料理のあれこれ

人参は皮ごと食べても良い?黒い所やぬるぬるする場合はどうする?

人参を食べる時に皮を剥いている人も多いと思います。

私も実はピーラーで皮を剥いて食べていたんですが、実は人参は皮をむかなくても良いんですって…それも皮を剥かない方が栄養があるとかで推奨されているんですよ。

そこで今回は、人参は皮つきで食べた方が良い理由や人参の皮が黒い場合や表面がぬるぬるする場合もそのまま食べて大丈夫なのか、それぞれの原因は何なのかご紹介します。

人参は皮ごと食べるのが良いの?理由は?

皮付きの人参は皮を剥かないと…と思っている人も多いと思いますが、実は人参の皮はスーパーで売っている時にはほとんどついていない状態です。

にんじんはビニール袋に入れて出荷する前に、キレイに洗浄されます。
実はこのときに人参の薄い皮はむけてしまうんです。

なので、スーパーで売っている洗浄された人参は、皮をむかないで皮付きで食べた方が良いというか、皮が付いていないのでそのまま食べられるというのが正解ですね。

皮と思ってむいているものも、ほとんど中身と変わらないのでもちろん栄養があります。

人参の栄養素と言えば、オレンジ色の色素カロテンが有名ですよね。
他にも、カルシウムやビタミンC、カリウムなんかも含まれています。

でも人参の栄養は、にんじんの中心部じゃなくて皮の近くの表面に多く含まれているんです。
なので、人参の皮をむくのは栄養を捨てるのと同じなので皮をむかずに食べた方が栄養的には、良いですね。

どうしても皮をむいて食べたいなら、むいた皮も食べてしまいましょう。

人参の皮きんぴら

材料(2人分)
・人参の皮…約3~4本分
・ごま油…大1
・醤油…小2
・みりん…小2
・白いりごま…適量

作り方
  1. 人参の皮をきれいに洗い、細切りにする。
  2. フライパンにごま油を熱し、細切りにした人参の皮を炒める。
  3. 全体に油が回ったら醤油とみりんを加え、汁気がなくなるまで炒める。
  4. 器に盛り、白いりごまをかけて出来上がり。

むいた皮を冷凍しておくと、一度にたくさん作れて便利ですよ。ごぼうもプラスすると、これだけで立派な一品に早変わりです。

泥付きの人参の場合

泥付き人参は、洗ってないので、皮がついたまま売られています。

家で泥を洗って料理すると調理中に薄皮がはがれて、食感が悪くなります。
なので、泥付きの人参は皮をむいてから食べた方が良いですね。

でも不思議ですよね。
皮をむかない方が栄養的には良いのに何故、皮をむくのでしょうか?

泥付き人参は皮を剥いた方が良い理由は?!

一番考えられる理由は、食感が悪くなるからです。

人参の皮は固めなので、むかないで料理すると食べた時にちょっと違和感を感じるようになります。

次に、見た目が良くないということ。
人参の皮って割としわしわで、デコボコしてますよね。

なので、見た目も重要な料理の場合は、皮をむくのが良いとなってます。

もし皮をむく場合は、なるべく薄めにむいて下さい。
できるだけ、固い皮の部分だけをむくようにした方が栄養も残るので良いですよね。

包丁で薄くむくのはちょっと難しいので、ピーラーを使って剥くのをおすすめします。
ピーラーなら簡単だし危なくないので子供にお願いすることも出来ますよ(笑)

泥付き人参の皮むきは、水洗いしながらタワシや固めのスポンジで優しくこすって、薄めに皮をはがしておくだけでも違いますよ。

人参の皮が黒い…このまま食べられる?原因は?

買ってきた人参をいざ使おうと思ったら、なんだか表面が黒くなっているって事もありますよね。

人参の皮が黒っぽくなる原因ですが、大きく分けると2つです。
①空気に触れる
②温度変化
が主な原因となります。

人参は土の中で育ちますよね。
でも、スーパーで売っている人参はキレイな状態になっています。

これは、収穫した後に洗って泥汚れやヒゲ根を落として出荷しているからです。
洗う時に、表面の薄い皮に細かい傷がついて剥がれてしまいます。

剥がれた場所が、空気に触れると黒く変色していきます。

人参自体は、ハリがあって硬いのに黒くなってしまうのには、こういった理由からになります。

この場合は、黒い皮を厚めにむけば食べることが出来ます。
また、鮮度が古くなり乾燥して皮が黒ずんでしまったものも黒ずんだ部分を切り落としたりすれば食べられます。

ただ、大分味は落ちるので、生のサラダで食べるよりも、カレーや煮物など、人参に味がしっかり入る料理に使うと良いですよ。

人参の上手な保存方法は?!

人参は、冬が旬の野菜なので夏の保存は難しくて黒く変色しやすいです。
なので、正しく保存しておくことが大切です。

人参は湿気に弱いので、新聞紙に包んで野菜室に保存するのが一番です。
また、1本使い切れない場合は、残りはラップでくるんで野菜室に入れておいて下さい。

そうすれば、乾燥しないで鮮度が保てます。

もし、泥付きの人参を保存したい時は、できれば泥付きのまま保存するのが望ましいです。野菜は、収穫前と同じ状態にして保存した方が長持ちしてくれます。

葉を落として、土が付いたまま新聞紙に包んで、ビニール袋に入れて野菜室で保存しましょう。

泥が付いているとカビが生えやすいので、細めに様子を見てあげましょう。

しばらく使う予定がないなら、冷凍保存しても良いですね。

薄いいちょう切りにするなど、料理に合わせてカットしてジップロックなどに入れるて冷凍しておけば、凍ったまま味噌汁に入れたり、カレーに入れたりできるので調理時間を減らすことも出来ますよフフフ

人参の表面がぬるぬる…食べても大丈夫?なぜこうなるの?

人参の表面がぬるぬるしてくるのは、糖質やでんぷんが多い証拠なんです。

この糖質やでんぷんに雑菌が繁殖してぬるぬるしてきちゃうんです。
きちんと洗って、ぬるぬるを落として皮をむいて加熱調理すれば問題なく食べられます。

ただし、生で食べるのは止めておいた方が良いですね。
ぬるぬるだけじゃなく、人参を指で押してへこんだ場合は、そこは腐っている部分なので取り除いてください。

でも、腐っているかもしれない部分を取り除いても全て取り除けたかは正直わかりません。
腐りかけている部分があったということは、人参自体の鮮度も落ちています。

なので、食べるとしても人参サラダやポトフ、人参ジュースなど、人参の味を味わう料理は止めておきましょう。

濃いめの味付けで肉じゃがやカレーを作った方が美味しく食べられます。

まとめ

人参は冬になると甘みが増して美味しくなります。

ぜひ美味しい人参をおいしいうちに食べきってくださいね。
人参は皮(表面)の近くに栄養が詰まっているといわれているので、ぜひ皮まで美味しく食べてください。

そして皮が変色したり、表面にぬるつきがあっても硬さがしっかりあれば食べられます。
ただその場合は皮を剥いたりして、火を通して食べるようにしてくださいね。