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三枚おろしの練習ならこの魚!身が残るやボロボロになるを防ぐには?

三枚おろしの練習ならこの魚!身が残るやボロボロになるを防ぐには?

最近ではおうち時間が増え、魚をおろしてみようと思うけれどハードルが高いな…と感じている人も多いと思います。
そんな人に三枚おろしの練習をするならどんな魚がいいか、骨に身が残るのを回避する方法や、身がボロボロになってしまうことを防ぐ方法をお話しします。

三枚おろしの練習に適した魚はこれ!

三枚おろしの練習には「アジ」がおすすめです!

三枚おろしの練習ならこの魚!身が残るやボロボロになるを防ぐには?

どのような練習でも同じですが、何回もやって覚えていくものですよね。三枚おろしも同じです。何度も練習をしてみましょう。

そうなってくると1匹ではなく、何匹も必要になります。アジは他の魚に比べて安価に買うことができますし、季節を問わず割と売られている魚です。

そして魚はどの魚も構造はそんなに変わらないため、アジで練習をしてからタイなどの大きい魚にステップアップすることをおすすめします。

カレイ・ヒラメなどの平たい魚、アンコウのようにつるしてさばく魚、カツオ・マグロなどは三枚おろしの練習には向きません。

そしてアジ料理はバリエーション豊富です。たくさん練習した後は美味しく食べましょう。刺身でも、焼いても、揚げてもいいので、食べ飽きずに練習できますよ。

三枚おろしで身が残るのを回避する方法は?

三枚おろしの練習ならこの魚!身が残るやボロボロになるを防ぐには?

三枚おろしの練習を始めて、魚を身と骨に分ける段階になると、骨に身が残ってしまうことがよくありますよね。本当に最初は難しいです!

うろこを取り、頭を落としてから内臓を除き、きれいに洗ったら、骨から身を切り離しますよね。そこでのポイントは3つあります。

  1. 最初に身に包丁を入れる時は、皮だけを切るつもりで。
  2. 身を切るよりも、骨に包丁を当てて切り離すように。
  3. 一度に身を骨から離そうとしない。

詳しく見ていきましょう。

①最初に身に包丁を入れる時は、皮だけを切るつもりで。

三枚おろしで身に包丁を入れていく時、一気に包丁を中骨まで入れてしまうと、修正がききません。練習段階ではまず、皮目に切れ目を入れるくらいまで1度包丁を入れましょう。

皮が切れていれば、次に身の部分に包丁を入れやすくなります。

②身を切るよりも、骨に包丁を当てて切り離すように。

次に骨と身の間に包丁を入れていきます。その時にするイメージのは「身を切る」よりも「骨から身を切り離す、もしくは削ぎ落とす」感じです。

骨の上に包丁を入れていきます。その時、包丁が骨に触れているとゴリゴリと感じることができます。そうなれば余計な身を骨に残している心配はありません。

慣れてくると1度で身を切り離せますが、初心者のうちは2~3回に分けて確認しながらやってみましょう。

③一度に身を骨から離そうとしない。

②で中骨まで切り離すことができたら、頭のあった位置を反対にして、また包丁を入れていきます。今やったことと同じように今度は背の部分から、まず皮を切り骨から身を切り離していきます。

すると身は取れず、中骨のところでくっついている状態になります。

中骨は身よりも少し高さがあって、向きを変えず中骨を通り越して、包丁を入れていくと骨に身が残りやすくなります。

そのため少し手間をかけて、腹側と背側の両側から切り離していき、最後に中骨から身を離していきます。尾びれを持ち、頭の方向に包丁を入れていくと、やりやすいですよ。

慣れてくると、小さな魚は①②③をまとめてやることができます。

三枚おろしで身がボロボロになったらどうすればいいの?

三枚おろしで身がボロボロになるにはいくつかの理由があります。

  • 魚の鮮度が悪かった。
  • 身をおさえる方の手に力が入って、押しすぎていた。
  • 包丁が切れにくかった。
  • 何度も包丁で切りなおした。

もしも魚の形が残っていない…というならば、思い切ってたたいて使う料理にしましょう!

三枚おろしの練習ならこの魚!身が残るやボロボロになるを防ぐには?
アジのたたき

【材料】
アジ(中)     2匹(200gくらい)
しょうが     1片
小ねぎ      2~3本
大葉(あれば)  2~3枚
みょうが(あれば)1個
しょう油     適量

【作り方】

  1. アジは骨を抜き、皮を剥いだものを使います。2~3㎜幅に切ってからはお好みの大きさまでたたいていきます。食感を残したいのであればこのままでもいいし、薬味と馴染むものがよければもう少し小さくなるまで、たたきましょう。
  2. 薬味もある程度細かく刻んでおきます。しょうが・大葉・みょうがはみじん切り、小ねぎは小口切りにしておきます。
  3. 切っておいたアジにしょうが・大葉・みょうがを包丁で混ぜていきます。アジに食感が残るように仕上げる時は軽く混ぜ合わせるだけにしましょう。アジに薬味を馴染ませる時は包丁でたたきながら混ぜ合わせましょう。
  4. 食べる時にしょう油をお好みの量かけて、食べてください。

このレシピだとあっという間に1品ができあがりますが、骨を抜いて皮を剥ぐのはまだ無理…という場合はつみれ汁にしてみましょう。

三枚おろしの練習ならこの魚!身が残るやボロボロになるを防ぐには?
つみれ汁

【材料】
アジ           (中)2匹(200gくらい)
食塩            少々
おろししょうが       少々
小ねぎ           2~3本
卵             1個
片栗粉           小さじ2
味噌            小さじ1

和風だし          小さじ2
だいこん          100g(太めのところ3㎝くらい)
にんじん          50g(中1/2本くらい)
酒             大さじ1
みりん           大さじ2
しょう油          大さじ2
食塩            少々

【作り方】

  1. アジは軽く食塩をふって、10分くらいおいておきます。水分が出てきたらキッチンペーパーで拭き取り、ザクザクと適当な大きさに切っておきます。
  2. フードプロセッサーにアジ、しょうが、小口切りにした小ねぎ、卵、片栗粉、味噌を入れてなめらかになるまで混ぜていきます。
  3. だいこんとにんじんは皮をむいて、いちょう切りにします。鍋に水4カップ、和風だし、だいこんとにんじんを入れて、軟らかくなるまで煮ます。
  4. ②の混ぜ合わせたアジを団子状にして鍋に入れ、火を通していきます。浮いてきたら酒、みりん、しょう油を入れて、食塩で味を整えてできあがり。

具はお好みでいろいろ入れてみてください。きのこなどを足してボリュームを出すと、満足感のある1品になりますよ。

まとめ

三枚おろしの練習には「アジ」がおすすめです。最初は上手くいかないですが、骨に身が残ってしまう時は3つのポイントを思い出してください。

そして包丁はある程度切れるものでないと、どんなに練習をしても身がボロボロになってしまいます。

もし三枚おろしが上手くいかずボロボロになったら、思い切って細かくして、たたきやつみれ汁にして食べましょう。なめろうやハンバーグにしても美味しいですから頑張ってくださいね。