料理の基本

春キャベツと冬キャベツの違いは?選び方やおすすめの調理方法は?

キャベツは通年通して売っている野菜ですが季節ごとに特徴が違うって知っていますか?

生で食べても美味しいやわからな春キャベツが出てくると、もうすっかり春なんだなぁと感じますよね。春キャベツも冬キャベツも美味しいのには変わりはありませんが、春キャベツ、冬キャベツと分けられているのはなぜなんでしょうか?

そこで今回は、春キャベツと冬キャベツの違いでについて、栄養にも違いがあるのか、春キャベと冬キャベツは選び方にも違いがあるのか、春キャベツと冬キャベツに合った調理方法をご紹介します。

春キャベツと冬キャベツの違いは何?栄養はどうなの?

春になると出回るキャベツを春キャベツと言って、それ以外に出回っているキャベツを冬キャベツと言います。

春キャベツと冬キャベツの特徴や旬は?!

春キャベツも冬キャベツも、もちろん同じキャベツなんですが、見た目も味も異なるんですよね。

そこでそれぞれのキャベツの旬や出回り時期、特徴を簡単にご紹介していきます。

春キャベツ

春キャベツは3月〜5月頃にスーパーの店頭に並んでいるキャベツになります。

この時期のスーパーの店頭には、春キャベツがメインで置かれています。
春キャベツの旬は、4月〜6月です。

春先になると春キャベツが店頭に並びはじめ、関東の早いところだと、2月の下旬頃から出回ります。

春キャベツは、新キャベツと呼ばれる場合もあります。
たまに、「春玉」と呼んでいる場合もあります。

意味合いとしては、春キャベツの形が、玉のように丸い形をしているからだと言われています。

冬キャベツ

冬キャベツは秋〜初春にかけて多く出回っています。

春キャベツが出回っていない次期は、冬キャベツがメインで置かれていると思えばOKです。

通年で収穫できるので、あえて旬と言われたら、甘みが増す2月頃になりますね。
また、寒さが厳しい時期に収穫されたキャベツは、「寒玉」と呼ばれる場合もあります。

旬にあたる2月頃に収穫される冬キャベツは、甘みが強くて美味しくなります。

高原キャベツ

春キャベツの出回り時期以外は冬キャベツと言いましたが、実は夏ごろに出回る中間型のキャベツもあるんです。

ちなみに、7月〜10月に出回るキャベツは冬キャベツではなくて中間型のキャベツになります。

群馬県の嬬恋村や長野県の野辺山などの高原地域で生産されることから、「高原キャベツ」と呼ばれています。
高原キャベツは、暑い時期にも育つように品種を改良したキャベツです。

春キャベツと冬キャベツの栄養に違いはあるの?

味も見た目も違うんなら栄養も違うのというのも気になりますよね。

でも春キャベツも冬キャベツも、含まれる栄養素に変わりはありません。

キャベツの主な栄養素

  • カルシウム
  • ビタミンC
  • ビタミンK
  • 食物繊維

など。

うまみ成分のグルタミン酸も含まれています。

春キャベツと冬キャベツは選び方も違う?

春キャベツと冬キャベツの栄養素には違いはないといいましたが、ここでは春キャベツと冬キャベツの違いについてご紹介していきます。

これらの違いから選び方にも違いがあるので要チェックですよ。

春キャベツと冬キャベツの違いはどこにあるの?

美味しいキャベツの見分け方にも通じるのでしっかり違いを押さえておきましょう!

巻きの違い

  • 春キャベツ
    葉の巻きは緩くて、空気を含んでいます。ふんわりと巻きついています。
  • 冬キャベツ
    葉の巻きの隙間がなく、密度があって、しっかりと巻き付いています。

葉の色の違い

  • 春キャベツ
    鮮やかな黄緑色で、白い部分と黄緑色の部分の違いがはっきりとしています。
  • 冬キャベツ
    薄い緑色で、全体が白っぽくてぼやっとした色合いです。

重さの違い

  • 春キャベツ
    葉の巻きも緩くて隙間もあり、空気を含んでいるので、見た目が大きくてもそんなに重さはありません。
  • 冬キャベツ
    葉の巻きがしっかりしていて、密度があり、葉が何重にもなっているので、ずっしりと重みがあります。
    重さが全然違うので、持ってみると違いが良くわかります。

味の違い

  • 春キャベツ
    みずみずしくて、歯ざわりが良くさっぱりとしています。
  • 冬キャベツ
    甘みがあり、加熱するとさらに甘みが強まります。
    一般的に、サラダなどには春キャベツ。煮込み調理なら冬キャベツとなっています。

おいしいキャベツを選ぶコツ

一番最初に見る所は、芯の切り口です。
切り口が綺麗で、みずみずしいキャベツが新鮮なキャベツです。

逆に切り口が、黒ずんでいたり、変色してたり、乾燥していたり、割れ目が入っていたら、買うのは止めましょう。

その様なキャベツは、収穫してからかなり時間が経過している証拠です。

春キャベツと冬キャベツにおすすめの調理方法は?

