みかんの食べすぎで、手が黄色くなるのは、みかんあるあるです。
みかんは箱に入った状態で買ってきたりしますが、底にあるみかんは潰れて腐っている事が多いです。
そこで今回は、みかんにカビが生える原因は何なのか。みかんのカビを見分ける事ってできるのか。みかんに生えたカビには毒性があるのか、それは種類によって違うのかなどについてご紹介します。
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みかんのカビの原因は何?
みかんが腐っているところにカビは発生します
みかんを箱に詰めて、最初に腐ってしまう原因とされるのは運んでいるうちに、箱の中で動いたりして潰れてしまったみかんです。
潰れたみかんからは果汁が出てきて、表面の皮を湿らせ、その水分によって腐っていき、カビが生えていきます。
また、みかんの皮は弱くデリケートなので運ぶ際に少しでも衝撃が加わると傷ができてしまいます。
そこから、雑菌が内部に入り込んでみかんを腐らせます。
そもそも、人間が生活している空気中にカビ菌は常に存在していて、弱っている場所を狙って繁殖していきます。
傷ついたみかんは、カビにとっては格好の発生場所です。
カビが増殖するには、温度、湿度、酸素、栄養素という条件が揃った時に発生します。
みかんの箱の中は通気性が悪く湿気がこもりやすく、カビが増殖しやすい場所でもあります。
腐ったみかんが1個あると周りも腐る原因
腐ったみかんのカビは、どんどん増えていって周りにあるみかんも腐らせます。
腐ったみかんからは、エチレンガスが大量に発生します。
エチレンガスは、果物を成長させる(老化させる)ガスです。
つまり、エチレンガスが出る事でみかんを老化させて腐るように導いていきます。
エチレンガスは、腐ったみかんから放出されるので、腐っているみかんの数があれば、その分エチレンガスも多くなり放出されます。
なので、一つでも腐ったみかんがあるとエチレンガスによって周りのみかんまで腐っていく悪循環が生まれます。
また、みかんの箱にはカビの生えやすい条件が揃っています。
- みかんの水分で湿度が高い。
- 箱の中で通気性が悪い。
- みかん同士が密着している。
そこで、カビが発生しないようにするには保管方法があります。
みかんにカビを発生させない保存方法
まず、箱入りみかんを買ってきたら、中身を確認してカビがあるものはすぐに取り除いて下さい。
箱の中身の確認が終わったら、次にみかんを長持ちさせる方法です。
- ヘタの方を下にして並べていきます。
みかんはヘタの方が硬いので、圧力に強く傷みにくくなります。 - 箱に並べたら、一番上に新聞紙を被せて箱の蓋は開けっぱなしにしておきます。
- できるだけ圧迫しないようにして、通気性の良い適度な温度の場所に保存して下さい。
もし、メッシュ状のカゴのような物があればそこに入れておいた方が、通気性が良くなりカビが発生しにくいです。
そして保管する場場所は、通気性の良い気温の差が激しくない3〜5℃ぐらいの場所に保管して下さい。
暖房が届かない廊下や玄関などが最適です。
これで2〜3週間はカビも発生しにくくなります。
ちなみに、最も長持ちする保管方法は冷凍みかんです。
皮を剥いてラップに包んで冷凍庫に入れておけば、1ヶ月は食べられます。
ただ、解凍後は水っぽくなってしまうので、冷凍する場合は、多少不味くなるのは覚悟しておいて下さい。
みかんのカビの見分け方ってある?
まずは、腐ったみかんを探して取り除く事が大切です。
- 皮が黒ずんでぶよぶよしている。
- 柔らかくなって汁が出てきている。
- 異臭がする。
などのみかんは、腐っているのでそのまま放置しておくと、カビが生える原因になります。気をつけていてもカビは、生えてしまいます。
カビが生えてしまった状態を見分けるのに一番わかりやすいのは、みかんの表面にふわふわの白いカビや緑のカビが生えている状態です。
これは、見ただけでもカビとすぐわかるので見つけたら捨てるのが一番です。
カビ菌はみかんに根をはっているので、みかんの表面についたカビだけを除去してもカビ菌自体は生きています。
たとえ表面のカビは無くなったとしても、食べるのは止めて下さい。
また、カビではないですが乾燥で皮がシワシワになっているみかんも古くなったみかんなのであまり、おすすめできません。
食べられない事もないけれど、美味しくはないです。
腐ったみかんを臭いで見分けることは出来る?!
基本的に、みかんがカビてきてもそんなに強い臭いは発生しません。
より強くみかんの臭いがするようになります。
そのため、臭いでみかんのカビを見抜くのは難しいです。
もちろん異臭がする場合は、腐っているので食べるのは止めて下さい。
みかんのカビに毒性ってあるの?種類による?
みかんに生えてくるカビといえば、緑色でふさふさした青カビです。
青カビには、有害なものと無害なものと2種類あって、無害なものの代表はブルーチーズです。
みかんに生えてくる青カビは、有害なものになります。
抗生物質のペニシリンが青カビから発見されたので、青カビの正式名称は、ペニシリウムと呼ばれています。そ
のため、みかんに生えた青カビは「ペニシリウム・イタリカム」と呼ばれています。
「カンキツ青カビ病」なんていう呼び方もされます。
みかんはカビにくい?!なぜ傷があるとカビやるいの?
ペニシリウム・イタリカムは、柑橘系の果物によく生えるカビの一種です。
このカビは、みかんに含まれているプロリンという健康成分によって、増殖を早める性質があります。
この理由からみかんは、カンキツ青カビ病にかかりやすいのです。
本来のみかんはカビにくい果物ですが、表面に傷がついたりするとあっという間にカビてしまうのにはこういった理由があったからです。
また、みかんに生えるカビの中には「カビ毒(マイコトキシン)」を発生させる種類や肝臓がんや腎臓がんの原因にもなってしまう「オクラトキシン」を発生させるカビ毒もあったりします。
なので、表面だけにカビ菌がついて中身は大丈夫そうと思っても糸状菌などが中に入り込んで浸食されている危険があるので、少しでも危ないみかんは捨てて下さい。
勿体ないからといって食べて、お腹の調子が悪くなったら最悪ですからね。
まとめ
みかんが好きで箱買いするという人も多いですよね。
でも…気づくと箱の中でみかんにカビが発生しているって事が良くあります。
カビは目に見えない根をはっていたりするので表面上だけ取り除けば良いというものでもありません。
カビ部分を除けば食べても良いかなぁなんて考えは危険なのでやめましょう!
捨ててしまうのは勿体ないですが、お腹を壊すよりかは良いですね。