料理のあれこれ

トマトピューレはいつから?離乳食の時の薄め方や保存方法は?

離乳食初期から食べさせることができるトマトですが、皮や種をとる必要があり下ごしらえに手間がかかりますよね。
時短テクニックとして、生鮮トマトの代わりにトマトピューレを使って離乳食を作る場合の薄め方や保存方法についてご紹介します。

トマトピューレはいつから食べられる?

離乳食にトマトピューレが使えたら時短になりますよね。実は、トマトピューレは離乳食初期の赤ちゃんも食べられる食品です。

市販のトマトピューレを購入する際には食塩や添加物の入っていないトマトピューレを選んでください。

生鮮トマトを使ってトマトピューレを手作りするのも良いですね。

トマトピューレは離乳食初期から使えますが、食べさせるのは赤ちゃんがお粥に慣れてからにしてください。

必ず離乳食の進め方の目安を参考に食べさせてくださいね。

ところで、トマトピューレと似たような食品にトマト缶がありますが、どのような違いがあるのかご存知ですか?トマト缶を離乳食に使っても大丈夫なのか調べてみました。

まず、トマトピューレとトマト缶の違いをまとめました。

トマトピューレ

トマトを煮詰めて裏ごしし皮と種を取り除いたもので、トマトが濃縮されていて味が濃厚です。

トマト缶

水煮したトマトを缶詰にして加熱したもので、トマトピューレに比べて味は薄く酸味も感じます。

つまり、トマトピューレとトマト缶の違いは煮詰めたトマトに裏ごし濃縮の手間が加わっているか否かです。したがって、トマト缶を離乳食に使っても大丈夫です。

しかし、赤ちゃんは消化吸収機能が未熟なのでトマト缶を離乳食に使う場合は、消化の悪い皮と種は裏ごしして取り除く必要があります。また、離乳食初期にはトマトをすりつぶしてペースト状にしなくてはいけません。

トマト缶を裏ごししたりペースト状にする手間を考えるとトマトピューレの方が使い勝手が良さそうですね。

離乳食にトマトピューレを使う時の薄め方は?

トマトピューレは必ず薄めて離乳食に使ってください。トマトピューレはトマトを濃縮させて作っているため、そのままだと濃すぎて赤ちゃんの未熟な消化器には負担がかかります。

トマトピューレを薄めるのはお湯で大丈夫ですが、おすすめしたいのは野菜スープです!

離乳食初期には昆布と野菜を茹でて野菜スープ(出汁)を作りますよね。その野菜スープを使ってトマトスープを作ります。

作り方は簡単で、トマトピューレを野菜スープで溶かすだけです。トマトピューレの濃度に合わせて野菜スープの量を調整してください。

)3倍濃縮のトマトピューレの場合。

トマトピューレ大さじ1を野菜スープ(もしくはお湯)45mlで溶かします。

トマトピューレの濃度は様々なので、パッケージを確認してください。

ちなみに、野菜スープは冷凍保存可能なのでまとめて作っておくと便利ですよ。

他にも、栄養いっぱいで赤ちゃんも大好きな粉ミルクを使ったトマトミルクスープもおすすめです。

野菜スープは使わず、お湯で溶かした粉ミルクとトマトピューレを合わせて作ります。とても簡単なのに美味しいので、赤ちゃんも喜んでくれるはずです。

スープ以外にも、お粥に飽きたときにはトマトピューレを混ぜてトマトリゾット風にしてあげても良いですね。

月齢に応じてにはなりますが、他の野菜やお肉などと合わせてミネストローネ風のスープにすると野菜もタンパク質も一度に摂れるのでおすすめです。

トマトの酸味が嫌いな赤ちゃんには、玉ねぎ等の甘味のある野菜を混ぜてあげると酸味が緩和されて食べやすくなります。

離乳食用のトマトピューレの保存はどうする?

無添加のトマトピューレは、開封後は保存せずに使い切るのが良いでしょう。開封後のトマトピューレを冷蔵保存することも可能ですが、数日で味が落ちてカビが生えてしまうこともあります。

赤ちゃんに与えるものの保存方法としては少し心配ですよね。

もし冷蔵保存するなら12日程度で食べきってしまうのが良さそうです。離乳食に使った残りは、大人の食事に使えば食品ロスにはなりませんよ。

トマトピューレは冷凍できる?

でも離乳食に使う量は少量だし、赤ちゃんの食事に合わせて毎回大人がトマト料理を食べるのも飽きてしまいますよね。そんな時には冷凍保存が便利です!

製氷器を使うと一回分ずつの小分けにできるので忙しいママも離乳食の準備が楽になりますよ。

製氷器がないご家庭は、フリーザーバッグでも大丈夫です。フリーザーバッグにトマトピューレを薄く伸ばして入れて、菜箸などで縦横に線をつけて冷凍に入れます。

このように冷凍保存しておくことでほしい分だけ折れば簡単に取り出すことができます。

冷凍したトマトピューレを使う時の注意することは?

冷凍のトマトピューレは、必ず加熱して使ってください。

また、品質が劣化するおそれがありますので、再冷凍は避けてください。
冷凍のトマトピューレも1ヶ月程度で使い切ることをおすすめします。

トマトピューレといえば瓶詰めのイメージがありますが、少量ずつ小包装になったトマトピューレも販売されています。

冷凍保存も心配だと思われる方は小包装のトマトピューレを使うのが安心かもしれませんね。

まとめ

離乳食の初期って食材を潰したり裏ごししたり、とにかく手間がかかりますよね。でも、トマトピューレがトマト料理を作るときの頼もしい味方になってくれるはずです!

とても便利なトマトピューレですが、赤ちゃんに食べさせるときには以下の点にご注意ください。

  • 市販品を使う場合は、食塩や添加物が入っていないトマトピューレを選びましょう。
  • トマトピューレは必ず薄めて使いましょう。
  • 開封済みのトマトピューレは冷蔵保存せず、なるべく早く使いきるようにしましょう。
  • 冷凍したトマトピューレは、おおよそ1ヶ月程度で使い切りましょう。

離乳食初期にスープとして使うのはもちろん、中期ではうどんの出汁に入れたり、後期から完了期ではミートソースやカレー等にも使えます。いろんなアレンジを加えて、赤ちゃんの喜ぶレシピを見つけてくださいね。

離乳食作りは大変だなと感じている方が多いと思いますが、トマトピューレを存分に活用して楽しんで乗り切ってください。