じゃがいもは年中手に入る常備野菜のひとつですが種類が多い!いつも同じじゃがいもを買っていては実はとってももったいないです!
ここではじゃがいもの種類は用途で使い分けるの?煮物や炒め物におすすめのじゃがいもをご紹介します。
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じゃがいもの種類は用途で使い分けるといい?
日本のじゃがいもは約100品種が登録されていて、用途によって使い分けています。
しかしスーパーで売られているじゃがいもは15種類くらい、ポテトチップなどの加工用に使われているのが7種類くらい、片栗粉や麺などのでんぷんの原料に使われているのが10種類くらいで、そのほか酒造や開発中のものなどたくさんの品種があります。
スーパーでも売られているじゃがいもには以下のようなものがあります。
- 男爵いも
- キタアカリ
- シャドークイーン
- アンデスレッド
- ベニアカリ
- メークイン
- インカのめざめ
- ホッカイコガネ
- とうや
- デジマ
どのじゃがいもにも特徴があり、適した料理があります。
それぞれのじゃがいもの特徴をみてみましょう。
男爵いも
男爵いもはよく見かける人気のじゃがいもです。表面はデコボコしていて、芽の出るくぼんだところは皮がむきにくくて面倒ですが、じゃがいもらしい香りで美味しいですよね。
加熱するとホクホクした食感で煮崩れしやすいので、ポテトサラダ、コロッケ、粉ふきいもなどにすると美味しいです。
キタアカリ
キタアカリは男爵いもの改良品種なので特徴が似ていますが、甘みと香りはより美味しくなっています。加熱するとホクホクして美味しく、火の通りは早いためにすぐに形が崩れてしまいます。電子レンジを上手に使うと崩れるのを防ぐことができます。
キタアカリの良さを活かすためにはシンプルな料理法がいいので、じゃがバター、フライドポテト、粉ふきいもなどそのものの味がよくわかる料理法が合います。
シャドークイーン
シャドークイーンはびっくりするほどの鮮やかな紫色の果肉でアントシアニンとビタミンCが豊富に含まれています。果肉は加熱しても変色せずに、キレイな紫色をしているので色を活かした料理がおすすめです。
お菓子やポタージュなどで色を活かすと食卓も華やぎます。また炒め物や揚げ物など、どのような料理方法でも美味しいのですが、煮る料理は要注意です。
アントシアニンは水溶性なので、長く煮ていると色素が溶け出してしまいます。クリームシチューがいつの間にか薄紫色に!ということもありえますよ。
アンデスレッド
アンデスレッドは「アンデス赤」「ネオデリシャス」とも呼ばれていて、皮は赤く、果肉は黄色でカロテンとビタミンCを多く含みます。加熱するホクホクとしていて甘みがあり、形は崩れやすいです。
ホクホクとしたところを活かす料理が合うので、ポテトサラダ、ベイクドポテト、コロッケなどがおすすめです。
ベニアカリ
ベニアカリは皮が赤く、果肉は白いじゃがいもで、でんぷんを多く含みます。加熱するとしっとりホクホクしていて、煮崩れしやすいです。
潰して使うコロッケはもちろん、生のまますりおろしてパンケーキやお好み焼きに入れるのも美味しいですし、蒸かしてからつぶして作るいももちも美味しいです。
メークイン
男爵いもと同じようによく見かけるメークインは細長く、低温保存で甘みが増します。加熱をするとなめらかな舌触りで煮崩れしにくいので、煮物でよく使う関西の人には特に人気があります。
煮崩れしにくいので煮込み料理に適しています。カレー、シチュー、ポトフ、おでんなどコトコト煮込む料理に合いますが、揚げ物にはむきません。
インカのめざめ
インカのめざめはやや小ぶりで果肉は黄色く、皮をむいた後も加熱後もキレイな黄色をしています。甘みが強くて、栗やナッツに似た独特な風味があり、ホクホクとして自然な旨味が美味しいです。
形は崩れにくいので煮物むきですが、風味と旨味を活かしたじゃがバターやフライドポテトにすると美味しいですよ。
ホッカイコガネ
ホッカイコガネは「北海こがね」「黄金メーク」とも言われてます。加熱しても色は変わらず甘みがやや少なめなので、フライドポテトなどに使われています。しかし料理に使ってもクセが少なく、なめらかな舌触りで美味しいです。
煮崩れはほぼしないので煮物はもちろん、サラダなどにも幅広く料理に使えます。
とうや
とうやは丸く、くぼみが浅いので皮がむきやすい形をしています。加熱をするとなめらかな食感で、クセが少なく、煮崩れしにくいので煮物にもむいています。
とうやは蒸すと水っぽくなるのですが、生で食べるしゃきしゃきの食感を活かしたサラダなどはおすすめです。またさっと火を通して作る炒め物も美味しいですよ。
デジマ
デジマは凹凸が少なく、見た目がキレイなじゃがいもです。皮が柔らかいので、そのまま料理に使っても皮が口に残りにくいです。煮崩れは少ししかしないので、いろいろな料理に使えます。
特に程よい煮崩れ感が煮物によく合います。また千切りにしたじゃがいもで焼いて作るガレットにすると美味しいですよ。
煮物にぴったりのじゃがいもの種類は?
煮物にぴったりのじゃがいもはやはり、「煮崩れないじゃがいも」ですよね。
- メークイン
- インカのめざめ
- ホッカイコガネ
- とうや
- デジマ
は煮崩れしにくいので、コトコト煮る煮物には最適です。
その中でもおすすめは「デジマ」です。
デジマはホクホク感とねっとり感を両方持ち合わせています。基本的には形は崩れない方がいいのですが、少しだけ崩れて煮汁に溶けだしていくのもまた美味しいですよね。
特におすすめするのはクリームシチューです。ルーにとろみを加え、ほかの野菜に絡むところは想像しただけでも美味しそうですね!
炒め物にぴったりのじゃがいもの種類は?
炒め物にぴったりのじゃがいもは好みによって分かれます。
ホクホクとした食感を楽しむじゃがバターは「キタアカリ」!
煮崩れはしやすいですが、火の通りは早く、甘みを十分に感じる仕上がりになります。
炒めても形を崩さないジャーマンポテトならば「とうや」!
煮崩れしにくいので、小さめに切ってから炒めても形が崩れにくいです。クセも少ないので他の材料との調和も取れるので美味しく仕上がりますよ。
まとめ
じゃがいもの種類は作りたい料理によって使い分けると、より美味しくなります。
煮物には煮崩れしにくい「デジマ」、炒め物にはホクホクした感じが良ければ「キタアカリ」、しっとりした感じが好きならば「とうや」をおすすめします。
もちろん好みがあると思いますが、自分の好きなじゃがいもを探して料理をするとより楽しくなりますよ^^