秋は美味しい食材がたくさんある季節、その中でも秋の味覚の王様と言えば松茸ですよね。
せっかく松茸を家庭で楽しもうとスーパーで購入しても、松茸の正しい賞味期限や保存方法を知らない人は意外と多いのではないでしょうか。
ここでは、松茸の賞味期限と保存方法、そしてぬめりやカビが生えてしまった時の対処法を紹介します。
Contents
松茸の賞味期限はどのくらい?上手な保存方法は?
香りの良さや希少価値の高さで、贅沢な気分を味わうことのできる松茸ですが、正しい賞味期限を知っていますか?
- 常温保存で【2日程度】
- 冷蔵保存【1週間以内】
もっと長く保存したい場合は冷凍で【2~3カ月程度】保存することが可能です。
ただし冷凍保存だと風味や食感は落ちてしまいます。
そんな時は調理方法を工夫して美味しく食べましょう。
松茸の上手な保存方法は?
少しでも長く、そして少しでも風味や味を損なわないために上手に保存しましょう。
では、松茸の正しい保存方法を紹介します。
松茸を常温保存する場合
キッチンペーパーで松茸についた水分を拭き取り、乾いたキッチンペーパーや新聞紙で包んで直射日光の当たらない風通しが良い場所に置きます。
当日中か翌日に食べ切るようにしましょう。
まつたけを冷蔵で保存する場合
土や砂がついている場合は下処理が必要です。
- 根元の石づきを取る
石づきとは、根元の硬い部分のこと。包丁で軽く削ります。 - 汚れを落とす
流水で洗わずに、水を張ったボールに松茸を入れて指でこするようにサッと洗いましょう。 - 水分を拭き取る
洗った後は、キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取ります。
松茸は水分が苦手なのでキッチンペーパーや新聞紙で一本ずつ包みます。 - さらにその上からサランラップやアルミホイルで包むか、数本まとめて密閉できるタッパーやジッパーつきの袋に入れて保存します。
松茸は【野菜室】に入れましょう。
冷蔵室は2度から6度、野菜室は少し高い3度から8度くらいに設定されています。さらに、野菜室は冷蔵室よりも湿度が高くなっています。
松茸は、冷やしすぎずある程度の湿度が必要なため、野菜室の方が鮮度が保てるのです。
松茸を冷凍で保存する場合
松茸を冷凍で保存する場合も下処理は冷蔵保存の1~4の作業と同じです。
冷凍保存の場合は、薄切りにして1回に使う分ずつ小分けにして保存するのもおすすめです。
金属製のトレーに乗せて冷凍庫に入れると瞬間冷凍できます。
瞬間冷凍すれば、香りや風味を逃がさずに保存できますよ。
松茸にぬめりがあると食べられない?どう判断する?
松茸の表面にぬめりがあったとき、「腐ってるかも・・・」と思うかもしれませんが、多少のぬめりであれば問題なく食べることが出来ます。
松茸は鮮度が落ちると乾燥してくるので、ぬめりは鮮度の高い状態とも言えます。
もし心配であれば、
- 水を張ったボールの中で指でこすり洗いをするか、乾いたふきんやキッチンペーパーでぬめりを拭ってみてください。
- そして松茸を縦に切ってみて中の色を確認しましょう。
きれいな白っぽい色なら大丈夫です。
色がベージュっぽい茶色になっていたら鮮度は落ちている証拠で、風味や味劣化していますが食べられないこともないです。
中が通常とは違った様子でも、高級食材なだけに「捨てるのがもったいないから」と食べてしまうと、下痢や腹痛を起こすかもしれないので注意しましょう。
松茸食べない方が良いのはこんな時!
食べない方が良い松茸の状態はこんな感じです。
- 悪臭(生ごみのような異臭がする)
- ドロドロに溶けている
- 縦に割った時に中の色が完全な茶色に変色している
一部の変色やドロドロであればその部分だけ切り落として食べれば大丈夫です。
腐っているかどうかの判断は、色や臭いで見極めましょう。
松茸にカビがあると食べられない?
せっかくの松茸に、気づいたらカビが生えている・・・なんてことがあったらショックですよね。
でもそれ、カビではないかもしれません。
綿上の白くてふわふわしたようなものがついていた場合、カビではなく「気中菌糸」という松茸の菌糸なので問題なく食べられます。
この白いカビのような「気中菌糸」とは、糸状の菌糸が集まってできたもので、松茸の一部です。
もしも気になる場合は濡らしたキッチンペーパーで拭き取ってください。
気中菌糸とは明らかに違う、青や黒のカビは腐っている可能性大です。
下痢嘔吐の食中毒のような症状を引き起こす可能性があるので絶対に食べないようにしましょう。
まとめ
秋の高級食材の松茸、賞味期限は常温で2日、冷蔵で1週間ほどとあまり長くはありません。
冷凍保存は長期での保存が可能ですが、風味や味は多少損なわれてしまいます。
松茸の魅力はなんといっても香り。この香りが損なわれるのは非常にもったいないです。
やっぱり1日でも早く食べることが1番です。
松茸にみられるぬめりは安全なものがほとんどです。
しかしぬめりとは言い難いドロドロした状態は、傷んでいる証拠です。
また、白いカビっぽいものはカビではなく気中菌糸なので大丈夫。青や黒のカビは腐っている証拠です。
これらの違いには気をつけましょう。
松茸を正しく保存をして少しでも鮮度を保って美味しく食べてくださいね♪