特別な日など食べる事も多いすき焼きですが、すき焼きは関東と関西で違うんですよね。
自分が食べているすき焼きしか知らない人も多いと思います。どちらにしても美味しいには変わりはないんですけどね。
そこで今回は、すき焼きの関東風と関西風での明確な違いは何なのか。すき焼きは関西と関東ならどっちが美味しいのか。さらには、名古屋風っていうのもあるって聞くけど、どんな感じなのかなどについてご紹介します。
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すき焼きの関東風と関西風の違いは何?
大きく分けるとすき焼きは、関東風と関西風の2種類に分かれています。
関東風だと割り下を用意して初めから味が決まっています。
関西は、その時の肉の量や野菜の量、種類で調味料の量を変えたりします。
大きな違いをみると、味付けのやり方という事になります。
また、関東風は「すき焼き」よりか「すき煮」と言った方が正しいくらい、焼くよりも煮る印象が強くなります。
そのせいか、関東には「牛鍋」と呼ばれている場合もありますよね。
関東は最初から決まった味なので誰が作っても同じ味になりますが、関西だと作る人によって変わってきます。
なので、関西の人は結構「自分の家のすき焼き」があるみたいですね。
こちらは関東風の基本的なすき焼きの割り下です。
材料(4人分)
・醤油1/2カップ
・みりん1/2カップ
・酒1/2カップ
・砂糖 大4
・だしの素(顆粒) 小1
・水2カップ
関東風すき焼きの作り方
- 割り下をすきや鍋に入れて、少し煮立たせてアルコールを飛ばしておきます。
- 1が熱くなってきたら白菜、長ねぎ、しらたき、きのこ類、焼き豆腐を入れます。
- ある程度、具材に火が通ってきたら最後にお肉を入れて完成です。
関西風すき焼きの作り方
関東風とは違い関西風のすき焼きには割り下は使いません。
調味料はそのまま入れます。
- すき焼き鍋に牛脂を塗り加熱します。
- ある程度熱くなった鍋にすき焼き用の肉を並べて焼きます。
- 肉に火が通ってきたら、砂糖を全体的に振り掛けて、醤油を入れます。
- 砂糖、醤油が肉に染み込んできたら、一度肉だけで食べる。
※ここは、関東風と大きく違う所ですね。 - 肉を食べ終わったらすき焼き鍋に酒、みりん、水を入れます。
- 5を熱したら白菜、ねぎ、しらたき、焼き豆腐や季節ごとの野菜を加えて焼いて完成。
最後にまた、肉を入れて食べても良いです。
関東風と関西風を比べると、関西風の方が肉自体を楽しんでる感じですよね。
関東風は、全部一緒に煮るというのは鍋料理ですね。
もし、高い肉を買ってきた場合なんかは肉をしっかり味わえる関西風で食べた方が良いかもしれませんね。
ちなみに、関東風も関西風も卵に付けて食べるのは同じです。
これは、明治時代にすき焼きを食べるようになってからの変わらない食べ方です。
でも、最初は関西から始まったそうです。
それが、いつしか関東ですき焼きを食べる時にも卵をつけて食べる事が広がっていきました。
すき焼きは関西関東どっちが美味しいの?
科学的に美味しいとされているのは、関西風と言われています。
関西風は、最初に牛肉を牛脂で焼きますよね。
そうすると、焦げ目がつきます。
焦げ目には、旨味成分のグルタミン酸が多く含まれています。その焦げ目ごと、砂糖と醤油に絡めて肉と一緒に食べる事ができるので、美味しいとされています。
ただ、関東風も割り下には肉や野菜の美味しい出汁が染み出ているのて、汁は美味しくなりますよね。
その為、シメにご飯やうどんを入れたらかなり美味しくなります。
この汁は割り下を入れないと余らないので、関西風にはないですよね。
手間としては、関東風は割り下をわざわざ作るというのは多少の手間かなとは思います。
でも、関東風の場合は、味は安定してますからいつでも美味しい安定の味にはなりますね。
割り下をリメイクする方法!
割り下が余ってもリメイクして食べられます。
材料
残り割り下適量、牛肉100g〜、玉ねぎ1/4、すりおろししょうが少々
作り方
- 鍋に割り下と玉ねぎを入れて煮る。
- 1に火が通ったら牛肉を入れる。
- 肉に火が通ったら仕上げにすりおろししょうがを入れる。
- ご飯に乗せて完成。
3の後に卵を溶いて回し入れたら牛卵とじにもできます。
関東風だと割り下を使って他の料理にも派生できますね。
関東風すき焼きか、関西風すき焼きかというのは、大抵の場合は親の育った環境によっても決まって来るのではないでしょうか。
たとえ、関東に住んでたとしても親が関西だったらきっと、関西風のすき焼きが出てきますよね。
結局のところ美味しいと感じるのは、やっぱり好みなので両方食べてみて好きな方を食べてみるのが良いですよ。
私はというと、断然関西風が好きです。
関東に住んでいた時に関東風のすき焼きも作ったことがあるんですが、慣れ親しんだ関西風のすき焼きがやっぱり美味しいと感じました(笑)
というかこれはすき焼きじゃないって思っちゃった^_^;
すき焼き名古屋風っていうのもあるの?どんなの?
すき焼きは、関東風と関西風で分けられる事が多いですが、ここにきて名古屋風というのがあるとされていますよね。
名古屋風のすき焼きは鶏肉を使ったすき焼きです。
名古屋のある愛知県は、養鶏場がたくさんある事で有名です。
その鶏肉をすき焼き鍋に入れて食べた事が始まりとされています。
名古屋では、すき焼き鍋の上で鶏肉をひきずるようにして食べたことからすき焼きではなく「ひきずり」と呼ばれているんです。
名古屋のすき焼きは、割り下を作らないで作るので関西風に近いですね。
好き焼き鍋にひく脂は、鶏皮などの脂が良いとされています。
そこに、鶏肉を入れて焼いて砂糖と醤油を入れるので、やっぱり関西風ですね。
違うと言えば、とにかく味を濃い目にするのが特徴のようです。
砂糖は茶碗1杯入れる所もあるとか。
この時ばかりは、ケチらず大胆に入れてしまいましょう。
名古屋めしといえば、甘辛い味付けですからね。
鶏肉に染み込んだ甘辛い味で、ご飯が進みます。
ちなみに、鶏肉でも卵を付けて食べるのは変わりはないですよ。
材料(4人分)
ねぎ1本、・糸こんにゃく1袋、焼き豆腐1丁、鶏肉300g、きび砂糖大4〜、酒大5、醤油大4
作り方
- ねぎは厚めの斜め切り。糸こんにゃくは茹でた後食べやすい長さに切る。焼き豆腐は8等分にする。
- すき焼き鍋に脂をひいて、鶏肉を焼く。
- 2に火が通ってきたらきび砂糖をからめて更に焼く。
- 砂糖が溶けてきたら醤油、酒を入れる。
- しばらく煮たら1を入れて煮る。
関西風と違って途中で食べる事もないので関東風も少し入ってる感じですよね。
さすが、本州の真ん中って感じですね。両方のいいとこどりをしていますね。
まとめ
すき焼きと一言で言っても地域によってさまざまな特徴がありますよね。
関東風は割り下を作って煮る感じ、関西風は鍋の中で味を調整しながらつけていく感じなんですね。
そして名古屋風は鶏肉をすき焼き風にして食べる。
地域によっていろいろ違うので、その地域でそれぞれ食べてみるのもおすすめです。