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ツナ缶の油が体にいいって本当?切り方や保存方法は?

ツナ缶の油が体にいいって本当?切り方や保存方法は?

手軽に使えて便利なツナ缶ですが、じつはツナ缶の油が体にいいという話を知っていますか?
油が体にいいなんてなかなか信じがたい話だと思います。

そこで今回はツナ缶の油が体にいいって本当なのかや、ツナ缶の油の切り方保存方法についてご紹介したいと思います

ツナ缶の油が体にいいって本当なの?

ツナ缶の油が体にいいって本当?切り方や保存方法は?

ツナ缶の油が体にいいという話は本当なのか、結論から言うと本当でも嘘でもありません
というのも摂取する量で、体にいい影響を及ぼすか悪い影響を及ぼすか変わってしまうからです。

では体にいいといわれている理由は何なのか、なぜ摂取する量で変わってしまうのか説明します。

ツナ缶の油が体にいいといわれる理由

ツナ缶の油には原材料のマグロやカツオなどの栄養素が含まれています。

含まれている栄養素は筋肉を作るために必要なたんぱく質や、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、リノール酸などです。

  • DHAは脳を活性化させる効果が期待されている成分
  • EPAは血液の流れを良くする効果がある成分
    ※この2つは青魚に多く含まれており、積極的に摂取するべき栄養素であるといわれています。
  • リノール酸ですが、これは人体に必須な栄養素でありながら人間の体の中では作ることが出来ない栄養素
    ※そのため食べ物などから摂取して、外から体内の取り入れる必要があるのです。

以上がツナ缶の油が体にいいといわれる理由です。
ここまでの話では体に悪いと思われる点はないですよね?

そこで次は、なぜ摂取量によってその効果が変わってきてしまうのか解説します。

なぜツナ缶の油は摂取する量で効果が変わるのか

ツナ缶の油を摂取する量で体にいい影響を与えるか、悪い影響を与えるか変わってしまう理由はリノール酸にあります

先ほどリノール酸を外から摂取する必要があると説明しましたが、リノール酸はたくさん取れば取るほどいいわけではないのです。

リノール酸は取りすぎてしまうと、花粉症などのアレルギーやアトピーを引き起こす原因になってしまうと考えられています。

そもそも日本人の食生活はリノール酸を多く摂取する傾向があります。

むしろ取りすぎている場合も多いようなので、意識的にツナ缶の油からリノール酸を摂取する必要はないでしょう。

なのでツナ缶の油を使用する場合は少量ずつ使うと、体に悪い影響を及ぼすこともなく、むしろいい影響を得ることが出来ます。

ちなみにそうしてしまうと、油に含まれるDHAやEPAが取れなくなるのではないかと考えるかたもいらっしゃいますよね?

そのような方は青魚の缶詰の鯖缶やイワシ缶をおすすめします!

これらはむしろツナ缶よりもDHAやEPAを多く含んでいるので、意識的にこれらの栄養を取りたい方は鯖缶やイワシ缶を選んでみて下さい。

ツナ缶の油の上手な切り方は?捨てるときはどうする?

ツナ缶の油の摂取し過ぎは良くないということは先ほど説明しました。
では取りすぎないためにはどのように油をきればいいのでしょうか。

ツナ缶の油を上手に切る方法

ツナ缶の油を切るのにおすすめの方法は2つあります。

ツナを缶の中に入れて油を切る方法

まずひとつ目は缶の中に入れたまま油切りする方法です。
やり方は簡単で、ツナ缶のふたを少しだけ開けてお皿の上で逆さまにして15分ほど放っておくだけです。

この時の注意点はツナ缶のふたを開けすぎないことです。
開けすぎてしまうとツナ自体も流れてしまいます。

この方法で油をきるとパサパサになり過ぎることもなく、余計なごみも出すことないのでおすすめです。

キッチンペーパーを使う方法

ふたつ目の方法は、キッチンペーパーを使ったものです。
ざるの上にキッチンペーパーを2枚ほど重ねて敷き、そこにツナ缶の中身を丸ごとのせます。

この状態で10分ほど置くとキッチンペーパーが油を吸い取り、簡単に油をきることが出来ます。

この方法で油切りを行うとしっかり油が抜けるので、できるだけ油を取らないようにしたいという方にはこの方法をおすすめします。

以上、おすすめのツナ缶の油の切り方でした。
では次に、油切りをしたときに出たツナ缶の油の正しい捨て方について説明いたします。

ツナ缶の油の正しい捨て方

ツナ缶の油の処理方法、ちょっと悩んでしまいますよね?

そのままシンクに流してしまっている方も多いようですが、じつはこれは間違った処理方法です。
シンクに流してしまうと、排水管が詰まってしまう原因になるうえ、環境にもとても悪い行為になります。

ツナ缶の油も揚げ油などと同じように処理する必要があります。
と言っても揚げ油と一緒にオイルポットなどに入れるわけにもいかないですよね。

おすすめの方法は、新聞紙やキッチンペーパーなどに染み込ませてゴミ箱に捨てる方法です。
幸いツナ缶の油は少量なのでこの方法で処理するのが最も簡単でいいかと思います。

しっかりと正しい処理をして、排水管トラブルや環境の汚染を防ぎましょう。

ツナ缶の油の保存方法や使い方は?

ツナ缶の油が体にいいって本当?切り方や保存方法は?

ツナ缶の油を切ったけれど捨てるのはもったいないと感じる方もいますよね。

そんな方におすすめのツナ缶の油の保存方法は、冷凍保存です。

氷を作る容器などに入れて冷凍しておくと、使いたいときに使いたい分だけ手軽に使うことが可能です。

また、保存した油はいろいろなことに活用できます。
ツナ缶の油にはうま味が多く詰まっているので、スープやドレッシング、卵焼き、ポテトサラダなどに使うとよりおいしくなりますよ!

また、サラダ油やオリーブオイルなどの炒め油の代わりに使ってもいいでしょう。

以上、ツナ缶の油の保存方法、使用方法でした。

まとめ

ツナ缶の油が体にいい影響をもたらすのは本当だけれども、取りすぎると体に悪影響を及ぼし逆効果になってしまうことがわかりました。

もしみなさんもツナ缶の油を使用する場合は、冷凍保存などをして少量ずつ使うことをおすすめします!