春キャベツと冬キャベツには違いがあるので、当然おすすめの調理方法も違ってきます。

それぞれにおすすめの調理方法&おすすめのレシピをご紹介していきますよ。

春キャベツが向いてる料理

春キャベツは生で食べても美味しいですが、軽く加熱するとより甘みが増します。
葉が柔らかいので、サラダや和え物などに向いています。

春きゃべつ卵サラダ

材料(4人分)
・春キャベツ…大きめの葉7〜8枚
・ゆで卵…3個
・ハム…4枚
☆塩…小1/2
☆醤油…小1
☆ごま油…大1
☆にんにくチューブ…3cm
☆マヨネーズ…大2
☆すりごま…大1

作り方
  1. (下準備)キャベツはざく切りにして、耐熱容器に入れてラップをふんわりして、500wレンジで2〜3分加熱すし、キャベツの水気を絞って、冷蔵庫に入れておく。
  2. 卵はゆで卵にして粗みじん切りにする。
  3. ハムは食べやすい大きさに切る。
  4. 食べる直前にボウルに☆を入れて、1、2、3を入れて混ぜる。

春キャベツの甘味が感じられるサラダです。

きゃべつとじゃこのポン酢和え

材料(2人分)
・春キャベツ…150g
・ちりめんじゃこ…大2
・ポン酢…適量
・サラダ油…小1

作り方
  1. キャベツは洗って耐熱容器に入れて、ふんわりとラップをして600wレンジで3分加熱し、ざるに上げる。
  2. 粗熱が取れたら、大きめのザク切りにして水気を絞り、皿に盛りつける。
  3. 小皿にちりめんじゃこを入れてサラダ油をまぶして、ラップなしで600wレンジで1分30秒加熱する。
  4. 2に3をのせてポン酢をかける。

春キャベツは柔らかいので、大きめに切った方が食べ応えあります。

冬キャベツが向いている料理

肉厚でしっかりした葉になるので、加熱すると甘みが増してきます。
よく煮込む料理に向いています。

トマト味の野菜たっぷり煮込み

材料(2人分)
・鶏もも肉…1/2枚
・塩…少々
・こしょう…少々
・玉ねぎ…1/2個
・キャベツ…1/4個
・じゃがいも…1個
・にんじん…100g
・バター…大1
☆だし汁…2と1/2カップ
☆トマトケチャップ…大3
☆醤油…小2
☆こしょう…少々

作り方
  1. 鶏肉は3〜4cm角に切って塩、こしょうをする。
  2. 玉ねぎとキャベツはくし形切りにする。
  3. フライパンにバター熱して、1、2を入れて炒めて軽く火を通す。
  4. じゃがいもは皮をむいて4つ割り、にんじんは乱切りにする。
  5. ボウルに☆のだし汁少々を加えて4を入れて、ふんわりとラップをして600wレンジで4〜5分加熱する。
  6. 鍋に☆を入れて、3、5を入れて、弱火で15分くらい煮込む。

火を止めて、食べる直前にまた火を入れると味が染みて美味しくなります。

豚バラきゃべつ煮込み

材料(4人分)
・豚バラ…300g
・キャベツ(小さめ)…1/2個
☆水…150cc
☆酒・醤油・みりん…各大3

作り方
  1. キャベツは芯を除きザク切りにする。
  2. 豚バラは食べやすい大きさに切る。
  3. 鍋に☆を入れて煮立ったら、2を入れてアクを取る。
  4. 3に1を入れて、落し蓋をして、弱火で15〜20分煮る。

豚バラもキャベツも大きめに切る場合は、煮込む時間をもう少し長くすると美味しくなります。

まとめ

春キャベツはフレッシュで美味しいし、冬キャベツは甘味があって美味しいし、どちらも違った良さがあります。

せっかくなのでそれぞれ特徴を知ってより、美味しく料理をして食べたいものです。

春キャベツは生もしくは軽く加熱するのがおすすめ、冬キャベツは煮物などじっくり煮込む料理がおすすめですよ。