カレーとトマトの相性は抜群でトマトを使うだけで、家庭のカレーがお店で食べるような本格的なカレーになります。
トマトはトマト缶を使うと手間がかからないうえ、調理も簡単。
今回は、カレーにトマト缶の入れるタイミングや使うときのコツ、酸味の消し方をご紹介。
Contents
カレーにトマト缶を入れるタイミングは?
おいしいカレーを作るうえで、トマト缶を入れるタイミングは重要なものです。
正しいタイミングで入れることで、トマトのうま味と酸味をしっかり味わうことが出来ます。
そのタイミングには2つのパターンがあります。
野菜・お肉→トマト→スパイス・水
1つ目は、野菜やお肉を入れたすぐ後にトマトを入れて炒めるパターンです。
しっかり炒めることでうま味を引き出し、酸味を抑えます。
この順番で作ったカレーは、トマトのうま味を楽しめるコクの深いカレーになります。
野菜・お肉→スパイス・水→トマト
2つ目のパターンでは、炒める時ではなく煮込むときに加えます。
煮込むときに加えることで、炒めるときと比べ酸味を多く残すことが出来ます。
加熱時間が短いほど、酸味は消えることなく強く残ります。
この手順で作った場合は、酸味を強く感じるすっきりとした味のカレーになります。
入れるタイミングだけでこれだけの大きな違いが出てきます。
タイミングは、自分の好みに合わせて決めるといいですよ!
カレーに入れたトマト缶の酸味を消すには?
トマトには強い酸味があります。
その酸味がいい役割を果たす場合もたくさんありますが、たまに酸味が強すぎて料理の味を邪魔してしまうケースがあります。
カレーも酸味が強すぎると味に違和感がでてしまいます。
そういったときの解決方法をご紹介いたします。
酸味をあとから調整する方法は?
わたしがおすすめする酸味のやわらげ方は3つあります。
じっくり煮込む
トマトの酸味は、長時間じっくりと煮込むことでやわらげることができます。
ただ、煮込みすぎると酸味がすっかり消えてしまい味に締りがなくなってしまうので注意してください。
油分を足す
オリーブオイルやバターなどを足すと、味がマイルドになるうえコクを与えることもできます。
加える量が多すぎると、油っぽくなる原因やトマトの味を無くしてしまう原因になるので気を付けましょう。
はちみつや砂糖を加える
甘いものを入れることで酸味を打ち消し、さらにコクも与えまろやかな味わいにしてくれます。
入れ過ぎると、トマトの味だけでなくカレーのスパイスの風味も消してしまうので注意してください。
このように、あとから味の調整をする方法もたくさんありますが、実はトマト缶の選び方でちょうどよい酸味にすることも可能なのです。
トマト缶の選び方で酸味を調整する
そもそもトマト缶にはホールトマト缶とカットトマト缶の2種類があるのは知っていますか?それぞれのトマト缶の特徴を見比べてみましょう。
ホールトマト缶
ホールトマト缶には、イタリアントマトという細長い形が特徴のトマトが使われています。
甘みと酸味の両方を味わうことができ、濃厚なトマトの味を感じることが出来るのでカレーを作るのにぴったりです。
とても加熱に向いたトマト缶で、熱を加えるとトマトのうま味がぐっと引き立ち、カレーのスパイスの味にも負けることのないトマトの味を感じられます。
使うときのコツは、カレーに入れる前にトマトの塊を手で握りつぶし、甘みを含んだ果肉と酸味を含んだ種の部分をなじませることです。
そうすることで火の入り具合が均一になり、トマトのおいしさをより味わえますよ。
ちなみにホールトマト缶の中でもサンマルツァーノ種のトマトを使ったものがおすすめなので、購入される際には原材料の表記を確認してみてみましょう!
カットトマト缶
カットトマト缶には、スーパーでよく見かける丸いトマトを角切りにしたものが使われています。
果肉のしっかりとした食感が特徴で煮崩れしにくいため、トマトのそのままの形を残したいときおすすめです。
味はホールトマト缶と比べて酸味が強いのが特徴です。
あっさりとしたカレーが食べたい方にはおすすめですが、酸味の強いカレーが苦手な方にはあまりおすすめしません。
使うときのコツはあまり煮込まないことです。
カットトマトは長時間の加熱に向いたものではないので、使う場合はある程度煮込み終わった後のカレーに入れて、温める程度に熱して使うといいですよ。
2種類のトマト缶にはこのような違いがあることから、酸味の少ないカレーを作りたい方はホールトマト缶を使うことをおすすめします!
カレーにトマト缶を入れすぎたときはどうする?
カレーにトマト缶を入れ過ぎると酸っぱくなるだけでなく水っぽくなってしまいます。
酸っぱくなった時の対処法は先ほど紹介いたしましたので、今回は水っぽさを改善するため方法を紹介します。
じっくり煮込む
少しの水っぽさでしたらこの方法で解決することが出来ます。
予定外の食材を追加することがないため、カレーの味を変えることなくとろみをつけることが可能です。
焦げないようにこまめに混ぜればいいだけなので、難しいコツなども必要ありません。
片栗粉・小麦粉を加える
料理ではとろみをつける方法としてメジャーな方法です。
粉と水は1:1の割合で溶き、10分ほど煮込みます。
この方法でとろみをつけると、ダマになってしまったり、片栗粉を使った場合は変に粘りが出てしまったりします。
そのようならないためには、様子を見ながら少量ずつ入れ、加えたらすぐにかき混ぜるのがコツです!
バターと小麦粉を混ぜて入れる
溶かしたバターに小麦粉を入れたものをとろみ付けとして使います。
これはブールマニエと呼ばれるもので、ソースやスープのとろみ付けとしても使われます。
とろみだけでなくコクも与えることが出来るうえ、粉のみを溶かして入れるよりもダマになりにくいのでとってもおすすめの方法です。
コツはカレーを少量別の器に取り出し、そこにブールマニエを溶かしてから再び鍋に入れることです。そうすることにより、ダマになる心配を防げますよ。
以上がとろみ付けの方法になります。
わたしの1番のおすすめはバターと小麦粉を混ぜたブールマニエを使った方法なので、やったことのない方は良ければチャレンジしてみて下さい!
まとめ
今回ご紹介した内容から、酸味が苦手な人向けのカレー作りの手順をまとめてみました。
その手順は、お肉・野菜→ホールトマト缶→スパイス・水です!
また、酸味を消したりとろみを出したいときにはブールマニエを入れるのがおすすめです。
みなさんもこのように自分の好みに合わせて、いろいろな組み合わせのレシピを試してみてはどうでしょうか!