調理法によってシャキシャキ感やほくほく感が楽しめるれんこん。れんこんを買ってきて、保存していたら色が変わってしまって、「これって使えるの?食べても大丈夫?」と心配になってしまったことはありませんか?ここでは、れんこんが変色してしまう理由、変色を防ぐ方法や保存法、保存期間をご紹介します!
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れんこんは変色しても食べられる?穴が黒いのは?
結論から言うと、れんこんは変色してしまっても食べられます。
れんこんにはポリフェノールの一種「タンニン」が含まれており、タンニンは空気に触れると変色をしてしまいます。この現象を褐変(かっぺん)と呼びます。
りんごを切ってしばらく置いておくと、茶色くなってしまいますが、食べても大丈夫ですよね。それと同じ現象が起こっているのです。
れんこんは、赤やピンク、紫、黒などさまざまな色に変色します。
調理中には、タンニンがフライパンや包丁などの鉄に反応して、黒、紫、青色に変色することが多いです。変色が気になる場合は、鉄製のフライパンの使用は避けた方が良いでしょう。
れんこんの穴が黒くなってしまうのも、タンニンの酸化によるものです。れんこんの穴に泥が入っていることはあまりないので、神経質に洗う必要はありません。
もし、ついている場合はキッチンペーパーを濡らし、細い棒に巻き付け汚れをふき取りましょう。
もし、れんこんの穴だけでなく表面の皮まで黒くなっている場合は、傷んでいる可能性があるので注意が必要です。
れんこんの変色を防ぐ方法は?保存は水につけるのが良い?
れんこんの変色を防ぐには、酢水につけるのが効果的です。
酢水につけると、酢がぬめり成分を分解してぬめり成分がなくなり、シャキシャキとした食感を活かすことが出来ます。
500mlの水に小さじ1のお酢かレモン汁をいれ、そこにれんこんを数分間つけましょう。
ポリフェノールは酸性に傾くと活動が鈍くなる性質があるので、お酢の酢酸、レモンのクエン酸がれんこんの変色を防ぎ、白くしてくれます。
酢の物やおせち料理など、色よく仕上げたいときには、酢水につけましょう。品種によって異なりますが、ポリフェノールの多いれんこんは白くならない場合もあります。
また、水に浸してもある程度の変色を防ぐことが出来ます。煮物などでほくほくとした食感を楽しみたい場合には水に浸すのがおすすめです。
上記のようにあくはタンニンという大事な栄養素でもあります。タンニンには、抗酸化作用、消炎、収れん作用があるといわれています。
見た目重視で白く仕上げたい時は、あく抜きをして、栄養素を無駄なく摂りたいときは、あく抜きせずに料理しましょう。
れんこんの保存期間は?
ここからはれんこんの保存方法、保存期間についてご紹介します。
れんこんの冷蔵保存方法と期間は?
れんこんの冷蔵保存方法と保存期間をまとめると…
- れんこんをカットして保存…2~3日
- れんこんを水につけて保存…2~3日
- れんこんを丸ごと保存…1週間
れんこんをカットして保存します。カットしたれんこんを酢水につけキッチンペーパーで水気をふき取ります。ラップにつつんで、ジップロックに入れて冷蔵庫へ。
れんこん全体が水につかるように、タッパーや保存袋に入れて保存します。
1~2日おきに水を変える必要があります。
一節丸ごとのれんこんを購入した場合は、泥を落とさずに保存した方が長持ちします。新聞紙かキッチンペーパーで包みビニール袋に入れ、立てて冷蔵庫で保存しましょう。
れんこんを冷凍保存方法と期間は?
- れんこんを酢水につけて色止めをし、水気をふき取ります。
- 使う料理に合わせて切り加熱をし、粗熱を取ります。
- ジップロックに入れて冷凍しましょう。
この方法でれんこんを冷凍保存すると3~4週間日持ちします。
生のままでも、冷凍することは可能ですが、加熱をした方が食感を保つことが出来ます。
料理に使う時は、凍ったまま加熱調理をしましょう。
サラダなどに使う場合は、前日に冷蔵庫へ移し、解凍してから使います。
また、味付けをしてから冷凍することが出来ます。冷凍することによってれんこんの細胞が壊れ、味が染み込みやすくなります。
冷凍した時につく、独特の臭いを防ぐこともできるのでおすすめです。
7~9月ごろの新れんこんは傷みやすいので、早めに食べるようにしましょう。
まとめ
れんこんは変色は、れんこんに含まれるポリフェノールが原因です。なので、れんこんは変色していても食べることができます。
また、れんこんは酢水につけたり、水につけることで変色を防ぐことができるのでぜ日試してみて下さい。
れんこんは冷蔵ではあまり日持ちしない野菜です。買ってきたらすぐに食べるか、冷凍保存をしておいしく食べ切りましょう。