料理のあれこれ

寿司一貫って何個のことを言うの?重さやカロリーの目安は?

寿司は日本食の代表格であり、とっても人気がありますよね。

でもお寿司について実は知らないこともたっくさんあります。例えば寿司一貫というと、お寿司は何個?!とか言うのもなんか場所によって違ってあれれ?!となったことなんかもあるんじゃないでしょうか。

あれ?よくみるとこれ一貫って表記されているのにお寿司が二個ある?
一貫=一個じゃないの?まさかの誤字かい?
今回は考えるほど困惑する謎の言葉・・・『一貫』について着目してみましょう!

寿司一貫って何個の事を言うの?なぜ貫って使うの?

私自身お寿司が好きなので週末によく一人寿司をしたりしますが場所によって

『まぐろ・・・一貫80円(ご注文は二貫から承ります。)』
と表記されてる場所もあれば

『コハダ・・・一貫200円』と表記されていてそれを注文したらコハダの握りが二個出てくるところもあったりするんです。

もしかしてお寿司屋さんによって『一貫』の意味が違う?

実はこの言葉、これが正しい、これが間違ってるという概念はありません。

寿司一貫という言葉には数多くの諸説があるがゆえに決定付けできないからとのことだそうです。
今回はその諸説よりお一つだけご紹介を・・・

江戸時代に『一文銭』という真ん中に穴の空いた当時のお金があり、約100枚を一本のひもに通して着物の縛り紐にくくりつける等をして財布として使っていました。

時代劇にある銭形平次のようなイメージが伝わりやすいかと思います。

その財布は一本のひもが全ての穴を貫いていることから『一貫』と呼ばれ、その頃に出されていたお寿司の大きさがその『一貫』と同等の大きさだったために握り寿司一個を『一貫』と数えるようになったという。

当時の握り寿司はかなり大きく、5個も食べればかなりの満腹になるほどでした。

また食べやすさにも問題があり、とある寿司職人が二つに切って出したことがきっかけで二つ合わせて『一貫』と呼ぶ風習ができたそうです。

現在は握り寿司一個で『一貫』と呼ばれることが多くなっていますが場所によって二個を『一貫』として表記しているところではその当時の名残からきているのかもしれませんね。

寿司一貫の重さの目安は?

現在のお寿司屋さんでお寿司を注文すると非常に食べやすい大きさで出してくれます。
それこそ種類によって形は違えど、大抵は二口で一貫を食べきってしまうくらい。

じゃあお寿司一貫の重さってどのくらいあるんだろう?

ここでは一貫=一個として表記しますが、現在は一貫あたり20~40gくらいの重さがあります。ネタやシャリの大きさによって違いはあれど、おおよその平均はこのぐらいかと思われます。

そう考えると一個の握り寿司を二つに切って出したと前述にも書きましたが、もしその節が正しかったら当時の一貫は40~80gくらいあったことになります。

軽くおにぎり一個分くらいでしょうか?
そりゃあ寿司としてはでかいわ(笑)

でもその当時のお寿司、ちょっと食べてみたいな・・・
なんてったって少ない個数でお腹いっぱいになれるもんね!

けどそれだけお寿司が大きかったってことはそれなりのカロリーがあるのよねぇ・・・
ていうかお寿司一貫につきどれだけカロリーがあるんだろう?

次はある意味怖い部分についてご紹介したいと思います。

寿司一貫のカロリーってどのくらい?

お茶碗などによそういわゆる普通の白いお米はそれほど多くは食べないけど、酢飯にしたり何か味をつけると下手したら普段の倍近く食べてしまうってことありません?

私は家庭でちらし寿司を作ると確実に倍いきます。体重計・・乗りたくないなぁorz

現在の握り寿司一貫あたりの量は20~40gと前述しましたね。
あいだを取って30gのお寿司をカロリーに換算したらおおよそどれくらいになるのか?

20gのシャリに10gのネタを乗っける計算にすると

シャリ部分が約32kcal
ネタはものにもよりますが20~50kcal位と言われています。
とすると握り寿司一貫あたり約50~90kcal程ある計算になりますね。

ちなみに成人が必要な摂取カロリーは一食につき平均650kcalが目安とされています。
それを考えると一食につき7~13貫食べてしまえば一食の摂取カロリーに届くということです。

回転寿司屋さんにて一貫ネタを1皿挟んだとしても4~7皿です。
これを少ないと感じるかどうかは人それぞれだと思います。

私ですか?毎回タワーを2つ建ててますよ。 orz

まとめ

江戸時代より洒落た言葉遊びが派生して出来たとされるお寿司の『一貫』。

また今回はご紹介しなかった諸説ある中の一つに江戸前寿司の逸話があったり、色々調べてみると当時の状況・背景がぽつぽつと浮かび上がってきて非常におもしろかったです。

皆さんも寿司職人や当時の『粋』に触れてみてはいかがでしょうか?

古くから日本の伝統食として様々な人に愛されてきたお寿司。
また、現在は日本だけにとどまらず、世界にまでお寿司屋さんがあるというほどもはや知らない人はいないといっても過言ではない日本料理のスターである。

今回はそんなお寿司に使われる言葉『一貫』という言葉についてお伝えしました。