はまぐりのお吸い物は、ひな祭りなど、お祝いの席で振る舞われるレシピの1つです。
日常の料理では作ることが少ないため、「なかなかうまくできない」と悩むこともありますよね。
特に、お吸い物が白くなったり、生臭くなったりすることなどに戸惑う人が多いようです。
ここでは、はまぐりのお吸い物を作る際に、ぜひ知っておきたい豆知識をまとめました。
はまぐりのお吸い物が白くなるのはなぜ?
はまぐりのお吸い物を作ると、最も戸惑うことの1つに、「白く濁ってしまう」というものがあります。
私自身も、料理のレシピ写真のような澄んだお吸い物が作れず、戸惑った経験があります。
でも、結論から言うと、はまぐりのお吸い物が白く濁るという現象は、全く問題ではないのです。
はまぐりのお吸い物が白く濁るのは、はまぐりから出てくる栄養分と旨みなのです。
はまぐりを煮ると、とてもおいしい旨みと、ミネラルなどの栄養分がたっぷり出てきます。
これらが白い濁りの正体なので、決して悪いものではなく、むしろ良いものなのです。
「見た目がちょっと…」と感じるかもしれませんが、安心してそのままいただきましょう。
とてもコクのある味わいなので、白い濁りの醍醐味をしっかり堪能できますよ。
はまぐりのお吸い物が生臭いのはなぜ? どうすればいいの?
はまぐりのお吸い物を作った人の中には、「お吸い物が生臭くなった」と言っていた人もいました。
はまぐりのお吸い物が生臭くなる理由は、「はまぐりが死んでしまっていた」ということが考えられます。
死んだはまぐりを火にかけると、そこから異臭のする出汁が出てしまうことがあります。
この出汁のイヤな臭いが、お吸い物全体に充満して、生臭くなることがあります。
出汁に嫌な臭いが広がってしまったお吸い物を飲むのは危険なので、必ず処分してください。
又、死んだはまぐり自体から異臭がすることもあり、この臭いがお吸い物に映ってしまうこともあります。
いずれにしても、お吸い物が生臭くなった場合は、もったいないですが、処分するようにしてくださいね。
はまぐりのお吸い物が開かない時はどうすればいいの?
さて、お吸い物用にはまぐりを煮込んでも、いつまでも貝が開かないこともあります。
この場合、貝が開くのを待った方が良いのか、少し迷ってしまいますよね。
はまぐりがなかなか開かない場合、そのはまぐりは既に死んでしまっていることが考えられます。
そのため、このはまぐりを食べるのは危険なので、処分するようにしてください。
この場合、先ほども触れた「死んだはまぐりから出る異臭」が、お吸い物全体に広がっている可能性もあります。
そしてこの異臭には、人体に有害な毒素が含まれているので、体内に入ると危険です。
なかなか開かないはまぐりがあり、お吸い物も生臭い場合は、お吸い物そのものを諦めて処分してください。
ちなみに、はまぐりの中には、生きていても開かないものもあるので、一概には言えない場合もあります。
加熱した際、貝の中に火が入るのが早かった場合、貝柱が内部に付着してしまい、開かなくなることもあるのです。
ただ、生きているのか死んでいるのかを確かめようとして、貝を無理やりこじ開けることはやめてください。
これをしてしまうと、もし死んでいた場合、毒素がお吸い物全体に広がる可能性があるからです。
この毒素は、加熱しても消すことができない厄介なものなので、食べると、激しくお腹を壊します。
なので、もし開かないはまぐりがあったら、無理に確かめようとせず、早めに処分してください。
基本的に、加熱後10分経っても開かないはまぐりは、安全のためにも、処分した方が良いでしょう。
まとめ
はまぐりのお吸い物が白く濁るのは、はまぐりからの出汁や栄養素が出ている証拠です。
この場合は、安心して美味しく食べられますが、お吸い物が生臭い場合は危険です。
これは、死んだはまぐりから出る異臭が原因なので、人体に有害です。
又、10分ほど加熱しても貝が開かない場合も、はまぐりが死んでしまっている可能性があります。
この場合、無理に開けて確かめようとすると、お吸い物に毒素が広がるので、絶対にやらないようにしてくださいね。