揚げ物が食べたいけど、天ぷとらフライどっちにしようかな?と迷ったら、両者の違いを知りたいですよね。
ここでは天ぷらとフライ、また唐揚げの違いや、天ぷらとフライのカロリーの目安、またおいしい温めなおし方法を紹介します。
Contents
天ぷらとフライの違いって何?唐揚げは?
天ぷら、フライ、唐揚げ…共通するものはどれも「油で揚げる」ということですね。
では違うところはどこかというと「食材につける衣」です!
作り方と一緒にそれぞれの衣の材料を見ていきましょう。
天ぷら
天ぷらは日本独特の調理法で、衣は薄力粉と卵と水で作ります。
食材には主に魚介類(エビ、イカ、キスなど)や野菜(ナス、きのこ、さつまいもなど)を使います。
- 衣は卵と冷水を混ぜてから、薄力粉を入れて、さっくり混ぜます。
- 食材は下処理をして、薄く薄力粉をまぶしておきます。
- 油は適温に温めてから、食材に衣をくぐらせて揚げます。
最近ではてんぷら粉として、スーパーでも売っていますよね。原材料は小麦粉、ベーキングパウダー、着色料(色素)、でんぷん、卵などが入っています。
ベーキングパウダーは炭酸ガスを発生させて、衣がカラッと揚がる手助けをします。着色料はどんな油でもきれいな揚げ色にするために入っています。
そして、でんぷんは片栗粉などで、これも衣をさっくりと揚げる効果があります。
フライ
フライはもともとは外国のものが日本に入ってきて、独自に進化した西洋風料理です。
衣には卵、パン粉(小麦粉を使うこともある)を使います。
食材は主に魚介類(エビ、アジ、カキなど)や野菜(玉ねぎ、きのこなど)で、肉類は揚げるとフライよりも「カツ」と呼ばれることが多いです。
- 下処理をした食材に小麦粉をつけ、余分な粉は落とします。
- 卵を溶いたものの中に食材をくぐらせます。
- 最後にパン粉を軽く押すようにつけて、揚げます。
一般的なフライは小麦粉、卵、パン粉の順に食材につけていきますが、①と②を合わせたようなバッター液を使って、工程を1つ減らすこともできます。
バッター液は小麦粉、卵、水を混ぜて作ります。これに食材をくぐらせて、パン粉をつけて揚げます。
唐揚げ
唐揚げ、というと鶏肉の唐揚げを想像すると思いますが、唐揚げとは小麦粉や片栗粉をまぶして揚げた料理のことです。
なので食材は魚介類(サケ、シシャモ、タコなど)でも作ります。
- 食材を下処理して、小麦粉をつけて、余分な粉は落とします。
- ①を油で揚げます。
あれ?鶏肉の唐揚げは下味をつけることが多いですよね。しかし、唐揚げは下味はつけてもつけなくても唐揚げと言います。
また、つける粉は小麦粉でも片栗粉でもいいのですが、揚げ上がりは小麦粉はしっとり、片栗粉はさっくりになります。
ちなみに唐揚げと似ている料理で「竜田揚げ」があります。竜田揚げは醤油やみりんで下味をつけて、片栗粉で揚げたものです。
天ぷらとフライのカロリーはどっちが高いの?
天ぷらとフライのカロリーを比べてみると、天ぷらの方がカロリーが高い傾向にあります。それを説明するためには、吸油率を考えなければなりません。
吸油率とは揚げ物をした時に衣をつける前の食材の重さに対して、吸収する油の割合のことです。
全体的に天ぷらの吸油率の方が高いのには理由があります。それはフライより天ぷらの衣の方が食材にたくさんついているからです。
衣は油を吸収しやすいのですが、特に天ぷらの衣は粘度もあり、フライよりも多くついてしまいます。そのため油を吸収する面積も多くなり、カロリーも上がるということです。
- 水分の多い食材(ナスなど)は揚げることによって、水分が抜けてそこに油が入り込むために、吸油率が高くなります。そのためカロリーも高くなります。
- 切り方によってもカロリーが変わります。例えば、トンカツを1枚肉で揚げてから切ったものと、切ってから1口トンカツにして食べるのでは、1口トンカツの方が油を吸収するのでカロリーが高くなります。
天ぷらとフライのおいしい温めなおし方を紹介!
冷たい揚げ物はおいしくないので、温めなおしたいですよね。おいしく温めなおす方法をいくつか紹介します。
天ぷらとフライをおいしく温めなおす方法①電子レンジ+トースター
電子レンジで温めなおしをする人は多いですよね。しかし、電子レンジだと揚げ物はべちゃっとしてしまうことが多いです。
そんな時は電子レンジで中を温め、トースターで衣をサクッと仕上げる方法はいかがでしょう?
- 耐熱皿にキッチンペーパーを敷いてから揚げ物をのせ、30秒~1分温めます。
- ホイルを敷いたトースターでさらに2~3分温めます。
天ぷらとフライをおいしく温めなおす方法②魚焼きグリル
魚焼きグリルは直火で焼くので、カリッとした衣に温めなおせますが、焦げやすいので様子を見ながらアルミホイルをかぶせます。
余分な油が落ちるので、おすすめですよ。
- 魚焼きグリルに揚げ物を並べます。水は入れずにアルミホイルを敷きます。
- 弱火~中火で揚げ物を3~4分焼きます。
天ぷらとフライをおいしく温めなおす方法③フライパン
焦げそうになったらすぐに動かすことができるので、簡単でお手軽ですね。油は加熱しているうちに出てくるので、フライパンには敷きません。
- フライパンを温めておきます。
- 弱火にして揚げ物を入れて、両面焼きます。油が出てきたら、キッチンペーパーで拭き取ります。
まとめ
天ぷらとフライは同じ揚げ物ですが、ふたつの違いは衣にパン粉を使うかどうかでした。フライにはパン粉を使い、天ぷらには使いませんよね。
またカロリーを比べると、天ぷらの方が衣の量が多いために油を吸収する面積が多くなり、カロリーが高くなります。
もし天ぷらとフライのどちらかを食べようとしている時は、衣やカロリーを考えて作ってみてくださいね。