お肉や魚の煮物を作る時、よくネギの青い部分を臭み消しとして使うことがありますよね。
ここでは、ネギの青い部分は、なぜ臭み消しとして使われるのかについてお話します。
又、ネギがない時に、何を代用したら良いのか、ネギではなく生姜を臭み消しとして使う場合のポイントや、代用できるものをご紹介します。
ネギの青い部分が臭み消しになるのはなぜ?
煮物にネギを入れる時、「青い部分は臭み消し、白い部分は一緒に煮物にして食べる」というイメージですよね。
なので、「逆に、白い部分はなぜ臭み消しとして使えないんだろう」とも思ったりします。
ところが実は、ネギは、青い部分も白い部分も両方、臭み消しとして使えるのです。
ネギには、硫化アリルという臭み消し効果の高い成分が、全体的にたくさん含まれています。
なので実は、青い部分ではなく、白い部分を臭み消しとして使っても問題はないのです。
青い部分だけを臭み消しにする大きな理由は、「食べてもあまりおいしくないから」というもののようです。
確かに、ネギの青い部分はネバネバしていたりして、あまり好きではない人も多いですよね。
このような理由から、「青い部分は臭み消しとして使った後、捨ててしまう」ということが多いようです。
ちなみに、ネギの青い部分は、臭み消しに使った後、そのまま煮込んで食べてもOKですよ。
私は食べる派ですが、この部分にはミネラルが豊富に含まれているので、栄養効果バッチリです。
臭み取りのネギの代用は?
さて、家にネギがないという場合、臭み消しにはどのようなものを代用したら良いのでしょうか。
1番おすすめしたい臭み消しの代用品は、セロリの葉の部分です。
セロリの茎の部分は臭み消しとして使えませんが、葉の部分は効果が高いですよ。
爽やかな香りと風味が煮物にプラスされるので、ちょっと違った仕上がりを楽しむことができます。
<pただ、オーソドックスな仕上がりの煮物が好きな人は、他のものを使った方が良いかもしれません。
次におすすめしたい臭み消しの代用品は、酢ですが、これは下ごしらえの時に使います。
- 煮物に使うお肉や魚を、煮立った酢の中に入れて、一緒に軽く煮込んでみてください。
- 何となく全体的に酢が絡んだかな…と感じたら、お肉や魚をそこから出し、酢は捨ててしまいます。
この下ごしらえのひと手間で、お肉や魚の生臭さが消える上に、煮物の味にも大きな悪影響はありません。
臭み消しに使う生姜はチューブでも良い?代用できるものは?
煮物の臭み消しに、ネギではなく生姜を使うという人も多いですよね。
臭み消しの生姜は、基本的には、薄切りか千切りにした固形のものを使うことがおすすめです。
でも、もし生の生姜がないという場合は、チューブの生姜を使っても大丈夫ですよ。
但し、チューブの生姜を使う場合、煮物の煮汁が濁ってしまい、見た目が悪くなることがあります。
なぜかと言うと、チューブの生姜は「おろし生姜」なので、どうしても汁が出てしまうのです。
なので、もっと言ってしまうと、生の生姜を使う場合でも、おろし生姜にすると、似た現象が起きるということです。
ただ、「煮汁が濁るくらいなら気にならない」という人は、チューブを使ってOKですよ。
臭みけし生姜の代用になるのは?
ちなみに、臭み消しの生姜の代用品としておすすめなのは、梅干しです。
梅干しは消臭効果が高いので、煮物に一緒に入れて煮込むことで、生姜と同じ効果が期待できます。
特に、生臭さが強い魚の煮物を作る時などには、梅干しがかなりおすすめです。
又、生姜の代用品としては、コショウやニンニクも同じ効果が期待できるので、使うことができます。
但し、コショウやニンニクは、辛みや香りが強いため、煮物の仕上がりが違ったものになってしまいます。
スパイシーな風味でもいいかも…と思っている場合は、これらを使ってもおいしくいただけますよ。
まとめ
ネギは臭み消しの効果が高いですが、青い部分は食感が良くないため、臭み消しだけに使われることが多いです。
でも、青い部分は栄養があるため、臭み消しに使った後、食べるのもおすすめですよ。
ネギがない場合は、セロリの葉の部分や、酢などを代用して臭み消しをしてもOKです。
又、生姜を臭み消しに使うこともできますが、煮汁の濁りが気にならなければ、チューブのものでも大丈夫です。