新鮮な生の栗がたくさん手に入っても、一度に様々なものを作って食べるのは無理ですし、せっかく手に入った新鮮な栗を、すぐに調理できない時もありますね。
必要な分だけ使って、残りは品質を落とすことなく保存できれば嬉しいですね。
新鮮な生の栗を上手に保存する方法などをお伝えします。
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生栗の保存方法にはどんなのがあるの?常温で良いの?
生栗は冷蔵と冷凍で保存する方法があります。
常温で保存するのは、虫がいたらその栗だけでなく他の栗にも虫の害が及びます。
常温保存では、虫が繁殖しやすく、風味が落ちますので、生の栗の保存にはあまり向いていません。
栗の甘味の素であるデンプンは、収穫後3,4日ぐらいで糖に変わってきます。
栗を常温保存したい時は?!
- 虫がいると思われる小さな穴の開いたものや、傷のある物は除きます。
- 乾燥すると実がやせ、風味が無くなりますので新聞紙で包み涼しい場所に置きます。
- 湿気があるとかびが生えたり腐ったりしますので、新聞紙が湿ったら取り替えます。
この方法だと1週間ぐらいは保存できますが、虫が付いたら食い荒らされてしまいますので絶えず注意が必要ですね。
常温で虫の害を防ぐには?!
栗を水に浸けて、空気に触れないようにして保存する方法もあります。
水を毎日替えるとある程度は持ち、虫の害は防げますが、せっかくの風味は落ちてきますので、なるだけ早く使用しましょう。
どちらにしても、常温で保存するのは、1週間ぐらいが限度だと思われます。
生栗は呼吸していて、常温では糖分が消費されたり、虫に食い荒らされたりして、風味が落ちてきますので、生栗は常温で保存せず、できれば冷蔵や冷凍での保存をおすすめします。
生栗を冷蔵庫で保存するメリットは?気を付けることはある?
生の栗を温度が低い冷蔵庫で保存すると、甘味が増します。
栗は温度が低い状態で一か月ほど保存しておくと、甘味が3倍増加します。
栗の実として食べられているところは、実は種の部分です。
栗の種は低温で保存することで、発芽のためにアミラーゼを作り出します。
アミラーゼはデンプンから糖を作りますので、糖分が増し甘くるのです。
冷蔵で保存するときは、
- 栗の表面が汚れていればきれいに拭き、虫の害から守るためにも、小さな穴があるものや、傷んでいる物を除きます。
- できれば一日天日で干すと、余分な水分が抜け甘味がぐっと凝縮されます。
- 新聞紙で包み、ポリ袋に入れ、冷蔵庫のチルド室で保存する
栗をこの方法で冷蔵保存すると3ヶ月ぐらいは日持ちします。
ただし、湿気はカビの原因になりますので、新聞紙が湿ってきたら必ず新聞紙を取り替えてください。栗は湿気を嫌います。
皮のまま塩水に10時間ほど漬け、水気を切って完全に乾かします、乾いたら穴の開いたビニールなどに入れて野菜室に保存という方法もあります。
冷蔵保存は常温より長く保存できますので、慌てて調理しなくても、必要な分だけ取り出して使うことができますね。
生栗は冷凍保存できるの?保存方法は?
もちろん栗は、生のままで冷凍保存もできます。
冷凍だと半年ぐらい風味をたもったまま保存できます。
冷凍する前に1週間ほど冷蔵庫に保存すると、甘味が増し甘くなったまま保存できます。
フリーザーパックなど密閉出来る物に小分けし空気を抜いて冷凍すると、使いたい分だけ取り出せます。
使う時は半解凍で調理すれば、鬼皮も柔らかくなっているので剥きやすくなっています。
生の栗は鬼皮をむいた後、渋皮を剥くのが大変ですが、冷凍すると鬼皮と一緒に渋皮も剥けるので、簡単に皮むきができ、時間も短縮できます。
向き栗にして冷凍保存もできる?
むき栗にしてそのまま冷凍保存すると、栗が乾燥してしまい、風味が損なわれます。
むき栗の乾燥を防ぐためには、保湿作用のある砂糖をもみ込んで栗となじんだら、冷凍します。
使う時は砂糖を水で落として調理しましょう、しっとりして美味しくいただけます。
けれどもむき栗で保存すると、冷凍庫の臭いが移ってしまい風味が損なわれますので、2カ月ぐらいで使い切った方が良いですね。
生栗を長期間冷凍保存したいときは、皮が付いたままで保存することをおすすめします。
まとめ
生の栗は常温で保存するのは、虫に食い荒らされたり、風味が落ちたりとあまり良い方法ではありません。
生の栗は、手に入ったらなるだけ早く、冷蔵保存か冷凍保存するのが良いですね。
保存する前には、栗に虫がついていないか良く確かめて、保存しましょう。
低い温度で保存することで甘味が増すので、冷蔵庫でしばらく保存するのは甘さを増加させるのにもおすすめです。
小分けしておけば、使う分だけ取り出せて便利ですね。
長く保存するなら冷凍で、2カ月ぐらいで使い切るなら冷蔵でと使い方で、保存の方法を変えておくのも良いと思います。
冷凍や冷蔵で保存した生栗は、新鮮な栗と変わらない美味しさを保ってくれるので、長く栗の美味しさを楽しめますね。