料理のあれこれ

栗きんとんはさつまいもだけでよい?おすすめの種類や簡単レシピをご紹介!

栗きんとんが好きな人は多いです。でも、いざ手作りすると、さつまいもだけでも作れるのか・栗きんとんに使うさつまいもの種類は、どれが最適なのか、など疑問がでてきます。

今回は、さつまいもを使った簡単レシピも含めてご紹介しますね。

栗きんとんはさつまいもだけで作ってもよいの?

栗きんとんはさつまいもだけでも作れますが、ナチュラルな着色料として「くちなしの実」が使われます。

くちなしの実を使って栗きんとんを作ると、天然の色素が出て色鮮やかな栗きんとん仕上がるんですよ♪

でも、くちなしの実が手に入らない時は果汁100%のオレンジジュース200ml+水100mlで、さつまいもを茹でれば大丈夫。オレンジジュースと水を加えたもので作った方が、ほのかにオレンジの酸味がプラスされて、さっぱり食べられます。

その他、栗きんとんを黄金色に仕上げるのに使えるのがカレーでお馴染みのスパイス、ターメリックです。

さつまいもを茹でる時、ターメリックを大さじ1杯加えて茹でます。「ターメリックの香りが残ってしまうのでは?」と思われるかも知れませんね。でも、出来上がる頃には自然と匂いがなくなっていますので心配無用です。

栗きんとんに使うさつまいもの種類は?

栗きんとんの主な材料は、栗とさつまいもの2つ。だから、美味しい栗きんとんを作るには少し値段が高くても最適なさつまいもを選びたいですよね?

さつまいもには、2つの種類があります。

  • 水分が多くしっとり系→紅はるか・安納芋
  • 水分が少なめのホクホク系→鳴門金時・紅あずま・紅赤(金時いも)

このうち、栗きんとん作りに向くのは水分が少なめのホクホク系のさつまいもです。好みの問題ではありますが、水分量が多いさつまいもで作るとベチャベチャした食感になります。

また、どの品種のさつまいもでも甘味が強いのが特徴です。水分量が多い紅はるかと安納芋は砂糖を使わなくても十分甘いので、栗の甘さを越えています。だから、主役である栗の存在感が薄くなり味のバランスが悪くなってしまうのです。

さつまいもは収穫後、時間の経過とともに水分が抜けて蓄えられたデンプンが糖化し、甘さを増します。

参考として、上記3種類のさつまいもの収穫時期は

  • 鳴門金時:8月から9月
  • 紅あずま:9月上旬から11月中旬
  • 紅赤(金時いも):9月下旬から11月上旬

です。

どの種類でも収穫後2ヶ月くらい過ぎると、さらに甘味が増してきます♪

栗きんとんさつまいもを使った簡単レシピをご紹介!

ここでは、簡単に作れるように圧力鍋でさつまいもを茹でます。

手軽に作れておいしい栗きんとん

【材料】

  • さつまいも              大1本(約760g)
  • くちなしの実             2個
  • お茶の葉を入れるパック  1枚
  • 栗の甘露煮              1瓶(14~15粒)
  • みりん                大さじ4
  • 栗の甘露煮シロップ   100ml
  • 塩           ひとつまみ
    ※調整分の調味料として必要であれば
  • さつまいもを茹でた汁  100ml
  • 砂糖          100gくらい

【作り方】

  1. さつまいもの皮を厚めに剥いて、2cmくらいの輪切りにします。
  2. その後、軽く水にさらしておく。
  3. くちなしの実はキッチンばさみで半分に切り、お茶の葉を入れるパックに詰めるorお茶の葉を入れるパックに入れた後、かなづちで割る。
  4. 水にさらし、水分を軽く取ったさつまいもを圧力鍋に入れます。
  5. さつまいもが浸るくらいに水を入れて、お茶の葉を入れるパックに入ったくちなしの実も入れます。
  6. その後、圧力鍋で3分加圧した後、圧力鍋の蓋を開ける。
  7. さつまいもに竹串がスッと通るようならOKです。
  8. くちなしの実を取り出す。
  9. さつまいもが熱いうちに裏ごしをします。面倒でも、このひと手間で仕上がりのなめらかさに違いがでます。
  10. 鍋に裏ごししたさつまいもと、みりん+栗の甘露煮シロップを加えて弱火で加熱し、木ベラでもったりするまで練り上げる。
  11. ここで、パサパサした感じならさつまいもの茹で汁を加えます。また、甘味が足りないようなら砂糖を加えて練り上げてください。
  12. 焦げないように十分気をつけて、さつまいもにツヤがでたら塩と栗の甘露煮を加えて、さらに練り上げます。
  13. 冷めると固さが増すので、「少し緩いな」と感じるところで火を止める。
  14. 鍋のフタをしたまま冷まし、手で触れるくらいの温度になり、湯気もでなくなったら保存容器に入れ冷蔵庫で一晩寝かせて完成です。

※栗きんとんは、保存容器に小分けして冷凍保存もできます。

※冷凍保存しない時は、さつまいもを練り上げる時の水分量に注意します。水分量が多いと保存期間を短くする必要があるためです。

まとめ

栗きんとんは、おせち料理の中でも人気があります。「好きなおせち料理ランキング」でも黒豆と同率で1位です。

手作りすると甘さの加減も自分(我が家)好みにできるのはもちろん、基本の作り方を覚えてしまえば

  • 栗+生のリンゴ(または生パイナップル)を入れてサッパリと
  • さつまいもを練り上げる時、適量のバターや生クリームを入れて風味豊かに
  • 仕上げにラム酒を適量加えて大人の味に
  • 贅沢な栗きんとんとしては、さつまいもは使わず100%栗だけで作る

など、変わり種も作れるのも嬉しいですね♪

最初は「手作りって、難しそう」と思われるかも知れません。でも、さつまいもを練り上げる時に焦がさないように注意すれば、そんなに難しくありません。

栗きんとんの「きんとん」を漢字で書くと「金団」です。その色が黄金色なことから、縁起が良く金運アップや蓄財を意味する食べ物とされています。

この記事が、あなたの「我が家の美味しい栗きんとん」を作るヒントになれば嬉しいです。