料理のあれこれ

人参が腐るのはどこで判断すればいい?スカスカだったり内側に黒い点があるのは?

人参は必ず家にある常備菜の1つだという人が多いですよね。

人参は味にちょっとクセはありますが、使い勝手も良くていろんな料理に化けてくれます。何かと便利に使えるので重宝しますよね。でも、常備菜だからこそ、置いておいたらいつのまにかちょっと萎れてきたりして。

そこで今回は、人参が腐ってきたかどうかの判断はどこでするのか、人参を切ったらスカスカになってるけど食べられるのか、人参を切った時に内側にある黒い点が何で悪くなっているって事なのかご紹介します。

人参が腐るのはどこで判断すればいい?

人参は、冷蔵庫に入れておけば結構、日持ちするので何となく使わずにいたりします。

そうすると、いつのまにか腐っていたりなんてのもあるあるですよね。
でも、明確に腐っているとはどこで判断すれば良いのでしょうか。

人参が腐っているかを見分けるポイントは…

  • 臭い
  • 表面の食感
  • 見た目

人参が腐っている時の臭いは?

まず、人参が腐っている場合は、かなり酸っぱい臭いがしています。
人参を鼻先に持ってきたらすぐに分かるので、判断しやすいですね。

人参から臭いがしている時は、もれなく中身も腐っています。
なので、もったいないですが捨ててしまいましょう。

人参が腐っている時の触感は?

人参の表面を触ってみてヌルヌルとぬめりが出てきているようだと腐っている可能性があります。

水で洗い流してみてぬめりが取れればまだ食べられます。
ただし表面を多少厚めに剥くなどした方が安心ですし、生で食べるのは避けた方が良いです。

表面を押してみてやわらかい部分があればそこは腐っていますので、ぬるつきだけじゃなくチェックしてみてください。

表面のぬるつきの原因についてはこちらの記事にまとめています。
⇒ 人参は皮ごと食べても良い?黒い所やぬるぬるする場合はどうする?

人参が腐っている時の見た目は?

最も分かりやすいのは、見た目ですよね。

冷蔵庫で見るからに、シワシワで乾燥していたり柔らかくなっていてふにゃふにゃになっていたりすれば明らかに腐っています。

先ほどぬるつきは洗って取れればOKと言いましたが、明らかに汁が出ているのも腐っています。

また表面の色が黒くなったり茶色くなったり変色しているのも腐っている場合が多いです。

ヘタの周りにふわふわのカビが生えたりもします。
人参自体はきれいだとしても、美味しく食べられる人参ではないですよね。

しかも、カビには根があるので、たとえカビが生えていない部分でも、目に見えないカビ菌は確実にいるんですよね。

冷蔵庫で日持ちするからといって、放っておくといくら人参といえど腐ってしまいます。
買ってきたら早めに食べきる、もしくは使いやすいサイズにカットして冷凍保存というのもおすすめです。

人参を切ったらスカスカ…これって食べても大丈夫?

人参がスカスカになっているのは、鬆(す)が入っているからです。

すって何?って感じですが、「す入る」というのは、人参の中身がスカスカで小さな穴だらけの事をいいます。

すが入ってしまっている人参は、多少味や食感は悪いですが食べられます。

人参がスカスカになる原因は?!

なぜ、すが入るのかですが、収穫の時期が遅くなったパターンと収穫した後に乾燥してしまったパターンの2つが原因としては多くなります。

すが入る現象は、人参だけに起こるものじゃなくて大根やかぶなど根菜によくある事なんです。

人参がスカスカになる原因① 収穫時期がずれた

まず、収穫する時期が遅くなった時にすが入ってしまうのは、土の中で組織が外側に成長しすぎて、内側がスポンジのようになるからです。

そのため、ぎゅっとつまっている実の部分が、成長する時に外側に引っ張られて、内側がスカスカになってしまうのです。

これは、人参を作っている農家さんによって起こるので、買う時には判断できないので対処できませんね(-_-;)

