ニンニクを食べると、口臭や体臭がきつくなるというのが暗黙の了解ですよね。
ところが、ニンニクを食べた後の臭いは、人によって違うとも聞きます。この臭いの差は、何が原因で、どこから生まれてくるものなのでしょうか。
ここでは、ニンニクを食べた時の臭いの違いについて詳しくお話していきます。
ニンニクの臭いって個人差があるってどういうこと?
ニンニクを食べた後、一時的に口臭がきつくなるというのは、ほとんどの人に共通しています。
ただ、少し時間が経った後、体臭がきつくなるということに関しては、個人差があるんですよね。
確かに同じものを食べても臭いが残る人と、そうでない人いますもんね(・。・;
この違いは、ひと言で言うと【体が持つ消化・分解機能の違い】です。
ニンニクは体に入ると、臭いの成分も含めて、消化・分解されていきます。
この「消化・分解」が行われているプロセスの途中では、出てくる臭いがきつくなることがあります。
でも、消化・分解が完了してしまうと、臭いも自然に消えていきます。
この消化・分解が完了するまでのスピードが、ニンニクの臭いの個人差の理由なのです。
にんにくが臭い人臭くない人の違いは?
先ほども触れたように、にんにくが臭い人・臭くない人の違いは、体の消化・分解機能の違いです。
消化・分解機能が早い人は、にんにくの臭いが長々と続くことはないと言われています。
なぜならば、臭いの成分が体内で素早く消化・分解されてしまうからです。
消化・分解過程では臭いが気になる事はありますが、完全に消化・分解されちゃえばもう臭いを気にすることはないって事です。
素早く消化・分解された臭い成分は、便などと一緒に、不要物として対外に出てしまいます。
そのため、一時的に臭いが出ることはあっても、その状態が長く続くことはないのです。
逆に、消化・分解機能が遅かったり、衰えていたりする場合は、臭いが長く続くのです。
消化・分解機能が遅い・衰えているということは、不要物である臭いを、なかなか体外に排出できないということですね。
そのため、体内に臭い成分が長く残ってしまい、それが体臭・口臭の原因になってしまうのです。
特に、胃や腸の働きが悪い人・日頃から便秘気味の人は、この傾向が強いです。
なので、にんにくの臭い対策のためには、胃や腸などの健康状態にも気を配る必要もあるんですね。
又、日頃から水分不足だったり、血流が悪い人も、にんにくの臭いがきつく出やすいと言われています。
この状態は、体内の循環の悪さにつながるので、臭い成分が外に排出されづらいからです。
その場限りでの対策より、胃腸を健康に保つ、水分補給をしっかりする。
血流を良くする様に生活改善をするなど、健康に気を配ればにんにくの臭いも自ずと早く消えてくれるという事です。
にんにくの体臭を消す方法は何がある?
では、にんにくを食べた後の体臭を消すには、どのようなことをしたら良いのでしょうか。
にんにくを食べた後の体臭は、残念ながら、ブレスケアでは完全に消すことができません。
大切なポイントは、食後だけではなく、食前にもケアを行うということです。
まずは、にんにく料理を食べる前に、牛乳か緑茶を1杯飲むようにしてください。
牛乳・緑茶には、にんにくの臭い成分を包み込んでしまう効能があると言われています。
これを食前に飲んでおくことで、にんにくの臭いを和らげる効果が期待できると言われています。
そして、食後はできるだけ水分を多く摂り、汗や尿が出やすい状態を作りましょう。
消化・分解された後の臭い成分は、汗や尿となって体外に排出されていきます。
でも、汗や尿がスムーズに出てこなければ、当然、臭い成分は体内に蓄積されてしまいますよね。
そのようなことがないように、水分を多く摂って、汗・尿と共に臭い成分を輩出しましょう。
ちなみに、水分を多く摂ることで、血流も良くなり、体内の循環もスムーズになりますよ。
なので、汗や尿を出しやすくするだけでなく、一石二鳥の効果が期待できますね。
普通の水でもOKですが、濃く淹れた緑茶は利尿作用が高いので、特におすすめです。
まとめ
にんにくの臭いがきつい人とそうでない人の違いは、体の消化・分解機能の違いです。
臭い成分をスムーズに体内で消化できないと、きつい臭いが長く続いてしまいます。
又、体の器官の機能だけでなく、血流が悪かったり、水分不足だったりする人も、この傾向があります。
そうならないためにも、にんにくを食べる前後には、意識的な対策が必要ですね。
食前は牛乳や緑茶を飲むようにし、食後はできるだけ、水分を多く摂るようにしましょう。