生クリームを泡立てようとしたときに、思ったより時間がかかったり、なかなか泡立たないことがありますよね。
実は生クリームはとてもデリケートで、温度変化に弱いのをご存じですか?
今回は、生クリームが泡立たない原因や、酢やレモンを使った解決法をご紹介します!
Contents
生クリームが泡立たない原因って何?
生クリームが泡立たない原因として以下のことが挙げられます。
- 室温が高い
- 生クリームに水滴が入った
- 乳脂肪分35%以下のクリームを使っている
1つずつ、対処法を見ていきましょう。
室温が高い
室温が高い場所や、生クリームが冷えていない状態で泡立てようとすると、泡立ちにくかったり、仕上がりがボソボソとなってしまいます。
これは、生クリームの「脂肪球」が壊れてしまうことによって起こります。
コツとしては、
- 室温が25℃以下の場所で作業すること
- 生クリームの温度を10℃以下にすること
が重要です。
室温については涼しい部屋で作業すれば問題ありませんが、夏場は25℃以上になりやすいので冷房をしっかりつけましょう。
また、生クリームの温度に関しては、泡立てる前に冷えていることが重要です。
そのため、冷蔵庫で数時間冷やしてからの使用をすると良いでしょう。
スーパーで買ってすぐのものを使うのはおすすめできません。
さらに、泡立てている間も温度が下がらないようにします。
ボウルの下に氷水を当てるように作業することで、温度が上がるのを防ぎます。
よりきめ細やかな泡を作りたい場合は、泡だて器やボウルを前もって冷やしておくのもおすすめですよ。
生クリームに水滴が入った
泡立てるために使う道具に水滴や油があると、上手く泡立てることができません。
そのため、泡立てる前にボウルなどの状態の確認をしっかりすることが大切です。
できれば前日までに洗っておいて、しっかりと乾燥させておくと安心ですね。
また、「泡だて器に水滴がついていたのを見落とした」ということも多いので、隅々までチェックしましょう。
乳脂肪分35%以下のクリームを使っている
乳脂肪分の低いクリームは「脂肪球」の数が少ないため、泡立ちが遅いです。
乳脂肪分が低い方が、口当たりが軽かったり比較的安めだったりするのですが、あまりにも泡立てが遅いと感じるのであれば、乳脂肪分の高い生クリームを使いましょう。
スーパーで売ってあるものであれば、乳脂肪分45%以上のものがおすすめです。
ただ、泡立ちが早い分、分離するのも早くなってしまうので、扱いには注意が必要です。
生クリームが泡立たない時に酢やレモンが良いの?どのくらい入れる?
実は、生クリームが泡立たない時には酢やレモン汁を入れると泡立ちが早いと言われています。
- 酢の場合は生クリームにたいして5%の量を入れます。生クリーム100mlあたり小さじ1が目安です。
- レモン汁の場合は、さっぱりとした仕上がりなら生クリームの量に対して1%、重めのホイップにするなら5%を目安に入れます。
酢やレモン汁を入れるだけで泡立てが早くなる他、なめらかな仕上がりになります。
ただし、入れすぎには注意が必要です。
酢、レモン汁は共に酸味がある食品ですので、入れた場合は生クリームにも少し酸味が付きます。
生クリームを何に使うかによっては避けた方がいいかもしれませんね。
レモン汁を多く入れすぎた体験談!
私もレモン汁を使ったことがあるのですが、入れすぎてしまったのか、レモンの味を強く感じてしまいました。
早く泡立ったのは良かったのですが、味は何だかチーズケーキのよう。
美味しかったのですが、私は甘く濃いホイップを作りたかったので、少し残念な仕上がりになってしまいました。
生クリームをケーキ等に使う場合は注意する必要がありますね。
生クリームは冷やすと固まるって本当?
生クリームはデリケートなため、冷蔵庫の温度変化や振動によって固まってしまうことがあります。
生クリームに含まれる脂肪球が固まるために起こるので、腐っている訳ではありません。
ホイップとして使うのは難しいですが、シチューなどには問題なく使えます。
また、冷蔵庫の冷気の吹き出し口に生クリームを置いてしまうと、凍結する恐れがあります。
凍結してしまった場合には、もう使い物になりません。
冷蔵庫で生クリームを保存する際には、振動の影響を受けない(ドアポケット以外)場所、冷気の吹き出し口でない場所に置く必要があります。
生クリームは冷凍保存できる?
また、すでに泡立てたものは冷凍庫で冷凍保存ができます。
ラップなどに移せば保存が可能です。
口金をつけた絞り袋に入れて冷凍しておけば、解凍後すぐにホイップクリームとして使うことができますよ。
解凍する時は冷蔵庫で自然解凍して下さいね。
まとめ
生クリームを泡立てる上で大切なのは、
- 温度変化
- 道具の清潔さ
- 乳脂肪分の割合
の3点です。
これらを意識すれば比較的に早く泡立てることが可能です。
それでも難しいようであれば、少量の酢やレモン汁を使って泡立て時間を早めてみましょう。
また、泡立てすぎは分離の原因にもなりますので、泡立てを終えるタイミングを見極めることも重要です。
自分の好みの仕上がりになるよう上記のコツを取り入れてみて下さいね。