カレーにトマト缶で一味違うカレーを作りたいなんて時ありますよね。そうなると、カレーにトマト缶を使う際の水の量はどのくらいいるのかも気になります。
ここでは、カレーに水の代わりにトマト缶を使う事ができるのか、その際の水の量やトマト缶を後入れする時の注意点をご紹介!
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カレーを作るとき水の代わりにトマト缶って使えるの?
カレーを作るときに水の代わりにトマト缶を使っておいしく作ることができるか気になったことはありませんか?
結論から言うと、カレーを作るのに水の代わりにトマト缶を使うことはできます。
トマトは加熱すると旨みが増します。さらに、トマト缶の水分でカレーの具材を煮込むことで旨みが濃縮されるというメリットもあります。
また、トマト缶は生のトマトを加熱したもので煮込み料理の時短にもつながります。
つまり、水の代わりにトマト缶を使えば旨味の詰まったおいしいカレーを手早く作ることができます。
トマト缶は【ホールトマト】と【カットトマト】の2種類があります。同じトマト製品でもトマトの種類による使い分けが必要なのでしょうか。
ちなみに、トマト缶の多くにはトマトのイラストが書いてありますが、ホールトマトは細長くてカットトマトは丸いイラストなのをご存知でしたか?
メーカーにはより違いはありますが、多くのトマト缶はホールトマトとカットトマトで使っているトマトの種類が異なるため、料理に合わせて使い分けると良いでしょう。次に、2種類のトマト缶の違いをご紹介します。
ホールトマト
ホールトマトはトマトをそのままの形状で水煮にしたものです。主にサンマルツァーノというイタリアントマトが使われています。
味が濃くて煮崩れしやすく、加熱することで旨味が増す特徴があります。つぶして使うと果汁・果肉・種が均等に加熱できるため、より旨みを引き出すことができます。
じっくり加熱する料理に向いています。
カットトマト
カットトマトは名前の通り角切りにカットされており、種もほとんど取り除かれています。主にサンマルツァーノ以外のトマトが使われています。
ホールトマトに比べて酸味は弱いです。果肉がしっかりしていて煮崩れしにくい特徴があります。
じっくり加熱する料理よりも、軽く加熱する程度の果実感を生かしたい料理に向いています。
つまり、じっくり煮込んで作るカレーには加熱するとおいしくなるホールトマトが適しています。
カレーにトマト缶を使う時の水の量は?
カレーにトマト缶を使うときの水の分量の目安はどのくらいでしょうか。
カレールウのパッケージを見てみるとメーカーや商品により多少の違いはありますが、1/2箱あたり水は600〜700mlと記載されていました。
トマト缶を入れる場合、水は規定よりやや少なめの500〜600mlにしてみてください。
トマト缶にも水分があるのに水をたくさん入れると水っぽくてゆるいカレーが出来そうな気もしますが、トマトを入れて煮込むことで粘度が増します。
さらにカレールウでとろみがつき、ちょうど良いカレーに仕上がります!
水分が多めのサラサラのカレーが好きな方、とろみの強いトロトロのカレーが好きな方、好みが分かれるところだと思います。
もっとサラサラさせたい方は水を増やして調整してください。水っぽいなと思った方は小麦粉を水で溶いて入れると、とろみの調整ができます。
小麦粉がなければ片栗粉で代用できるので、ご安心くださいね。
カレーにトマト缶を後入れするときはどうする?
一般的にトマト缶の後入れがおすすめされていないのは、トマトの酸味で酸っぱいカレーになることが理由です。
トマトはじっくり煮込むと酸味成分のクエン酸が分解されてまろやかな味になるので、肉や野菜を炒めた後に入れるのがベストなタイミングといえます。
トマト缶を入れ忘れたけど、どうしてもトマトカレーが食べたい気分のときもありますよね。そんな時もトマトカレーを諦めなくて大丈夫です。
トマト缶を後入れしても、ひと手間加えることでおいしく仕上げることができますよ!
では、どのような工夫をしたら良いのでしょうか。トマト缶を後入れしたときに酸味を緩和させる方法をご紹介します。
種を取り除く
トマトは種の部分に酸味があるので、種を取り除いてからカレーに入れると酸味を抑えられます。
ホールトマトの種を取る作業が手間だなと思う方は、カットトマトを使っても良いです。
トマトの種を取り除いたけど、まだ酸味が気になるという場合には以下の方法を試してみてください。
よく煮込む
どろどろになるくらいに煮込むと酸味がとんで甘味が出てきます。カットトマトを使った場合も、よく煮込むことで果実感も気にならなくなります。
煮るだけなので1番単純な方法ですが、途中で水を加えて味を調整したり焦がさないような注意が必要です。
ソフリットを入れる
ソフリットは、みじん切りにした玉ねぎやセロリなどの甘味野菜をオリーブオイルで炒めたもので、簡単に作れます。
野菜の甘みと旨みが引き立ちトマトの酸味を中和してくれます。
調味料で調整する
バターを入れる
バターの脂肪分が乳化することでマイルドに仕上がります。
入れすぎるとトマトの風味がなくなるので注意してください。
砂糖やはちみつを入れる
甘味料を使う方法ですが、調節がやや難しいです。
甘くなりすぎたり逆に酸味を引き立ててしまうことがあるので、必ず少しずつ入れるようにしてください。
重曹(タンサン)を入れる
アルカリ性の重曹と酸性のトマトが合わさると中和反応が起こり酸味を消すことができます。
重曹はお掃除にも使われますが、必ずお料理用のものを使ってくださいね。
調味料のちょい足しで簡単に酸味を消すことができます。おうちにある調味料を使って、ぜひ試してみてください。
ここで紹介した材料がひとつもない場合は、ちょっと手間はかかりますがぐつぐつ煮込んで酸味をとばしてしまいましょう!
酸味の効いたさっぱりしたカレーが好きな方はこの限りではありません。トマト缶の後入れで、酸味を生かしたさっぱりとした味わいのトマトカレーを楽しんでみてくださいね。
まとめ
カレーにトマト缶を使うときのポイントは、
- ホールトマトを選びましょう
- 水の分量は規定量の半分程度にしましょう
- 後入れする場合トマトの酸味を抑える工夫をしましょう
トマトカレーはどの具材とも相性がよくて鶏肉や牛肉はもちろん、挽肉を使っても美味しく作ることができます。
夏野菜を加えたり、ヨーグルトの酸味を加えたりアレンジしてもおいしく食べられますよ!
今回は、トマト缶を使ったトマトカレーを紹介しましたが、生鮮トマトをざく切りにして使うこともできます。また、100%トマトジュースを使うと手早くトマトカレーを作ることができますよ。
ちょっとこだわりたい方は水を一切使わずにトマトだけで作る無水カレーもおすすめです。
健康にも美容にも良いリコピンたっぷりのトマトを使って、おいしいカレーを作ってみてくださいね。