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溶けたチョコレートは冷蔵庫で復活?まずい理由や白くなったチョコレートは?

チョコレートが溶けてしまった経験ありますよね。
そんな溶けたチョコレートは冷蔵庫に入れれば復活するのでしょうか。
固まりはしたけどまずいというのもあるあるです。
ここでは溶けたチョコレートは冷蔵庫で復活するか、なぜまずい、白くなったチョコレートの復活法をご紹介!

溶けたチョコレートを冷蔵庫に入れたら復活する?

結論から言うと、冷蔵庫に入れても完全に美味しいチョコレートとしては復活しません。

つまり、固まるけど美味しくないんですよね。
『冷蔵庫で冷やし固めて食べても害はないけど、風味が落ちて口溶けも悪くなっている』です!

溶けたチョコレートを冷蔵庫で冷やすと表面が白くなりますよね。
こうなってしまうと、風味が落ちて口どけも悪くなってしまっています。

溶けたチョコレートを冷蔵庫に入れた時の白いものの正体は?!

チョコレートが白くなるのはカビではなく、ブルーム現象やブルーミングといいます。

ブルーム現象には『ファットブルーム』と『シュガーブルーム』の2種類があります。

ファットブルームとは?

チョコレートが固まるときに時間がかかり過ぎることが原因でおこる現象です。

チョコレートは温度が高くなるとココアバターが溶けて表面に浮いてきます。
そして冷えて固まるときに白く粉をふいたような状態になるのです。

れをファットブルームといいます。

シュガーブルームとは?

チョコレートの急激な温度変化によっておこる現象です。

冷蔵庫などの冷たいところから急に暖かいところに出すと、温度の変化によってチョコレートの表面に水滴がつきます。

この水滴がチョコレートに含まれる砂糖を溶かし、水分が蒸発したあとに砂糖が再結晶してチョコレートの表面に小さな白い斑点がつきます。

これをシュガーブルームといいます。

みなさんが良く目にするチョコレートが白くなってしまっている原因は、ファットブルームが多いです。

ファットブルームがおこっているということは、一度チョコレートが溶けてしまっていることが原因です。つまり、チョコレートの温度管理ができていないということなのです。

では、チョコレートを溶かさないようにするにはどのように保存すると良いのでしょうか。次に、おすすめの保存方法をお伝えします。

チョコレートを冷蔵庫に入れるとまずいって言われるのはなぜ?どう保存するの?

チョコレートを冷蔵庫で保管するとまずいって聞いたことはありませんか?

チョコレートを冷蔵庫に入れるとまずいというのは、ブルーム現象の他にも、間違った保存方法が原因かもしません。

チョコレートは常温保存もできますが、20℃以下で高温多湿を避けた環境で保管するようにしましょう。

チョコレートを冷蔵庫で保存する場合におすすめしたいのは、野菜室での保管です。
一般的に、冷蔵庫の温度は2〜6℃に対して、野菜室は3〜8℃と高めの設定となっています。

野菜室の方が高めの温度設定のため、お部屋との温度の変化が少ないので、より最適な環境で保管できるのです。

チョコレートを保存する時の注意点は?

また、チョコレートは光に弱いです。遮光の目的で保存時にはアルミホイルで包むことをおすすめします。(板チョコなど、すでに銀紙に包まれているものは不要です。)

アルミホイルで包むことでカカオの香りも保つことができます。

アルミホイルで包んだら、ジップロックに入れます。このとき、しっかり空気を抜きましょう。

カカオバターは臭いを吸着しやすい性質があります。
ジップロックに入れるのは、野菜室にある他の食材の臭いが移るのを防ぐ目的があります。

また、カカオの風味を落とすことなく保存することができますよ!

チョコレートは冷凍保存もできるの?

冷凍庫で保存しても大丈夫です。ただし、冷凍庫から出したときに結露が出来やすいのでシュガーブルームを起こす可能性があり、あまりオススメはしません。

食べたときに口溶けの良いチョコレートだと感じるのは20℃前後です。冷蔵庫や野菜室などで保管した場合は出してすぐ食べるのではなく少し待って、常温に戻ったところで食べるとよりおいしく食べられますよ。

白くなったチョコレートは復活できる?

ブルーム現象がおこったチョコレートもテンパリングすることで艶のあるおいしいチョコレートに復活させることができます。

ただ、このテンパリングがうまくできないと白いチョコレートに逆戻りしてしまいます。それでは、テンパリングの方法をご紹介しますね。

テンパリングの方法
  1. チョコレートを細かく砕いてボウルに入れます。
  2. 湯煎にかけます。(チョコレートの温度は約50℃)
  3. チョコレートが溶けたら、ボウルを冷水につけます。チョコレートが固まってくるので静かに混ぜ続けます。(チョコレートの温度は約27℃)
  4. 再度湯煎にかけます。最初のように溶かすのではなく、ボウルをお湯につけたらすぐに取り出して混ぜるようにしてください。チョコレートが高温になりすぎると冷やしたときにブルーム現象がおきてしまうので注意してください。(チョコレートの温度は約32℃)
  5. チョコレートが溶けたら型に流して固めたら完成です!

テンパリングの際には、チョコレートに水気が入らないように注意してください。水気が入ると、カカオの油分が分離して固まらなくなることがあります。

『うまくテンパリングできないかも』と思った方は、ひと手間加えてリメイクしてみてはいかがでしょうか。

料理が苦手な方には、ホットチョコレートがおすすめです!

細かく刻んだチョコレートを沸騰させた牛乳に入れてよく混ぜるだけなので、手軽に作れそうですよね。

料理が好きな方は、チョコレートケーキなどのスイーツ作りに使ったりカレーの隠し味として使ってみても良いですね。

白くなったチョコレートをリメイクしておいしいチョコレートスイーツを作ってみてください。

まとめ

今回の内容をまとめると《チョコレートは適切な環境で管理しないとまずくなる》です!

夏場にチョコレートを買ってきて、『ちょっと溶けたから冷蔵庫に入れよう』なんてことをよくしていたんですが、これがまずくなる原因でした。

溶けたらそのまま冷やせば良いっていうものではありません。そもそも、溶けないように大切に扱わないといけないんです。チョコレートって繊細なんですね。

夏場など気温の高い時期にチョコレートを買いに行く場合は、保冷バックを持参するのがオススメです

適切な温度と保管方法を守って、口溶けの良いおいしいチョコレートを味わってみてください。