ピーナツは近頃健康を維持するのに、とっても良い食品として知られるようになってきました。
ピーナツの実はその半分ぐらいが脂質ですが、動脈硬化、心臓疾患、糖尿病などの生活習慣病の予防に有効なオレイン酸やリノール酸が多く含まれています。
お酒のおつまみにとても合うし、お酒なしでピーナツだけ食べてもおいしいので、ついつい食べ過ぎてしまいますね。
ピーナツの効果的な食べ方などをお伝えします。
ピーナツの薄皮は食べる方が良いの?
ピーナツの薄皮は少し渋味がありますが、是非実と一緒に食べましょう。
ピーナツの薄皮には、ポリフェノールの仲間の「レスベラトロール」が含まれています。
レスベラトロールは特に抗酸化作用が強いので、生活習慣病の予防やアンチエイジングなどの効果がとても期待できます。
中国ではピーナツは「長寿花」といって滋養強壮、養生効果のある食べ物としてしられています。
消化吸収を助け、胃腸の働きを整える効能、貧血の予防と改善を促す増血の効能、体に潤いを与え、便秘を改善する効能などが知られています。
ピーナツの実は半分以上が脂質でできていますが、不飽和脂肪酸のオレイン酸や、リノール酸が多く含まれ、体調を維持するのに優れています。
オレイン酸やリノール酸は中性脂肪やコレステロールが蓄積するのを抑え動脈硬化になるのを予防します。
また血管を強くしなやかにする働きもありますので、心臓の疾患、脳出血などの予防にもなります。
他にもピーナツに含まれるレシチンは、脳の神経細胞の働きを活発にして、記憶力の維持や認知症の予防に効果があります。
植物性のこれらの脂質は太りにくく、糖尿病や生活習慣病の予防になる健康的にも優れたものです。
ピーナツの実だけでも十分に栄養価が高いのですが、食べるときに剥いてしまう茶色の薄皮にはポリフェノールがたくさん含まれています。
実と一緒に薄皮を食べると、より一層、健康維持や美容にも良い結果が期待できます。
ピーナツの薄皮の効果って何がある?
ピーナツの薄皮に含まれているポリフェノールの種類は、抗酸化作用がとても強いレスベラトロールです。
レスベラトロールは、抗酸化作用が他のポリフェノールに比べてとても強いので、生活習慣病の予防やアンチエイジングなど様々な効果が期待されています。
コレステロールや中性脂肪を減らすことで、動脈硬化を防ぎ、高血圧や心臓病の予防になります。
抗がん作用も有名です、腫瘍細胞に入り込みがん細胞を死滅させる働きがあります。
アンチエイジングとしては、長寿遺伝子を活性化する働きがあり、細胞分裂を活発にして老化速度を押さえます。
女性にはとてもうれしい、肌のハリと弾力を保つ美肌の効果も期待できます。
アクネ菌の増加を抑え、ニキビを防ぎ、メラニンの生成の抑制もするので、シミやそばかすの予防になります。
レスベラトロールはまだ研究の段階です、まだまだ様々な効果の可能性が期待されています。
認知予防として、脳の神経細胞に溜まるたんぱく質アミロイドβを排出する作用が期待されています。
アミロイドβは脳細胞に溜まると、脳の神経細胞を死滅させてしまい認知を発症させます。脳の血管の動きを良くして、神経細胞からアミロイドβを追い出してくれる働きに期待が寄せられています。
インフルエンザのウィルスを減少させる作用も認めら、インフルエンザの薬とピーナツの薄皮の相乗効果が期待されています。
このようにピーナツの薄い茶色の皮には、体にとっても良い効能がたくさん詰まっています。
薄皮は苦みや渋味があり、食感が好きではない方もいると思いますが、薄皮を取ってしまうのは、非常にもったいないと思います。
ピーナツを食べる際は、薄皮も一緒に食べるのがおすすめです。
またピーナツの外側の殻には消臭効果もあり、部屋にこもった嫌なにおいを取ってくれます。
ピーナツを購入する際は殻付きの落花生を求めると、ピーナツの全てを無駄なく使えますね。
ピーナツの薄皮の剥き方で簡単なのは?
ピーナツの薄皮は剥きづらいものですね。
ピーナツを使う料理などでは、薄皮を剥いて使用しますが、一度にたくさん剥かなければなりませんので、ちょっと面倒ですね。
- 薄皮付きのピーナツをポリ袋に入れ、手で袋を揉むと薄皮がピーナツから剥がれます。
- 手を洗った後少し湿った手で薄皮をむいても、皮が簡単に剥がれます。
- ピーナツを一晩水に浸けて剥くのも剥きやすい方法です。
できれば薄皮ごと料理にも使うと、ピーナツの実の栄養の他に、皮のポリフェノールも摂取できますね。
まとめ
一粒のピーナツは小さいけれども、体に嬉しい脂質が一杯詰まった食品です。
その薄皮には非常に強い抗酸化作用を持ったポリフェノールが含まれ、お肌や、体の中の若返りを促してくれます。
良いとこばかりで、たくさん取りたくなる食品ですが、食べすぎには注意です。
太りにくいとは言え、大半が脂質でできていので、取りすぎれば肥満の素にもなります。
またアレルギーを持っている方もいますので、十分注意してください。
小さな子供には、ピーナツは危険です、誤って気管に入ると取り除くのがとても困難です。
ピーナツは薄皮ごと、一日に20粒ぐらい食べるのが丁度良いようです。