人参がスカスカになる原因② 水分がなくなった

しかし、収穫後の事なら対応できますよね。

収穫した後の人参が乾燥してしまうのは、人参の葉が水分を根(本体)から吸うためです。
根から水分を吸収された中身は、水分が無くなるのでスカスカになります。

葉が水分を吸収するのを防ぐのは、収穫後にすぐ葉を切ってしまえば良いのです。
買ってきた時に付いていたら、冷蔵庫に保存する前に切ってから保存しましょう。

葉がもったいないとおもったら、葉だけで保存しておけば問題ありません。

すが入ってしまった人参は、腐っているわけではないので食べられますが、食べる時には、スカスカな部分は取り除いて、なるべく原型を留めないような料理にして食べると良いですね。

美味しい人参の選び方

ちなみに、美味しい人参の選び方もあるのでご紹介します。

  • 表面にツヤがあって色がが鮮やか。
  • 表面にヒゲが付いていない。
  • 切り口がきれい。
  • 入っている袋に水滴がついていない。
  • 真っ直ぐな形で重い。

ちゃんと見分けて買えば、たとえ中身が見えなくてもあまり失敗はしないはずです。

人参を切った時に内側にでる黒い点は何?悪くなっているの?

人参内部の黒い点は、ホウ素の欠乏ポリフェノールの変色の可能性が高いです。

古い人参だとよくある現象ですね。
食べても、特に問題はないですが、あまりおいしくないです。

なので、生で食べるサラダなどに使うのは止めておいた方が良いですね。
食べる場合は、すりおろしたり、刻んだりして使うのをおすすめします。

黒い点が出ている人参をおいしく食べるレシピ

黒い点が出ている人参を美味しく食べられるレシピをご紹介していきます。

すりおろしドライカレー

材料(6人分)
・ひき肉…300g
・玉ねぎ…1個
・ピーマン…2個
・にんじん…1本
・きのこ(しめじ、エリンギ等)…30g
・カレールー(中辛)…26g
・酒…大2
・醤油…大1
・お湯…50cc
・はちみつ…小1
・無糖ココアパウダー…小1

作り方
  1. にんじんをすりおろし、玉ねぎ、ピーマン、きのこ類はみじん切りにする。
  2. フライパンにオリーブオイルを熱して、中火で1、ひき肉を炒める。
  3. 火が通ってきたら酒、醤油を加えて混ぜる。
  4. カップにお湯を入れてカレールーを溶かしておく。
  5. 3に4、はちみつ、ココアパウダーを加える。
  6. しばらく炒めて水分を飛ばして出来上がり。

人参をすりおろしてしまうので、黒い部分は関係なくなりますが、気になるならすりおろす前に切っておくといいですね。

炊飯器でケチャップライス

材料(3〜4人分)
・米…2合
・ベーコン…50g
・玉ねぎ…1/2個
・人参…1/2本
・ピーマン…1個
☆塩…小1/2
☆顆粒コンソメ…小1
☆ケチャップ…大2
☆ウスターソース…小1/2
☆バター…15g
☆パセリみじん切り(あれば)…適量

作り方
  1. 米を研いで水を切る。
  2. 炊飯器に1を入れ、☆を入れて水を少し入れて良く混ぜる。全体が混ざったら、2合のメモリまで水を入れる。
  3. ベーコン、玉ねぎ、人参、ピーマンをみじん切りにする。
  4. フライパンにバターとベーコンを入れて強めの中火で少し炒めて、馴染んできたら、野菜を入れて炒める。
  5. 4を2に入れて平らにならして、炊飯を開始する。
  6. 炊きあがったら下からすくうようにして混ぜて、15分くらい蒸らします。
  7. 6を皿に盛り、パセリを散らして出来上がり。

このまま食べてもいいですが、オムライスやドリアの中身としても使えます。

まとめ

人参は常備菜として常に冷蔵庫にあるという人も多いです。

冷蔵庫に入れておけば日持ちもするので急いで使うという意識がなく、いざ使おうとしたら残念な事になっている場合もあります。

そんな時は、腐っているのか、鮮度や味は落ちているが食べられるのか判断してください。

でもまずはそんな事になる前に早めに使い切る意識も必要です。