されるキウイのおかげで一年中味わうことができます。
キウイはビタミンCや繊維質も多く含まれ、毎日でも食べたい果物です。
 けれどもお店のキウイは完熟したものもありますが、未完熟のものの方が多いですよね。
まだ硬いキウイは、食べたい時に合わせて上手に追熟させ、美味しくいただきたいですね。

















