黒毛和牛が登場する献立を考える時は、「何か特別な日のごちそう」というイメージがありますよね?
スーパーや通信販売、ふるさと納税でも目にする「黒毛和牛」の4文字。
今回は、黒毛和牛は100gあたりの値段・黒毛和牛のカロリー・黒毛和牛の種類などについて紹介します。
黒毛和牛100gあたりの値段の適性は?
和牛100gあたりの値段の適性(※肉質をA4として、下記の5つの部位で)を紹介します。
- サーロイン 1,500円~1,700円
- 霜降りバラ肉 1,200~1,500円
- 肩ロース 1,300円~1,500円
- 赤身モモ肉スライス 1,000~1,200円
- 黒毛和牛切り落とし 850円~1,000円
およそ、このような価格帯です。
単純に、平均的な牛肉全般の価格を知りたい時は次に挙げる2つのサイトが参考になります。
- 日本食肉流通センター:各地域別に部分肉の市況速報が分かる
- JACCネット:東京と大阪の枝肉の相場が分かる
でも、こちらの2つのサイトで公開されている価格では、私たちのような一般人には購入することができません。
なぜならば、この2つのサイトの価格で購入可能なのは仲卸業者だけだからです。
私たちが牛肉を自宅近くのスーパーで購入する場合は店頭価格だし、通信販売で購入する時は小売価格になってしまっています。
どうして同じ黒毛和牛のお肉でも部位によって価格が違っているかと言うと、牛1頭から獲れる量としては希少価値が高い部位だったり、獲れる量が多かったりするからです。
また、地域によっても売れ筋の肉が変わるからと言えます。
例えば、すき焼きは
- 関西圏の人は牛肉のイメージがある
- 北海道や東北地方・新潟県では豚肉を使う
- 愛知県や滋賀県では鶏肉を使うこともある
そうです♪
良質な黒毛和牛のお肉をリーズナブルな値段で、たくさん買えない理由が少し理解できたと思いますが、いかがでしょうか?
黒毛和牛のカロリーはどのくらい?
ここで、黒毛和牛100gあたりのカロリーについて、分かりやすいようにカロリーが高い順に紹介します。
- リブロース 573kcal
- バラ肉 517kcal
- サーロイン 498kcal
- 肩ロース 411kcal
- ランプ 347kcal(腰からお尻にかけて)
- 肩肉 286kcal
- シンタマ 259kcal(後ろ脚の付け根で内モモ下部)
- モモ肉 259kcal
- ヒレ肉 233kcal
- スネ肉 155kcal
これを見れば、部位によってカロリーが大きく変わることが分かりますね。
日頃からカロリーを気にしている人はカロリーが低い部位であるヒレ・モモ・肩のお肉を選んで食べると良いです。
また、牛肉は糖質制限ダイエットには向いている食材です。牛肉を全体的に見ると、糖質の量が圧倒的に少なく、部位別でも差がほとんどありません。
牛肉には必須アミノ酸・ビタミンB群・ミネラルなど、私たちの身体に必要な栄養素が豊富に含まれています。
ここで、和牛肉と相性が良くヘルシーな食べ合わせになる食材を3つ紹介しますね。
- トマト:トマトはサラダの付け合わせとして使うことが多いですが、トマト+牛肉にすることで、トマトに含まれるリコピンの吸収率が良くなります。生活習慣病の予防・美容効果・肥満予防・疲労回復効果など。
- ジャガイモ:ジャガイモ+牛肉は胃腸の働きを強化し、消化を促す効果があるのです。ポテトサラダや粉ふき芋にして食べると○です。
- オリーブオイル:体脂肪を減少させたり、免疫力と血流アップ効果があります。
牛肉を焼く時に使うとか、オリーブオイル+ニンニクで牛肉を煮込んでアヒージョにして食べても効果的です。
黒毛和牛の種類はどのくらいあるの?
黒毛和牛の種類は、以下の4つになります。
- 黒毛和種(くろげわしゅ)
- 褐毛和種(あかげわしゅ)
- 日本短角種(にほんたんかくしゅ)
- 無角和種(むかくわしゅ)
それぞれの牛の特徴を挙げてみると
- 黒毛和種:日本全国で飼育されている。サシ(霜降り)が入っていて、和牛のうま味を十分に味わうことができる。
- 褐毛和種:主な飼育地域は高知県と熊本県。赤身と脂身のバランスが良いのが特徴で、赤みが美味しく感じる。
- 日本短角種:主な飼育地域は岩手県と北海道。褐毛和種に近い品種で、脂肪が少なく赤身が美味しい。
- 無角和種:主な飼育地域は山口県。赤身が多く、元からある和牛オリジナルの味が楽しめる。
といえます。
ここで「じゃ、国産牛ってどんな牛?」、「松坂牛とか、米沢牛って?(地域名+牛)」と疑問に思いませんか?
国産牛
一定期間以上、日本で飼育された牛であれば種類は無関係。
「地域名」+牛とは
松坂牛や米沢牛の他に、前沢牛・神戸牛・但馬牛・近江牛などがありますが、全国には200種類以上のブランド牛が存在します。
個々の定義は、それぞれの生産者団体が独自に決めていますが、ブランド牛の多くは黒毛和種です。
まとめ
黒毛和牛の100gあたりの値段は高いので、高級品ですね。
アメリカやオーストラリアからの輸入牛とは、どうして価格差が大きいのかというと和牛の生産量が年々減っているからです。
それには
- 育てるのに時間がかかる
- 牛のエサとなる穀物や牧草が高値になっている
- 100万円を超えるような子牛がたくさんいるようになった
ことが挙げられます。
黒毛和牛の種類は4種類ありますが、国産牛とは別のものですから購入する時には注意してくださいね。
黒毛和牛のカロリーは部位によって大きく異なりますが、食べ合わせなどを工夫して上手く活用したいですね♪