料理のあれこれ

6ヶ月の赤ちゃんに七草粥は食べさせていい?離乳食初期の注意点やレシピは?

1年の無病息災を願い1月7日の朝食に食べる七草粥。離乳食が始まったばかりの6か月頃の赤ちゃんがいる家庭では、赤ちゃんにも七草粥を食べさせて良いものなのか気になりますよね。
七草粥は、基本的には野菜とお米で作られているので赤ちゃんでも食べられます。
この記事では、6か月ごろの赤ちゃんが七草粥を食べるときの注意点やおすすめのレシピを紹介します。

6ヶ月の赤ちゃんに七草粥を食べさせても大丈夫?

七草粥は、新年が始まってすぐの1月7日に食べるもので、その年の無病息災を願うものです。

また、年末からお正月のご馳走で疲れた胃腸を休めるという意味もあります。
さらには野菜不足になる冬の時期にビタミンやミネラルなどの栄養を補い、風邪予防にも効果的とされています。

七草はどれも体に良いものとはわかっているけれど、赤ちゃんに食べさせても大丈夫なのか、気になりますよね。

七草粥は米と野菜でできているので、離乳食が始まっている赤ちゃんなら食べることができます。

春の七草って何?

この春の七草すべて知っていますか?簡単に説明します。

【せり】

セリ科の植物。「せり」合って(争い合って)生えることから「せり」という名前が付けられたそうです。鉄・食物繊維を含んでいるので貧血や便秘に効果があり、ビタミンCも豊富で風邪予防にも効果的。

【なずな】

油菜(あぶらな)科の植物。

「ぺんぺん草」や「三味線草」(しゃみせんぐさ)とも呼ばれます。
止血効果や貧血に効果があり、血圧を下げる作用があり、利尿、便秘の解消にも効果的。

【ごぎょう】

母子草(ははこぐさ)御形(ごぎょう)、母子草(ははこぐさ)菊(きく)科の植物。
風邪の予防や解熱効果があります。

【はこべら】

撫子(なでしこ)科の植物。
ビタミン類、タンパク質が比較的多く含まれ、ミネラルそのほかの栄養に富んでいるため、昔から薬草として親しまれています。

【ほとけのざ】

菊(きく)科の植物。
食物繊維が豊富です。

【すずな(かぶ)】

油菜(あぶらな)科の植物。
消化を促進させる効果があります。

【すずしろ(大根)】

油菜(あぶらな)科の植物。消化を促進させる効果があります。
葉にはカロテン、ビタミンCやE、カルシウムなどが豊富に含まれている。

ただし、七草粥を6ヶ月の赤ちゃんにあげるにはちょっとした注意点があるので次章で説明していきますね。

七草粥を離乳食初期にあげるときの注意点は?

胃腸をいたわる春の七草、どれも赤ちゃんに食べさせても問題はありません。

スズナはカブ、スズシロは大根のことをいいます。
これらは離乳食ではよくつかわれる食材でもありますよね。

七草を離乳食が始まったばかりの赤ちゃんに食べさせるときは食べやすいように下処理をきちんとしましょう。

  • 七草は固く苦いものが多いので柔らかくなるまで下茹でをし、水にさらしてアクを抜きましょう。
  • 固い野菜はすりおろしたりすりつぶしたりして混ぜるとよいでしょう。

6か月ごろの赤ちゃんが食べるお米は10倍がゆですよね。
下処理した野菜を少量ずつおかゆに混ぜると食べやすくなります。

赤ちゃんの舌は敏感なので、大人が食べても普通でも野菜の青臭さや苦味を感じることがあります。

青菜は出汁やミルク、アレルギーが大丈夫なら卵を入れたりすることで食べやすい優しい味になります。

また、離乳食初期は基本的に初めての食材を食べさせるなら1日1種類がよいので、無理をしない程度に食べさせてあげましょう。


七草粥レシピ離乳食初期におすすめはこれ!

6か月ごろの赤ちゃんにおすすめの七草粥のレシピを紹介します。

まだ離乳食が始まったばかりなので難しい作り方はありません。
優しい味で食べやすいものを紹介しますね。

6ヶ月の赤ちゃんも安心七草粥の作り方
  1. お鍋に七草を入れてゆがく
    スズナとスズシロは先に茹でて、後から葉野菜を入れましょう
  2. 湯切りをして、フードプロセッサーで七草を細かくする、もしくは包丁で細かくみじん切りする
  3. お鍋にご飯、水(またはだし汁)、七草を入れて煮る

ご飯は、冷凍ご飯でも冷ご飯でもOK
ここで完成でも良いのですが、少し風味を付けるのもいいかもしれません。

ミルク、豆乳、シラス、ごま、海苔、きなこ、和風だし、中華だしなどがおすすめです。

アレルギー食材はお気をつけください。
風味を付けることによって、青臭さがなくなり赤ちゃんでも食べやすい七草粥になりますよ!

まとめ

春の七草とは、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。

1月7日の朝に七種類の野菜の入った七草粥を食べると、その1年を健康に過ごせるという願いが込められています。

年末年始で疲れた胃腸を休めることができて、さらに風邪予防にも効果的なんです。

少しだけ工夫すれば離乳食初期の赤ちゃんでも食べられます。
野菜をしっかり茹でてアク抜きをし、すりおろしたりして裏ごしをしてあげましょう。煮るときに風味付けをすれば赤ちゃんでも食べやすい優しい味になります。

七草粥を離乳食にも取り入れて、家族みんなで素敵な1年をスタートさせましょう。