飲むとすっきりする炭酸飲料。ソーダやコーラなどの炭酸飲料が好きな人は多いと思います。
小さい子供がいる家庭では、いつから炭酸飲料を飲ませてもいいのか悩みどころではないでしょうか。子供の健康に悪影響がないのかなど心配もありますよね。
この記事では、子供にはいつから炭酸飲料を飲ませていいのか、禁止した方が良い理由を紹介します。また、炭酸飲料を飲む子供は攻撃性が高くなるという噂についても解明します。
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子供に炭酸飲料はいつから飲ませる?気を付けることは?
爽快感がたまらない炭酸飲料は、のどが渇いたときや夏場についつい飲みたくなりますよね。
子供は周りの人が口にするものを欲しがるので、「僕も飲みたい!」なんて言われて、あげていいものなのか悩むお父さんやお母さんは多いと思います。
炭酸飲料の中には「何で色を付けているの?」と疑いたくなるような色鮮やかなものやパッケージも派手なものが多いので子供にはとっても魅力的に見えます。
実際、炭酸飲料は何歳ぐらいから飲ませてもいいものなのでしょうか。
「〇歳になればOK」というような明確なものはありません。
飲ませるかどうかは、親の判断で決めることになります。
ただ、あまり小さいうちは健康に危害を及ぼすリスクが高まります。
小さいうちはできるだけ控え、小学生ぐらいから解禁するのが一般的です。
ただしお兄ちゃんお姉ちゃんがいる家庭で、上の子が食べ飲みしているものを下の子に禁止するのってなかなか大変ですよね。
2~3歳ごろでは、やりたいことをやらないと気が済まない「イヤイヤ期」とかだと欲しがったらついあげてしまうこともあるかと思います。
子供に炭酸飲料を飲ませる際に気を付けることは?
飲ませるときに気をつけることは、飲ませる量です。
炭酸飲料はお腹が膨れます。
子供の小さな胃ならなおさら、少量の炭酸でもお腹いっぱいと感じてしまいます。
それが食事の時間に影響して肝心なご飯が食べられなくなってしまい、成長に必要な栄養素がとれなくなってしまうかもしれません。
栄養のあるご飯が食べられないと、今後の成長に悪い影響を与えかねないし、免疫力の低下にもつながってしまいます。
飲ませないことが一番ですが、どうしても禁止するのが難しかったら、ペットボトルから直接飲ませるのではなくコップに少量だけ注いであげるようにして飲みすぎないようにしましょう。
飲ませるときは「なにかを頑張った時」や「不機嫌でどうしてもあげるしかないとき」など、毎日あげるのは極力控えましょう。
炭酸を子供に禁止した方が良い理由は?
子供に炭酸飲料を飲ませることはなぜできるだけ控えた方が良いのでしょうか。
他のジュースと何が違うの?と思う人もいるかもしれません。
そこで、炭酸飲料を禁止した方が良い理由を説明します。
炭酸飲料には大量の砂糖が入っている!
多くの炭酸飲料には、大量の砂糖が入っています。
小さい子供が飲んでまず心配なのが、糖分の過剰摂取。炭酸の魅力であるシュワシュワの刺激は甘味を感じにくくさせるため、糖分の量は他のジュースよりも多くなっています。
炭酸飲料にはたったコップ1杯あたりに、スティックシュガー8本分以上含まれていることもあります。
小さい子供が炭酸飲料にハマってしまい一度にたくさん飲んだり毎日飲むようになってしまった場合、虫歯のリスクが高まります。
水分は口に含むと一気に口の中に広がり、歯磨きではなかなか届きにくい歯の小さな隙間にも大量の糖が流れていきます。
糖分の過剰摂取で心配なのは虫歯だけでなく、糖尿病、肥満児になるリスクも高まってしまうということもあります。
炭酸飲料にはカフェインが多く含まれている
また、炭酸飲料にはカフェインが多く含まれています。
大人が当たり前のように摂取するカフェインは、実は子供にとってはさまざまな悪影響をもたらします。
眠気が覚めてしまう不眠症を引き起こしたり、頭痛や腹痛を引き起こす可能性もあります。また問題行動が増えたり、神経系の疾患につながることも。
カフェインを多く摂りすぎてしまうことは、子供にとって良いことは何一つありません。
よく、炭酸飲料をとりすぎると、骨がもろくなる、溶けるというような話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは本当なのでしょうか。
炭酸飲料を飲むと骨が溶ける?!
骨や歯の主成分である炭酸カルシウムは、酸に溶ける性質を持っています。
実際に抜けた歯や魚の骨を長時間炭酸飲料に漬けておくとカルシウムやマグネシウムが溶け出します。
だからといって、炭酸飲料が人間の体に悪影響を及ぼすかと言ったらそうではありません。毎日大量の炭酸飲料を飲んでいたらまた話は別ですが、これに関しては少量なら問題ありません。
子供が炭酸飲料を飲むと攻撃性が高くなるって本当なの?
「炭酸飲料をよく飲む子どもは攻撃性が高くなる」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、これは実際にいくつもの研究で科学的に証明されている事実です。
アメリカの実験で、子どもは炭酸ジュースを多く飲む子供は、飲まない子供に比べて喧嘩をしやすくなるという結果が出たそうです。
さらに、うつや絶望、自殺願望を抱きやすくなったりするということも分かっています。
炭酸飲料がなぜ子どもの攻撃性と関係しているのかははっきり解明されていませんが、炭酸飲料に含まれるアスパラギン酸やリン酸などの成分が関係あるのではと言われています。
また、炭酸飲料には大量の糖が含まれていることから、血糖値が急速に上がる→下がることでイライラしたり些細なことでキレたりすることも考えられます。
まとめ
子供に炭酸飲料を飲ませる時期は親の判断によりますが、決して体にいいものではないのでどんなリスクがあるのかを知っておく必要があります。
一度でも口にすると子供は味をおぼえ、また飲みたい!となってしまいます。
炭酸飲料を控えさせたい場合は、出来るだけ子供の視界に入らないようにすることが大切です。
だからといって、欲しがる子供に一切禁止はなかなか難しいので、何かを頑張った時のご褒美や、誕生日会、クリスマス会などのときのお楽しみ程度に飲ませることをおすすめします。