マフィンを焼いてみたら、なぜか斜めに膨らんだり、ひび割れたりしてがっかりした経験ありますよね。でもちょっとしたコツなどでこれらは防ぐことができます。
ここでは、マフィンが斜めに膨らむ、ひび割れる、パサつくなど、手作り時に失敗しる原因と対処法をまとめました。
Contents
マフィンが斜めに膨らむ原因と防ぐには?
マフィンが斜めに膨らんでしまってきれいなドーム型にならない、これはマフィン作りでよくある失敗のひとつです。
味がとってもおいしいマフィンでも形が崩れているともったいないですよね。
じつはマフィンの形が崩れてしまう原因にはオーブンが大きく関係しているのです。
みなさんはひとつひとつのオーブンに『くせ』があるのはご存じでしょうか?
このくせと言われるものはほとんどすべてのオーブンに存在していて、くせのないオーブンはほとんど無いと言ってもいいでしょう。
ではそもそもオーブンのくせとは何かについて説明いたします。
『オーブンのくせ』とは何か?
オーブンを180℃に設定したとします。
そうすれば当然オーブンの中の温度は180℃で保たれると思いますよね?
しかし実際のところ、オーブン庫内の位置によっては180℃よりも高いところもあれば低いところも出てきます。
これはつまりオーブンの中の温度にムラがあるということです。
この温度のムラのことを『オーブンのくせ』と呼び、このくせはオーブンそれぞれで変わってきます。
なので新しいオーブンを購入したら、試し焼きなどをしてそのオーブンのくせを確認する必要があるでしょう。
以上がオーブンのくせについての説明になります。
ではそのオーブンのくせがどのようにマフィンに影響しているのでしょうか?
オーブンのくせがマフィンに与える影響
オーブン庫内の温度にはムラがある、つまりこれはマフィンの焼き加減にもムラが出てしまうことにもなります。
ひとつのマフィンでも奥のほうの温度が高かった場合、その部分のみ早く膨らんでしまうことがあります。
また奥の部分のみ温度が低くても、その部分のみ一向に膨らまないなんてこともあるでしょう。
この焼き加減の差がマフィンが斜めに膨らんでしまう原因です。
ではこの斜めに膨らんでしまう失敗はどのようにすれば改善できるのか。
じつはその方法はとっても簡単です!
その方法とは、焼き時間が半分ほど経過した時点で天板の前後を入れ替えることです。
そうすることで火の通りのムラをできる限りなくし、均等に膨らませることが出来ます。
ただこの前後を入れ替えるときはなるべく素早く行い、オーブンの扉が開いている時間をできるだけ短くするように注意しましょう。
開いている時間が長くなるほど庫内の温度は下がってしまい、マフィンがきれいに膨らまない原因になってしまいます。
以上、マフィンが斜めに膨らんでしまう原因と防ぐ方法でした。
マフィンがひび割れるのを防ぐにはどうすればいいの?
マフィンの表面にぱっくりとしたひびが入ってしまう、じつはこれは失敗ではありません。
そういう配合のレシピなので、決して間違った仕上がりではないのです。
しかし、プレゼント用にしたいからといった理由などからひび割れのないマフィンがいい場合もありますよね?
そこでひび割れがしにくいレシピの見分け方と作り方のコツをご紹介いたします。
ひび割れしないレシピの見分け方!
マフィンに限らず、パウンドケーキやフィナンシェ、マドレーヌといった焼き菓子には表面が割れやすいレシピと割れにくいレシピが存在します。
その2種類のレシピを見分けるポイントは粉類と水分の割合です。
粉類が占める比率が多いレシピは、比較的表面がひび割れしやすい傾向があります。
その反対で牛乳や卵などの水分が占める比率が多いレシピは、表面がひび割れしにくくきれいな仕上がりになりやすいです。
レシピを選ぶ際にはいくつかのレシピを見比べ、水分が多いレシピで作ってみて下さい。
ひび割れしない生地の作り方!
ひび割れしにくい生地を作る最大のポイントは小麦粉を加えた後の混ぜ方にあります。
小麦粉にはグルテンという成分が含まれており、これが少ないほどよく膨らみ多いほど膨らみにくいです。
ひび割れてしまう場合は膨らみ過ぎてしまっているからというのも考えられます。
そこで、グルテンの量を増やし膨らみを抑えてみましょう。
グルテンを増やす方法は簡単で、よく混ぜればいいだけです。
レシピにはさっくりと混ぜると書いてありますが、混ぜなさ過ぎてもいけないので粉っぽさがなくなるまではしっかり混ぜましょう。
そのくらいの混ぜ方であれば、グルテンの量はしっかりと増えますがグルテン過多にもならないでしょう。
以上、ひび割れを防ぐ方法でした。
マフィンがパサつく原因や対処法は?
きれいに焼けたのに食べてみたらなんだかパサついている、みなさんもこんな経験ありますよね?
この失敗の原因にはバターが大きく関係しています。
パサつきの原因はバター?!
じつはマフィンの食感にバターはとても大きな影響を与えています。
バターをやわらかくする時が最大のポイントで、この時バターが固すぎると舌触りが悪くなってしまいます。
また、溶けた柔らかすぎるバターだと固いパサついた生地になってしまうので、程よい柔らかさのバターを作ることが大切です。
そのためにはバターを室温に戻しておくことが大切で、そうすることで柔らかくしやすくフワフワのホイップのようなバターになります。
この室温に戻すひと手間が、マフィンのパサつきを抑えることに繋がります。
でも、もしもパサついた仕上がりになってしまったらどうするか、そうなったときの対処法もご紹介いたします。
マフィンがパサついた時の対処法!
マフィンがパサついた仕上がりになってしまったときどうするか、その対処法は簡単です!
まずマフィンの表面にシロップを少し塗ります。
そのあとにマフィンをラップで包んでレンジで温めます。
このひと手間だけでマフィンのパサつきは大きく改善されるので、ぜひ皆さんも一度試してみて下さい!
まとめ
マフィンは作る手順は簡単なものの、意外と失敗も多いお菓子です。
しかしその失敗を防ぐ方法は、とっても手軽で簡単にできるものが多いです。
プロのような技術がなくてもきれいな仕上がりにできるのは、お菓子を手作りするうえでモチベーションアップにもなりますね!
挑戦しやすいような内容ばかりなので、ぜひ皆さんもマフィンを作る際には実践してみてはいかがでしょう!