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ハンバーグはどこの国の料理?歴史や雑学、ハンバーガーはどうなの?

ハンバーグはどこの国の料理?歴史や雑学、ハンバーガーはどうなの?

ハンバーグは子供も大人もみんな大好きですよね。家庭や給食、レストランでもよく見かけます。けれどもよく考えるとどこの国の料理なのか…よくわからないですよね。
ここではハンバーグはどこの国の料理なのか、また歴史や雑学、そしてハンバーガーはどこの国の料理なのかをお話しします。

ハンバーグはどこの国の料理なの?

ハンバーグはどこの国の料理?歴史や雑学、ハンバーガーはどうなの?

ハンバーグは17~18世紀ごろ、ドイツ・ハンブルグで誕生しました。

ハンバーグはドイツではフリカデレと呼ばれ、労働者を中心に家庭料理として広まっていきました。しかし起源はドイツではなく、ロシアともモンゴルとも言われています。

次のハンバーグの歴史でどのように出来上がっていったかを順を追って説明します。

ハンバーグの歴史やその他雑学教えて!

ハンバーグはいろいろな人を介してその形が出来上がりました。そして日本にも伝わり、いまなお発展しています。そんなハンバーグの起源から見てみましょう。

ハンバーグの起源は?

ハンバーグの原型は諸説あるようですが、1番有力なのはタルタルステーキと言われています。

ハンバーグはどこの国の料理?歴史や雑学、ハンバーガーはどうなの?

13世紀頃、中央アジア(現在のロシアやモンゴルのあたり)にいた遊牧民のタタール民族がヨーロッパに領土を広げようとしていました。大勢で遠征するので食料を確保するのはなかなか大変だったため、移動に使っていた馬も最終的には大切な食料となりました。

しかし、馬の肉は筋張っていてとても硬かったため、馬の鞍の下に馬肉を入れて、その上に人が乗り体重をかけ、馬の体温で温かくしました。すると馬肉は軟らかくなり、これを細かく切って食べたのがタルタルステーキの始まりです。

これがタタール人の侵攻と共にヨーロッパで広がり、ドイツにも広がりました。

ハンバーグの誕生は?

ドイツ・ハンブルグではタルタルステーキとして生肉で食べていたものが、16~18世紀頃になると今度は焼いて食べるようになりました。これがハンバーグの誕生ですが料理名はフリカデレでした。

安いひき肉は労働者などには手に入れやすく、フリカデレは瞬く間に家庭料理として広まっていきました。

その後18~20世紀初めには、港町のハンブルグからアメリカ・ニューヨークへとドイツ人が渡っていきました。その時に一緒に渡ったこの料理はハンブルグから伝わった料理ということで、アメリカでは「ハンブルグ風ステーキ」と呼ばれるようになりました。

雑学①

アメリカでは「ハンブルグ風ステーキ」と似ている料理で「ソールズベリーステーキ」という料理があります。ソールズベリー博士が考案したもので、ハンブルグステーキを元にしているためとても良く似ています。

しかし第2次世界大戦の時、敵国であるドイツの料理名を使うのを避けたため、「ソールズベリーステーキ」の方が一般的になったと言われています。

ハンバーグが日本に伝わったのはいつ?

日本にハンバーグが伝わったのは明治になってからです。しかし当初は気軽に食べられるものではなく、あまり知られていませんでした。

ハンバーグが知られるようになったのは大正~昭和初期、そしてハンバーグが定着していったのは高度経済成長期の頃です。ひき肉は安く手に入るのに豪華に見えて美味しいので、ハンバーグは日本でも家庭料理として広がっていきました。

その後日本でハンバーグは進化していきました。豆腐ハンバーグや和風ハンバーグは日本独自のものですよね。いろいろな国でひき肉料理は作られていますが、私たちが日ごろ食べている日本のハンバーグは外国ではあまり見られないようです。

欧米ではミートボールやミートローフの方が身近な存在で、アメリカではハンバーグよりもハンバーガーが好まれています。

どちらかというとひき肉は安価のため、ビーフステーキよりも劣ると感じる人が多くジャンクフードというイメージがあるようです。

雑学②

日本に入ってきた時はハンブルグ風ステーキという料理名でしたが、今ではハンバーグ。どうして呼び方が違うのでしょう?

推測ではハンブルグがハンバーグに聞こえたのではないか?ステーキという単語は省略されたのではないか?と言われています。

そのためハンバーグと言っても外国では通用しない和製英語なので日本でしか使えませんよ。

ハンバーガーはどこの国の料理?

ハンバーグはどこの国の料理?歴史や雑学、ハンバーガーはどうなの?

ハンバーガーはアメリカで生まれた料理であることは間違いありません。
しかし、どこで初めて出されたのかについては定かではありません。

記載が残っているのは、1904年のセントルイスで開催された万博博覧会内で販売されていたものがすでにハンバーガーという表記だったということ。そして形状はパンに挟んであったということから、20世紀初めにはハンバーガーが誕生していたことがわかります。

けれどもそれよりも前に作っていたという人もたくさんいます。有名なところでは

  1. 1885年、ニューヨーク州ハンブルグで豚肉のソーセージが売り切れたため代わりに牛ひき肉をパンに挟んで販売したものが起源だという説。ハンバーガーの名前の由来はハンブルグという村の名前からとったと主張しています。
  2. 1885年、ウィスコンシン州シーモアでミートボールをパンで挟んで販売していたが、食べにくいのでミートボールを平らにして販売したのが起源だという説。
  3. 1900年、コネチカット州ニューヘイブンのレストランで客に忙しいから走りながらでも食べられるものが欲しいと言われ、パンに牛ひき肉を挟んで作ったという説。

などがあります。

まとめ

ハンバーグはドイツ・ハンブルグで誕生しましたが、起源をさかのぼるとロシアやモンゴルのあたりに住んでいたタタール民族の食べていたタルタルステーキが原型でした。

ハンバーグの歴史はやや複雑でいろいろな解釈があるようですが、ドイツからアメリカそして日本に伝わりました。そして独自に発展した日本のハンバーグはもはや国民食、バリエーション豊富で食べ飽きることはありません。

ハンバーグ専門店のある日本では、これからも進化し続けるのが楽しみですね。