料理のあれこれ

ハンバーグは合い挽きなのはなぜ?ひき肉の量や豚肉だけで作ると?!

ハンバーグは合い挽きなのはなぜ?ひき肉の量や豚肉だけで作ると?!

子どもから大人までみんなが大好きなハンバーグですが、ハンバーグの肉はなんで合い挽き肉で作ることが多いのか気になったことはありませんか?
ここでは、ハンバーグが合い挽きなのはなぜか?作るときのひき肉の量や、豚肉だけで作るとどんなハンバーグになるのかをご紹介します。

ハンバーグを合い挽きで作るのはなぜ?

ハンバーグは合い挽きなのはなぜ?ひき肉の量や豚肉だけで作ると?!

「ハンバーグを合い挽きで作るのはなぜか?」それはハンバーグの歴史を振り返ることでその理由が分かります!

もともと、ハンバーグという名前はドイツの都市ハンブルグから名付けられたと言われています。ハンバーグそのものは中央アジアで生まれたのですが、そこからドイツ→アメリカ→日本へと伝わってきました。

しかし、考えてみるとドイツのハンバーグは牛肉100%で作られています。そしてアメリカは牛肉100%のハンバーガーはありますが、ハンバーグそのものは存在していないのです。

つまり合い挽きを使うハンバーグは日本で生まれたということになります。

次はハンバーグの肉はなぜ一般的に牛肉と豚肉の合い挽きなのかということについてご紹介します。

それは牛肉・豚肉それぞれの肉の脂の融点が関係しています。豚肉に含まれている脂は融点が低く、この温度は人間の体温と同じくらいになっています。それに対して牛肉の脂の融点は豚肉よりも高くなっています。

そのため牛肉と豚肉の合い挽きにすることによって、口の中で脂が溶けるため冷めても美味しく食べることが出来るのです。

また牛肉と豚肉の合い挽きにすることによって食感にも大きな差が出てきます。

牛肉だけだと肉感の強い食感のハンバーグになり、逆に豚肉だけだとふっくらと柔らかく、優しい口当たりのハンバーグになります。

ジューシーで食感も楽しめるハンバーグになるのはこのためです。

ハンバーグのひき肉の量はどのくらい?野菜との割合は?

ハンバーグは合い挽きなのはなぜ?ひき肉の量や豚肉だけで作ると?!

ハンバーグを作るときに重要になってくるものの一つとして挙げられるのがハンバーグのタネの割合です。どのくらいが一番ベストな割合なのか気になったことはありませんか?

結論から言うと…

ひき肉:玉ねぎ=2:1

これが理想的なひき肉と玉ねぎの割合です!

一人前のハンバーグを作るときに使うひき肉の量は、70g~100gが理想と言われています。

子ども用やお弁当に使う時は50g~70gのひき肉を使い、大きいハンバーグを食べたいなという時は120g~150gのひき肉を使うのがおすすめです。

もちろん「お肉感たっぷりのハンバーグにしたい!」というときはひき肉を若干多めにするなど好みに合わせたハンバーグにしてみるといいと思います。

ハンバーグは豚肉だけだとどうなるの?牛肉だけなら?

日本のハンバーグは合い挽き肉で作るのが主流となっています。

ただ、牛肉100%のものもあれば、豚肉100%、また鶏肉を使ったチキンハンバーグもあり、どのお肉を使ってもハンバーグは美味しく作ることが出来ます。

しかし使う肉によって味だけでなく栄養も変わってくるということはご存じですか?

それぞれの肉の特徴を押さえておくと、その日の気分などに合わせて自分好みのハンバーグを作ることができます。

ここではそんな豚肉・牛肉それぞれの栄養価や味の違いなどを詳しくご紹介したいと思います。

豚肉

ハンバーグは合い挽きなのはなぜ?ひき肉の量や豚肉だけで作ると?!

豚肉は全体的に脂が多いため、ふっくらとした柔らかさが味わえるのがポイントです!肉が柔らかいので噛む力が弱い人や子どもにも食べやすくなっています。

また牛肉よりもお財布に優しいので気軽に食べられるという点も魅力の一つです。

栄養面では、たんぱく質やビタミンB1のほかにナイアシン、チアミンが豊富に含まれています。これらにはストレス緩和や疲労を回復してくれる効果があります。

またビタミンB1には糖質をエネルギーに変える手助けをしてくれるという効果があります。

子どもから大人まで、必要不可欠となってくる栄養がしっかりと含まれているということが分かります。

牛肉

ハンバーグは合い挽きなのはなぜ?ひき肉の量や豚肉だけで作ると?!

牛肉は旨味成分のグルタミン酸が多いというのが最大のポイントです!

肉自体の味が濃いので牛肉100%で作ると旨味の強いガッツリとしたハンバーグになります。

先ほどもご紹介したように牛肉は脂肪の融点が高いのが特徴です。熱した鉄板の上など熱々の状態でないと脂肪が固まってしまいます。

よくレストランなどで牛肉100%のハンバーグを注文すると熱々の鉄板の上に乗せられて提供されますがその理由はこの脂肪の融点が関係しているのです。

また肉が冷めてしまうと口の中で脂肪がとろけないので、やや固くねっとりとした歯ごたえになります。家で作る際にはその点に注意して作る必要があります。

栄養面では、亜鉛、ビタミンB、ヘム鉄が豊富に含まれています。
特にヘム鉄は貧血になりやすい女性には特に嬉しい栄養素となっています。

まとめ

同じハンバーグでも、「牛肉だけか豚肉だけか」「合い挽きにするのか」「合い挽きの組み合わせはどうするのか」などから味わいや栄養が大きく変わってくるということが分かりました。

それぞれの味わいに特徴があるので、好みに合った肉を選んでぜひハンバーグ作りの参考にしてみてください!